09-87「オカルト」(日本)

死ぬんやない、向こうの世界へ行くんや
 ある観光地で起こった通り魔殺人事件の映像を入手した白石監督は、事件のドキュメンタリーを制作するため関係者への取材を始めた。
 その中で彼は事件の唯一の生存者であるネットカフェ難民の青年・江野と出会う。江野は「事件は神のお告げだった」と言い、事件以後、自分の身に不思議な出来事が多発していると語る。そこで白石は江野にカメラを渡し、その怪奇現象を撮影してもらうよう頼む。そのカメラに映っていたものとは。(「goo映画」より)

オカルト - goo 映画

 「口裂け女」最近は「テケテケ」「テケテケ2」が公開された白石晃士監督のフェイク・ドキュメンタリー・ホラー。雰囲気としては「ノロイ」「放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人」と同じであるな。

 上映前に監督の白石晃士と特別出演の漫画家・渡辺ペコの舞台挨拶というかトーク・ショーがあった。白石晃士監督は思っていたよりも若かったんだな。
 その本作にも白石監督は自らも出演している。
 渡辺ペコ曰く「とっても気分悪くなる映画でした」

 全編ハンディ・カメラを使っての撮影で、ある通り魔殺人に関するドキュメンタリーを制作しようと取材を始めた白石監督らが、やがて不思議な現象に遭遇し始める。

 こういうドキュメンタリー風の撮影で、どんどん謎の提起、そして不思議なものを提示していくところはなかなか面白味があって良かった。
 おひるやま、とか不思議な古代文字などが登場してくるところはなかなか興味深い感じがする。

 ただ、こういうドキュメンタリー風というのは、かなり現実的な設定ということになるので、江野が撮ったという不思議な現象までくると、ちょっとチープな感じがするし、笑ってしまいそうにもなる。
 どんどん謎に近づいていく展開には緊迫感も増すし、興味惹かれていくが、あまりに非現実的な映像はちょっと興醒めしてしまうな。
 突然モノが動き出すというのは、驚いたし、現実的な映像であったから、とりあえずその程度まででも良かったのかな。

 まあこういうオカルト的な現状は置いておいて、怖いのは江野という男の言動だろう。最初の通り魔殺人を犯した男もそうであるが、こういう無差別殺人を起こす人間の一種の精神状態を描いているのかもしれないな。

 何か声が自分に聞こえてくる。そしてそれを実行する。

 不可思議な現象を描いていきながら、無差別殺人を犯す人間のあり得る実態を描いているところが興味深い。

 クライマックスのシーンは結構緊迫感があったが、その後の100円とビデオ・カメラのシーンは微妙だな。更にそこに撮られていたであろう映像。

 ドキュメンタリー風に撮られながら、どうしても非現実的な印象を与える作品であった。

/5

監督:白石晃士
出演:宇野祥平、野村たかし、東美伽、吉行由実、近藤公園、大蔵省、篠原友希子、ホリケン。、青野小春
   向坪美保、新井友紀子、松井久美子、鈴木卓爾、渡辺ペコ、黒沢清、前川あや子、ふじわらさとみ、高槻彰
於:渋谷ユーロスペース
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2009-07-24

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    Excerpt: 4月8日(水) 21:05~ ユーロスペース2 料金:1200円(会員料金) パンフレット:400円(買っていない) 『オカルト』公式サイト フェイク・ドキュメンタリー・ホラー。 ハンディキャメラ.. Weblog: ダイターンクラッシュ!! racked: 2009-05-19 03:27