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zoom RSS 09-319「沈まぬ太陽」(日本)

<<   作成日時 : 2009/11/26 00:49   >>

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会社って、一体何だろう?
 国民航空の労働組合委員長を務める恩地元。職場環境の改善を会社側へ訴えていた彼はやがて、海外赴任を命じられる。それはパキスタンやイラン、ケニアなど、まともな路線就航もない任地を転々とさせられるという、あからさまな懲罰的人事だった。だが、恩地は自らの信念を曲げることなく、長きに渡る海外勤務を全うしていく。
 一方、同じく組合員として共に闘った恩地の同期、行天四郎。彼はその後、本社での重要なポストと引き換えに会社側へ寝返り、エリートコースを歩みながら恩地と対立していくこととなる。
 こうして10年ののち、孤独と焦燥感に苛まれた海外転勤から、ようやく本社へ復帰を果たした恩地。しかし、会社側に苦境を強いられている組合の同志たちと同じく、恩地も不遇の日々を過ごすことに。
 そんな中、航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起こる。恩地は遺族係に就き、未曾有の悲劇の数々に遭遇する。また、国民航空の建て直しを図るべく政府の要請で就任した新会長から会長室の室長に抜擢された恩地の前には、さらなる苦難の道のりが続くのだが。(「allcinema」より)

沈まぬ太陽 - goo 映画

 一人の男が、会社という巨大な組織に翻弄されながらも、会社と戦い、会社のために働いてきた姿を描く社会派ドラマ。

 1962年から1986年の約30年という時間を描いており、上映時間は約3時間半。正に大河ドラマという感じである。

 ただ冒頭は1985年の航空機墜落事故から始まっており、この大惨事から始めることによって、長丁場となるであろう作品に対し、観る者の興味を引き寄せるような感じになっている。

 そこから話は現在である1985年頃と、過去の出来事である1960年代の話を交互に進めていく。

 一応話はフィクションである、という注意書きがチラシにも、エンド・ロールにもあったが、渡辺謙演じる主人公・恩地元が勤める国民航空はどう見ても、正に現在ニュースを賑わせているあの航空会社をモデルにしているのだろう。

 123便墜落現場が、御巣鷹山ということで、もうハッキリしている感じがしないでもないが。

 恩地は1960年代、会社の労働組合委員長を務め、会社のためにと、労働環境の改善を要求、ストも辞さぬ強気の態度に出る。
 それが理由で、懲罰人事とも取れる、海外僻地での勤務を約10年も命じられてしまう。それは実の母の忌まわの際にも立ち会えないぐらいである。

 一人の男が、会社に疎まれながらも、働き続ける姿を描いているのだが、やや航空機事故による、被害者絡みのエピソードの方がちょっと目立っていたかな。

 ちょっと恩地の会社に対する奮闘の描き方が弱かったような感じがする。

 後半以降になると、もうあからさまな不正の実態が出てきて、それは会社内に留まらず、政界人をも含んでの話である。

 国民航空建て直し、という中で、驚くほどの不正事実が出てきて、これが一体どういう風に集約されて、話が解決していくのだろう、と結末にかなり興味津々となった。
 もしかすると、最後には恩地が社長になるのではないか、と思ったりもした。

 これだけストーリーを盛り上げるような不正のエピソードを入れながら、ラストはちょっとそれだけ? という感じがてしまったな。

 しかも恩地の立場も必ずしもいいとは思えなかったし。

 何か無理やり終わらせたような感じがしたな。

 原作はベストセラーとなった山ア豊子の小説であるが、原作はかなりの長編らしい。3時間半の長さの本作であるが、それでも時間が足りなかったのかな?

 まあそれだけの長さがあっても、航空機墜落事故や、1960年代の労働組合の運動。更にあからさまな懲罰など、今では考えられないような会社と労働者の環境など、なかなかに興味沸くストーリーで、退屈するということはなかった。

 それだけにラストがもう少しスッキリしたらな、という気がする作品であった。

/5

監督:若松節朗
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、宇津井健、小林稔侍、加藤剛、香川照之
    木村多江、清水美沙、鶴田真由、柏原崇、戸田恵梨香、大杉漣、西村雅彦、柴俊夫、風間トオル
    菅田俊、山田辰夫、神山繁、草笛光子、小野武彦、矢島健一、品川徹、田中健、松下奈緒
於:TOHOシネマズ スカラ座

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沈まぬ太陽
『華麗なる一族』や『大地の子』『白い巨塔』などのヒット作を世に送り だしてきた人気作家・山崎豊子の同名ベストセラー小説を渡辺謙を主演に 迎えて映画化。 巨大企業の都合に翻弄され、海外の僻地への島流しのような人事を受けつつ も自らの信念を貫きとおしていく姿を.. ...続きを見る
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