09-68「オーストラリア」(アメリカ)

語り草となる話が必要だ
 イギリスの貴婦人レディ・サラ・アシュレイは、オーストラリアの領地を生計の足しに売却しようと旅立ったまま1年も帰ってこない夫を訪ねるため、ロンドンから初めてオーストラリアへ向かう。そして現地に到着すると、夫ではなく、ドローヴァー(牛追い)という名の無骨なカウボーイに出迎えられる。彼は、サラを領地“ファラウェイ・ダウンズ”へ問題なく送り届ければ、1500頭の牛を追う仕事を約束されていたのだった。
 初対面は共に印象が悪く、互いに反感を抱きながら領地への旅を続けるサラとドローヴァー。こうして、いよいよ領地へ辿り着くサラだったが、権力者の仕業で屋敷は荒れ果て、さらには衝撃の事実を知らされる羽目に。サラは、抵当に入れられた領地を守るため、1500頭の牛を遠く離れたダーウィンにいる軍へ売ることを決心するのだが。(「allcinema」より)

オーストラリア - goo 映画

 オーストラリア出身だというバズ・ラーマン監督が、同じくオーストラリア出身のニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンを主演したアドベンチャー・ロマン。

 バズ・ラーマン監督と言えば、前作はニコール・キッドマン主演の「ムーラン・ルージュ」、その前は「ロミオ&ジュリエット」だと思うのだが、「ムーラン・ルージュ」から8年が経っており、その前も結構期間があったと思うのだが、本当に寡作な監督だな。

 前2作は映像に特徴があったという記憶があるのだが、本作は意外と普通に撮られた作品だったな。
 冒頭はレディ・サラがオーストラリアの地にやって来て、夫の住む領地へとやって来るまでは結構コミカルな演出が多くて、ちょっと「ムーラン・ルージュ」を思い出させた。
 カンガルーのシーンはかなりびっくりしたな。レディ・サラがカンガルーに感激して、その感激ぶりがやたらと長いので、この後何かあるな、と思っていたが、まさかあんなことになるとは。

 作品全体としては貴族であるサラがオーストラリアという地にやって来て、牛追いのドローヴァーや、アボリジニの子供ナラらに出会うことによって、本当の自分自身を見つけだしていくという話。
 加えて、生まれ育った環境も違うそのドローヴァーとの出会い、最初はお互い相容れない雰囲気であったが、やがて通じ合い、恋に落ちていくというのもよくありそうな話だな。

 最初のクライマックスである、サラとドローヴァーたちが1500頭もの牛を連れて、領地からダーウィンという街へ連れて行くシーンは、途中の様々な妨害や困難など、結構緊迫した感じで面白かった。
 そこまでは、一つの目的のためにサラやドローヴァー、使用人たちが一緒になって目的に進むというのが明確で、判りやすくて良かったが、そこで話がいったん終わってしまったという感じで、そこから先の話は少々長く感じてしまったな。
 時間の長さからすると大河ロマンという雰囲気はあるのだが。

 サラの領地を狙い、敵対していたのはニール・フレッチャーであるが、結局彼の権力を崩したのは、日本ということになるのかな。

 アボリジニのキング・ジョージやナラを登場させ、アボリジニの不思議な人生観などを見せることによって、一種お伽話的な味わいも加えた作品であった。
 ナラって、予告編を観ていると、てっきり女の子だと思っていたが、実際は男の子だったんだな。

 ちょっと後半は少々長さを感じる作品であったが、オーストラリアの広大な風景を映し出す映像は見どころであった。この風景を活かすために、前2作のような特徴ある映像にはしなかったのかな。

 宣伝でもジョン・カビラが推すように、16の世界遺産があるらしいオーストラリア。その幾つを映し出したのかは判らないが、オーストラリア出身のバズ・ラーマンが、オーストラリアの風景の魅力を充分に描き出していたのではないだろうか。

/5

監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン、デヴィッド・ウェンハム、ブライアン・ブラウン、ジャック・トンプソン
    デヴィッド・ガルピリル、ブランドン・ウォルターズ、デヴィッド・ングームブージャラ、アンガス・ピラクイ
於:TOHOシネマズスカラ座
オーストラリア [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2009-08-12

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