349「ワールド・オブ・ライズ」(アメリカ)
誰の嘘が優ったのか?
世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。
しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向かう。
ワールド・オブ・ライズ - goo 映画
レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ共演のサスペンス・アクション。9.11以降特に多く描かれている、対テロに関するアメリカの活動を描いた作品だが、この手の内容の作品は大小多くの作品が作られているから、それ程題材的には目新しいものではないかな。
そうすると主演二人の演技とタイトルにもなっている〝嘘〟というものがどのように活かされてくるのかが楽しみとなる。
一応架空の物語という風に冒頭で謳っているが、まあほとんど設定的には実際の設定に近いものではないかな。安全な場所から指示を送るだけのホフマンに対し、現地のフェリスは命ギリギリで任務遂行にあたっている。そんな二人は一つの任務に関しても、意見が合わず、衝突ばかりしている。
ここで丁々発止、味方でもある二人の間でも〝嘘〟が絡んで、最後にアッと驚く展開で、事件を解決するのかな、と思っていた。
もう一人重要な人物として、ヨルダンの情報局の長であるハニ・サラームなる人物が出てくるのだが、この人物がまた怪しいというか、雰囲気ちょっと悪そうな感じの人物である。彼も一応テロの実行犯を捕らえたいと思っているようだが、何か裏でやっていそうな雰囲気。
彼をも〝嘘〟によって出し抜くような展開を期待したのだが。
CIAが新しいテロの指導者をでっち上げるという展開は、なるほどと思いながらも、何か非人道的な気がしないでもない展開で、あまりスッキリしない作戦ではあったな。もちろんその作戦の結末もスッキリしないのだが。
クライマックスはなかなかハラハラする展開だった。それに結構エグいシーンもある。見ていてかなり痛々しいシーンである。
で、結末であるが、こういう展開なの? という感じで終わってしまったかな。もちろんこういう結末もありなんだろうが、この二人が主演でこの結末は違う意味でスッキリしなかったな。特にラッセル・クロウ演じるホフマンが本当にただ指示するだけの上司という感じで終わってしまったかな。
必ずしもアメリカのすることが正しく、うまくいくとは限らないということなのかな。


/5
監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ、オスカー・アイザック
サイモン・マクバーニー、アロン・アブトゥブール、アリ・スリマン、ヴィンス・コロシモ、メーディ・ネブー
於:丸の内ピカデリー
世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。
しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向かう。
ワールド・オブ・ライズ - goo 映画
レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ共演のサスペンス・アクション。9.11以降特に多く描かれている、対テロに関するアメリカの活動を描いた作品だが、この手の内容の作品は大小多くの作品が作られているから、それ程題材的には目新しいものではないかな。
そうすると主演二人の演技とタイトルにもなっている〝嘘〟というものがどのように活かされてくるのかが楽しみとなる。
一応架空の物語という風に冒頭で謳っているが、まあほとんど設定的には実際の設定に近いものではないかな。安全な場所から指示を送るだけのホフマンに対し、現地のフェリスは命ギリギリで任務遂行にあたっている。そんな二人は一つの任務に関しても、意見が合わず、衝突ばかりしている。
ここで丁々発止、味方でもある二人の間でも〝嘘〟が絡んで、最後にアッと驚く展開で、事件を解決するのかな、と思っていた。
もう一人重要な人物として、ヨルダンの情報局の長であるハニ・サラームなる人物が出てくるのだが、この人物がまた怪しいというか、雰囲気ちょっと悪そうな感じの人物である。彼も一応テロの実行犯を捕らえたいと思っているようだが、何か裏でやっていそうな雰囲気。
彼をも〝嘘〟によって出し抜くような展開を期待したのだが。
CIAが新しいテロの指導者をでっち上げるという展開は、なるほどと思いながらも、何か非人道的な気がしないでもない展開で、あまりスッキリしない作戦ではあったな。もちろんその作戦の結末もスッキリしないのだが。
クライマックスはなかなかハラハラする展開だった。それに結構エグいシーンもある。見ていてかなり痛々しいシーンである。
で、結末であるが、こういう展開なの? という感じで終わってしまったかな。もちろんこういう結末もありなんだろうが、この二人が主演でこの結末は違う意味でスッキリしなかったな。特にラッセル・クロウ演じるホフマンが本当にただ指示するだけの上司という感じで終わってしまったかな。
必ずしもアメリカのすることが正しく、うまくいくとは限らないということなのかな。



監督:リドリー・スコット
出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ、オスカー・アイザック
サイモン・マクバーニー、アロン・アブトゥブール、アリ・スリマン、ヴィンス・コロシモ、メーディ・ネブー
於:丸の内ピカデリー
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