09-173「愛を読むひと」(アメリカ・ドイツ)

15歳の時、彼女に助けられ
 1958年のドイツ。15歳のマイケルは偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナに心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。やがて度重なる情事のなかで、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することがふたりの日課となる。ところが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。
 8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす。たまたま傍聴したナチスの戦犯を裁く法廷で被告席に座る彼女を見てしまったのだ。裁判を見守るマイケルは、彼女が自分が不利になるのを承知で、ある“秘密”だけは隠し続けようとしていることに気づく。その秘密を知るただ一人の者として、マイケルは葛藤し、答えを見い出せないまま苦悩を深めていくのだが。(「allcinema」より)

愛を読むひと - goo 映画

 ケイト・ウィンスレットが6度目のノミネートにしてアカデミー主演女優賞に輝いた作品。

 序盤は15歳の少年・マイケルと年上の女性・ハンナの禁断の愛を描いている。
 まさに「おもいでの夏」のような感じであるが、二人が関係を持つ最初は、どう見てもハンナからの誘いのような感じであったが、正直ハンナの気持ちというのが、今ひとつ読み取れなかった。

 逆にわかりやすいのがマイケルの方である。すっかり年上の女性にはまり込んでしまい、少々有頂天気味になり、ハンナから怒られると、涙を流して許しを請う。

 ある時からマイケルが小説や戯曲を朗読してハンナに聞かせるというのが習慣的になっていく。ただこの朗読というのが、実は単にただ読んであげるということではなく、ここにハンナが持つある秘密が隠されていることになる。

 行方知れずとなったハンナと再会するのが、ある法廷。ここでマイケルは初めてハンナの秘密に気付くのである。
ここでハンナの人生を左右しかねない秘密が明かされるというのは、それまで考えてもいなかったことだけに、ビックリすると共に感心してしまった。

 単なる年上の女性とのひと夏の恋物語。そしてそれを思い返す男、というのを描くだけでなく、法廷という要素とある秘密を加えることによって、更に観ている方を惹きつけるような展開になっているような感じである。

 法廷以降の展開はなかなかジーンとくるような展開となっていく。

 正直主人公の二人。ケイト・ウィンスレット演じたハンナと、レイフ・ファインズ演じたマイケルの心情は詠み辛かったのだが、物語の展開だけでも結構惹きつけられるものがあった。

 最後にハンナがとった行動も今ひとつ理由が判りづらかったのだが。

 こういう話の内容としては結構最後まで惹きつけられて観られた作品だった。

 製作にアンソニー・ミンゲラ、シドニー・ポラックの名が並んでいた。もちろん哀悼の辞もエンド・ロールに述べられていたな。

+/5

監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ケイト・ウィンスレット、レイフ・ファインズ、デヴィッド・クロス
    ブルーノ・ガンツ、レナ・オリン、アレクサンドラ・マリア・ララ
於:TOHOシネマズスカラ座
The Reader [Original Motion Picture Score]
Lakeshore
2009-01-13

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