09-83「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(アメリカ)

歳をとるにつれて若くなる
 1918年、ニューオーリンズ。ある一組のカップルの間に男の子が産まれる。しかし、その赤ん坊は80歳の老人と見まがうほど奇異な容貌をしていた。ショックを受けた男は困り果てた末、赤ん坊を老人養護施設に置き去りにしてしまう。そして、施設を営む黒人女性クイニーに拾われた赤ん坊はベンジャミンと名付けられ、献身的に育てられるのだった。
 成長するにつれ髪が増え、皺が減り、車椅子から立って歩けるようになるなど、普通の人間とは逆に若返っていくベンジャミン。やがて少年期を迎えた彼はある日、施設入居者の孫娘で6歳の少女デイジーと出会う。それは、これから様々な経験を積み壮大な人生を歩んでいくベンジャミンにとって、今後かけがえのない存在となる女性との運命の出逢いだった。(「allcinema」より)

ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - goo 映画

 アメリカで公開前の紹介を観てから、早く観たいと思っていた作品。
 
 アカデミー作品賞にもノミネートされたし、主演のブラピも主演男優賞でノミネート。更に同じくアカデミー賞にノミネートされ、主演作品「チェンジリング」の公開時期も近いということで、ファミリーで来日。何かと話題となっていたが、結局ここまで鑑賞が延びてしまった。

 あまり観ることのない歌舞伎町の映画館で鑑賞したのだが、これだけ公開から時間が経っても、意外とお客さんは多かったな。やっぱりブラピ人気なのかな。

 あの「グレート・ギャツビー」のF・スコット・フィッツジェラルドの短編作品を原作として作られたらしい。

 話は年老い、病床にあるケイト・ブランシェット演じるデイジーが、娘にベンジャミンの日記を読ませることで、回想として綴られていく。

 80歳の容貌で産まれ、時を経るにつれ若返っていくという不思議な体で、不思議な体験をするベンジャミン・バトン。確かにこの設定は奇異ではあるが、必ずしもこの設定で奇抜なストーリーを描いているという感じではないな。

 結局はベンジャミンは不思議な体ではあったが、根底に描かれるものは、人生において大切なものを謳っているに過ぎないような気がする。
 人生における多くの出逢いと別れ。数多くの体験。そして運命の女性との出逢い、別れ、そしてまた出逢いに別れ。永遠への憧れ。

 普通の人間が普通に体験し、大切にすべきものを、ベンジャミンという奇異な人生を送る男を登場させ、際立たせている。

 「セブン」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー監督ということで、奇抜なストーリー展開を予想しなくもなかったが、全編ゆったりとした感じで描かれた大河ドラマだったな。
 3時間近いドラマではあったが、一人の男の80年という人生を描いているのだから、これぐらいの時間は必要かな。

 鑑賞前から気になっていたのだが、老人の容貌の赤ん坊として産まれたベンジャミン。徐々に若返り、健康的になっていくが、そうするといわゆる老齢時はどんな姿になるのだろうと。
 最後まで描かれるのかな、と思っていたが、ちゃんと描かれていた。が、そんな風になるというのは、ちょっと意外と言うか、予想していた感じと違ったかな。

 それにしても、あまりにも自然すぎて、すんなり受け入れてしまったが、少年期のベンジャミンの姿は、どのように撮ったのだろう。どう観ても顔は老けメイクのブラピだよな。
 CGか? メイクだけか? 少年のようなつやつやしたブラピの顔はちょっと違和感があったが、デイジーのメイクとかも結構見事だったな。
 デイジーの体自体も若き頃と年を重ねた頃と違った風に見えたが、これも技術か?

 全体的に映像はしっかりと違和感なく作られていたな。

/5

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング、イライアス・コティーズ
    ジュリア・オーモンド、エル・ファニング、タラジ・P・ヘンソン、ジャレッド・ハリス、ジョーアンナ・セイラー
於:新宿ジョイシネマ
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この記事へのコメント

2009年04月12日 15:51
TB有難うございました。
80歳の老人の姿で若返っていく。
奇抜なストーリーながら、
この世に生まれ、人生の折り返し、
そしていつかは誰しも訪れる死
自分の人生を思わず振り返ってしまう…
そんな映画でした。
老いたくないですね…
時間が戻せたらいいのに…

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
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もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
2009年04月13日 00:26
シムウナさん、コメントありがとうございます。
確かにベンジャミンの人生はちょっと人とは違う感じですが、
基本的に言わんとしていることは普遍的なものかもしれません。
老いというのは常に考えてしまうも0のかもしれません。

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