309「GSワンダーランド」(日本)

タイツをはいてニュー歌謡
 日本中がGSブームに沸いていた1968年。演歌専門のファインレコーズでもGSレーベルを立ち上げることになり、弱小プロダクションの社長・梶井が新人バンドの発掘を任される。そんな時、偶然バンドを組むこととなったマサオ、ジュン、ケンタの〝ザ・ダイヤモンズ〟と出会い、デビューに向け、動き出す。しかし、用意されたデビュー曲にオルガンが必要とわかると、北海道から家出同然で上京してきた歌手志望のミクを無理やり男装させメンバーに加えることにする。
 やがて4人は白タイツにマッシュルーム・カットの王子様スタイルで〝ザ・タイツメン〟として売り出されることになる。しかも思いもよらぬことから大人気となるのだが。

GSワンダーランド - goo 映画

 GSブームはリアル・タイムではよく知らないが、懐かしの音楽番組や、今でも結構売れていた曲は流れたりするので、それなりに知っていると言えば、知っているかな。それでも知っているのは一握りのようで、実際は掃いて捨てるほどの数のバンドがいたんだな。その一部が本作でも紹介されている。
 そのGSブームの頃を舞台とした青春音楽コメディ。

 バンドをやりたい、歌を歌いたいという思いを持った4人の男女が、図らずもレコード会社などの思惑によって自分たちが考えていたこととは別のことをやらされてしまい、振り回される青春物語。

 ちょっとストーリーだけ言うと物足りなかったかな。マサオやミクの思いは、日劇で歌いたいということ。〝ザ・タイツメン〟は本当に自分たちがやりたいこととは違っているが、最後には日劇で歌って、終わりかと思っていたが。
 ミクも女性ということを隠してバンドをやっており、もちろん途中でバレるが、それでも皆でバンドを続けて、感動的なステージで終わることを期待したんだがな。
 もちろん最後は感動的なステージがあるのだが。

 GSブームというのは本当に期間的には短かったらしい。それに合わせたような内容で、結局それは一時の夢、マサオ曰く「お祭」ということだったのかな。
 感動的な部分は少なかったが、笑いという点ではなかなか良かったかな。特に水嶋ヒロ演じるジュンの素早いツッコミには笑ってしまった。

 この作品で楽しめるのは、その奇抜なファッションと音楽ではないかな。別名〝公然わいせつカット〟のマッシュルーム・カットにサイケでハデハデな衣装。女の子たちはミニ・スカート。

 衣装以上に音楽は印象に残ったな。〝ザ・タイツメン〟の「海岸線のホテル」はどちらかと言えば、歌謡曲っぽい雰囲気があるが、結構ノレる曲。作詞・橋本淳、作曲・筒美京平というゴールデン・コンビの曲である。
 それ以外にも正に当時の歌謡界を代表するようなテイストの曲、栗山千明演じる大野ミクの歌う「ダイヤモンド・ナイト」そして温水洋一演じる大河内宗雄ら怪しげな4人のオッサンたち、〝ザ・フレッシュ・フォー〟が最後の最後に聞かせる「あなたのフリをして」
 このタイトルは実はストーリーの途中で彼らがやらされることにリンクしていて、面白い。

 これらの曲って懐かしさもあり、今聴くと新鮮さも感じるな。一応石田卓也、栗山千明、温水洋一が実際歌っているということのようだ。石田卓也って結構歌えるんだな。
 個人的にはやっぱり栗山千明、大野ミクの「ダイヤモンド・ナイト」が好きだなぁ。

 ストーリーにはそれ程感動的な感じは受けなかったが、笑いはあったし、歌全般は非常に良かったと思う。

/5

監督:本田隆一
出演:栗山千明、石田卓也、水嶋ヒロ、浅利陽介、温水洋一、三倉茉奈、三倉佳奈、ケンドーコバヤシ
    岸部一徳、杉本哲太、武田真治、高岡蒼甫、大杉漣、湯原昌幸、佐藤二朗、片桐仁、山崎一
於:シネ・リーブル池袋
GSワンダーランド プレミアム・エディション [DVD]
ジェネオン エンタテインメント
2009-04-24

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  • GSワンダーランド/栗山千明、石田卓也

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    Excerpt: 1960年代後半、空前のGSブームに沸く日本で、ひょんな事からレコードデビューする事になった若者4人組を中心に描かれた作品です。 Weblog: 水曜日のシネマ日記 racked: 2008-11-29 13:19
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    Excerpt: GSブームが全盛の1960年代後半、GSにあこがれて音楽に情熱をかける若者 達の姿を描いた青春コメディー。GSブームが全盛の1968年、ブームに乗っかり多くのGSグループがデビュー していた。そん.. Weblog: だらだら無気力ブログ racked: 2008-12-03 23:50
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