09-309「大洗にも星はふるなり」(日本)
来年も夏はやって来る
クリスマス・イブ。茨城県大洗の海の家に6人の男たちが集まった。一人はここのマスター、残る5人はひと夏をこの海の家で過ごしたバイト仲間たち。彼らがここにやって来たのは、憧れのマドンナ、江里子から“クリスマス・イヴの夜に海の家で会いたい”という手紙をもらったから。
しかし、誰一人呼び出された理由を知らず、いつのまにか、この中に本命がいると勝手に結論づけて、その場にいない江里子との仲を互いに猛烈アピールし始める。
そんな中、海の家の撤去を求める弁護士が現われる。騒動に巻き込まれた弁護士はそれぞれの言い分を聞き、どれも的外れな思い込みと冷徹な分析を披露していくが。(「allcinema」より)
大洗にも星はふるなり - goo 映画
「33分探偵」や「THE3名様」の福田雄一の初監督作品という触れ込みであるが、その2作を全く知らないので、どういう作風のものを作る人なのか判らなかったが、予告からすると、何となく「キサラギ」のようなシチュエーション・コメディっぽいので、ちょっと二番煎じか? と思いながらも、楽しみにして鑑賞。
マドンナ・江里子の手紙によって、クリスマス・イヴの夜に、かつてバイトしていた海の家に集められた男たち。
そこで、果たして江里子の本命は誰なのか? ということを巡って議論を交わす男たちの一夜を描くシチュエーション・コメディ。
杉本を演じた山田孝之やマスターを演じた佐藤二朗の演技には笑わせてもらった。
前半と後半で全く人格を変貌させてしまった杉本も面白かったが、それ以上に面白かったのがマスターだった。
佐藤二朗って「幼獣マメシバ」で主演した時に何となく認識した人だったが、それ以降結構色んな作品に登場しているのを目にするが、そのどれもがちょっと風変わりなキャラで、本作でもその演技で、可笑しなキャラをいかんなく発揮していた。
ちょっと残念だったのが、林役の白石隼也だったかな。ほとんど最後の方まで登場しない人物だったが、結構重要なキャラだったような気がする。
ただ、その演技が今ひとつだったな。「学校裏サイト」という作品に出ているのを見たことあるが、この作品は同じような若手俳優ばかり出ていたから、それ程気にならなかったのかな。
ストーリーの方は、この男たちが、いかに江里子が自分を好きか、自分が彼女をどれだけ好きか、ということを、以前の江里子との絡みを含めて論じるのだが、それを偶然居合わせた安田顕演じる弁護士の関口が、その話を妄想として看破していくもの。
さしずめ関口が探偵役という感じである。
ただ、そうして妄想が看破されていって、どうなっていくのか? という興味はあったのだが、それによって物語がどこかに集約されていくという風にも感じず、結局ラストはそういう締めなのか、というぐらいの感想で終わるものだった。
男たちのキャラや、話す事柄は面白いものが多かったが、全体のストーリーとして、驚きを与えるとか、感心させるとかいうことはなく、やや物足りなさの残るものだったな。


/5
監督:福田雄一
出演:山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、戸田恵梨香
於:シネ・リーブル池袋
クリスマス・イブ。茨城県大洗の海の家に6人の男たちが集まった。一人はここのマスター、残る5人はひと夏をこの海の家で過ごしたバイト仲間たち。彼らがここにやって来たのは、憧れのマドンナ、江里子から“クリスマス・イヴの夜に海の家で会いたい”という手紙をもらったから。
しかし、誰一人呼び出された理由を知らず、いつのまにか、この中に本命がいると勝手に結論づけて、その場にいない江里子との仲を互いに猛烈アピールし始める。
そんな中、海の家の撤去を求める弁護士が現われる。騒動に巻き込まれた弁護士はそれぞれの言い分を聞き、どれも的外れな思い込みと冷徹な分析を披露していくが。(「allcinema」より)
大洗にも星はふるなり - goo 映画
「33分探偵」や「THE3名様」の福田雄一の初監督作品という触れ込みであるが、その2作を全く知らないので、どういう作風のものを作る人なのか判らなかったが、予告からすると、何となく「キサラギ」のようなシチュエーション・コメディっぽいので、ちょっと二番煎じか? と思いながらも、楽しみにして鑑賞。
マドンナ・江里子の手紙によって、クリスマス・イヴの夜に、かつてバイトしていた海の家に集められた男たち。
そこで、果たして江里子の本命は誰なのか? ということを巡って議論を交わす男たちの一夜を描くシチュエーション・コメディ。
杉本を演じた山田孝之やマスターを演じた佐藤二朗の演技には笑わせてもらった。
前半と後半で全く人格を変貌させてしまった杉本も面白かったが、それ以上に面白かったのがマスターだった。
佐藤二朗って「幼獣マメシバ」で主演した時に何となく認識した人だったが、それ以降結構色んな作品に登場しているのを目にするが、そのどれもがちょっと風変わりなキャラで、本作でもその演技で、可笑しなキャラをいかんなく発揮していた。
ちょっと残念だったのが、林役の白石隼也だったかな。ほとんど最後の方まで登場しない人物だったが、結構重要なキャラだったような気がする。
ただ、その演技が今ひとつだったな。「学校裏サイト」という作品に出ているのを見たことあるが、この作品は同じような若手俳優ばかり出ていたから、それ程気にならなかったのかな。
ストーリーの方は、この男たちが、いかに江里子が自分を好きか、自分が彼女をどれだけ好きか、ということを、以前の江里子との絡みを含めて論じるのだが、それを偶然居合わせた安田顕演じる弁護士の関口が、その話を妄想として看破していくもの。
さしずめ関口が探偵役という感じである。
ただ、そうして妄想が看破されていって、どうなっていくのか? という興味はあったのだが、それによって物語がどこかに集約されていくという風にも感じず、結局ラストはそういう締めなのか、というぐらいの感想で終わるものだった。
男たちのキャラや、話す事柄は面白いものが多かったが、全体のストーリーとして、驚きを与えるとか、感心させるとかいうことはなく、やや物足りなさの残るものだったな。



監督:福田雄一
出演:山田孝之、山本裕典、ムロツヨシ、小柳友、白石隼也、安田顕、佐藤二朗、戸田恵梨香
於:シネ・リーブル池袋
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