09-32「ポチの告白」(日本)

刑事(でか)の正体
 交番勤務の実直な巡査・タケハチは、刑事課長の三枝に認められて刑事に選抜昇進。娘も生まれ、順風満帆の生活が始まるかに見えた。しかしその実直さゆえ三枝のどんな指示にも盲目的に従い、やがて後輩の山崎と共に警察犯罪の主犯格になっていく。
 そんな彼の前に、ある日警察犯罪を追っている飲食店経営者の草間と新聞記者の北村が現れる。邪魔な2人を排除するよう、タケハチは三枝に指示される。(「goo映画」より)

ポチの告白 - goo 映画

 警察問題ジャーナリストとして有名らしい寺澤有の資料と原案協力にて、実際に起きたという警察事件を扱った社会派作品。

 最近多くの雑誌、コミックスでも警察内の事件や隠蔽、裏仕事などを特集しているものも多く、それらを目にすることもあるので、内容自体はことさら斬新というわけではない。
 ただ、やっぱり映像でこれら警察の暗部を見せられると、ちょっと恐ろしい気もしてくる。

 そういう事柄を一人の実直であった警官・竹田八生が次第に不正に取り込まれていく様と、やがて破滅への道を歩んでいく姿を3時間超の中で描いている。

 多くの警察犯罪を見せられるわけだが、派出所の警官たちが行うものはまだ可愛らしいもので、刑事課となると組織的に多くの犯罪を行っていく。
 基本的に警察と言えども、一般会社と同じで、それぞれノルマというものもあり、銃の摘発でも、月間のノルマ数があり、それを達成するために暴力団などと結託して、摘発していく。その見返りは麻薬売買に目を瞑ったりするというもの。
 
 そう言えば、いつも同じ場所に待機していて、一旦停止を怠った車を見つけるとすぐにサイレン鳴らす白バイがいたが、これもノルマあってのことなんだろうな、といつも思っていた。

 それにしてもタケハチを刑事課に誘った三枝課長、のちに署長にまでなる人物であるが、彼がまた腹黒いというか非道というか、何とも恐ろしき人物である。結局最後に問題が起こると、トカゲの尻尾切りのようにタケハチを斬り捨てる。最後には痛い目に遭えばいいのに、と思いながら観ていたが。
 
 実直が故に盲目的に上司の命令に従い、犯罪まみれとなり、二進も三進もいかなくなり、やがて犯罪者として摘発されるタケハチ。
 彼がラストに語る台詞は、何とも衝撃的内容である。
 「国民を守ってやっている。だからこれ位のことの何が悪い!?」

 こう言っては何だが、一般会社でもこういった不正の話は聞くし、組織ということを考えたら、あってもおかしくなない事柄であるが、警察という治安を守るべき組織がこう言った不正を行うというのは、やっぱりおかしなことだな。

 これを観たら、実際の警察は怒りそうな気もする内容であるが、非常に興味深い内容であったし、話的も面白かった。
 ただ、あまり気持ちのいい展開でもないし、スッキリした気分にもならない話でもある。

/5

監督:高橋玄
出演:菅田俊、野村宏伸、川本淳市、井上晴美、井田國彦、出光元、水上竜士、宮本大誠、風祭ゆき、木下順介
    ガンビーノ小林、山下真広、舩木壱輝、新井貴淑、時田望、李鐘浩、つじしんめい、宮崎学、寺澤有
於:新宿K’s cinema
ポチの告白 [DVD]
株式会社ティー・オーエンタテインメント
2010-03-15

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  • ポチの告白

    Excerpt: 製作年:2006年 製作国:日本 監 督:高橋玄 カーティス Weblog: いつか深夜特急に乗って racked: 2009-03-23 21:17
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    Excerpt: 優しく親切な巡査だった竹田八生は、三枝課長に気に入られて刑事に抜擢されるが、実直さゆえに上司と組織に従ううちに、次第に警察の行う犯罪に手を染めていく。 暴力団と共産党はお断りの「警察バー」なんて.. Weblog: シネマ大好き racked: 2009-04-15 19:35
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    Excerpt:  2010年4月22日、阪本順治監督と高橋玄監督のトークショー付きで、『ポチの告白』が上映された。  映画館大賞2010の特別部門「あの人の1本」で... Weblog: 映画のブログ racked: 2010-04-25 10:40