09-49「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(日本)

人間花火
 医学生の人見広介は、精神病院に監禁され、聞き覚えのある子守歌にひかれて、脱走。歌の主は、初代という少女だった。そのメロディにつながる風景が、二人のイメージに合致した。
 その翌日、初代は何者かに殺害された。広介は、謎を解くべく北陸に向かった。車中で見た新聞に、広介と瓜二つの菰田源三郎なる男が病没したとの記事を見て、その町に降りた。源三郎の父・丈五郎は、生まれながらのせむしで、人目を嫌い、執事の蛭川に後を託すと、妻のときを連れて無人島に渡り、島を人工改造しているという。広介は、源三郎になりすまし、墓地で生き返えり、菰田家に入りこんだ。(「goo映画」より)

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969) - goo 映画

 タランティーノ・プレゼンツ「ヘルライド」公開と、銀座シネパトス20周年を記念して、「燃やせ!俺たちの70’sジャパニーズ・グラインドハウス魂!」とかいう特集レイト・ショー上映が組まれていた。
 上映されたのは日本の70年代のB級アクション&エロ作品。

 そのトリを飾ったのが本作である。江戸川乱歩原作というと〝エログロ〟を連想させ、正にこの特集にふさわしい作品かな。

 一応オープニングのテロップでは〝原作「パノラマ島奇談」より〟となっていたが、それだけでなく「孤島の鬼」など他の乱歩作品も諸処取り入れたストーリーとなっているようである。
 まあその中でわかったのは「屋根裏の散歩者」「人間椅子」ぐらいであったが。

 乱歩作品を基にしているだけあって、〝エロ〟と〝グロ〟満載である。と言っても40年も前の作品なので、〝グロ〟さは現在のそれと比べると比にもならない映像であるが、取り上げられているもの自体がかなりグロいかな。
 せむし男や手に水かきのある男。更には人造的なシャムの双生児。
 
 菰田丈五郎なる人物が作り上げようとしている人工的な島は奇形人間の楽園にしようとしていて、丈五郎の風貌もさることながら、そこにいる人々の奇異な姿には何とも言えぬもので、これは今観ても結構インパクトのある姿である。

 どれだけの作品を取り入れ、ストーリーを練り上げたのかはわからないが、かなり強烈な話になっている。前半は精神病院に監禁されていた人見という人物が、本当の自分を知るために手がかりを追っていく話で、普通にミステリー的な要素の話であったが、後半は丈太郎のいる島に渡っての、何とも奇妙な空間で繰り広げられる奇形な物語。

 ラストシーンは何とも言えぬ印象。そう言えば、同じようなことをテレビ・ドラマ版では叶和貴子がやっていたのを思い出した。それはもちろん〝人間花火〟

 映像の進歩した現代から観れば、確かにチープで、笑いも起こりそうな映像であるが、結構乱歩の〝エログロ〟な世界を表した作品である。

 キャストはほとんど知らない人ばかりであったが、由利徹と大泉滉は知っていた。この二人が坊主を演じて、生き返った死体を扱うシーンは、この作品唯一の意図的なコミカル・シーンである。
 あとキャストに近藤正臣の名前があったが、どこに出てきたのか判らなかったな。あとで調べると猛という役柄であったようだが、猛なんてどこに出ていたんだろう? というような役柄である。

/5

監督:石井輝男
出演:吉田輝雄、由美てる子、土方巽、葵三津子、小畑通子、賀川雪絵、小池朝雄、英美枝、大木実、小山陽子
    木山佳、田仲美智、笈田敏夫、近藤正臣、由利徹、大泉滉、上田吉二郎、岡田千代、加藤欣子、高英男
於:銀座シネパトス
HORRORS OF MALFORMED MEN : 江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 [DVD]
Synapse
2007-08-28

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