267「くれないの盃 完結編」(日本)

兄弟、俺にはできそうもねえや
 下町に古くから続く雷轟一家。組長の牧原総一郎は自分の体調不良から跡目問題に悩んでいた。自分の実子である牧原翔一はどう見ても組をたばねる資質に欠けていた。若頭の門倉勇三、そして3年の勤めを終え、雷轟一家へ帰ってきた景山晃。この二人のどちらかに継がせたいのだが、二人とも辞退する。
 そんな中、新興勢力の桜田総業が土地の利権問題に絡んで、雷轟一家の縄張りに一歩づつ足を踏み入れてくる。さらに組長の容態が悪化し、入院することになる。
 門倉は景山、そして幹部の柿崎らと共に桜田総業とケリをつける決意を固めるのだった。

 くれないの盃 - goo 映画

 お笑い芸人がお笑い抜きで挑むヤクザ・ムービー「くれないの盃 前編」の完結編。前編とあって後編ではなく、完結編ということらしい。
 前作の最後の方で、撮影場所がよく知っている東池袋商店街と気付くと、本作ではバックの方にやたら目が行ってしまった。一度場所がわかると、細かい場所まですぐにわかり、「これはあそこだ」なんて一人喜んでしまう。逆にバックを気にして、肝心の人の動きを見逃してしまったりする。「落下の王国」と違って世界遺産でロケしているわけでもないので、風景ばかり気にしてもしょうがないんだが。

 前作は状況説明、人物説明に終始した感じであったが、本作では物語は大きく動き始める。縄張りに足を踏み入れてくる桜田総業に対し、雷轟一家が立ち向かう決意をするというもの。
 前作で匂わせていた一家の中にいる裏切り者。これはすぐに誰だか予想できた。そのためどんどん窮地に追いやられる門倉たち雷轟一家。そこから盛り返し、桜田総業を追っ払うのか? と思っていたが、状況だけを見ていると、そこまでいくのか疑問だったが、やはりと言える結末になっただろうか。

 これまた最後の方で気付いたのだが、主要登場人物の服装が2作を通じて全く変わってなかった。庄司演じる門倉、井戸田演じる景山、佐田演じる柿崎は同じスーツで通していたし、おそらく周りを固める人物の同じだったろう。予算も少なく、撮影期間も短かったんだろうと想像できる。
 そんな作品だからだろうか、義理と人情、そしてほのかな恋を描くヤクザ・ムービーとしては、今ひとつ入り込めるような感情もあまり湧かず、ラストに切なさもあまり感じることはなかった。役者としての技量の問題もあるのだろうが、本当の俳優ってわけではないからしょうがないかな。

 基本的にDVD用の作品だし、キャストのファンなら楽しめるのだろうか。お笑いは一切抜きだから、お笑いファンならあまり面白くないかも。

/5

監督:辻裕之
出演:庄司智春、井戸田潤、佐田正樹、岡田圭右、団長安田、長州小力、黒沢かずこ、さがね正裕、大石理沙
    西野翔、ハチミツ二郎、島崎俊郎、デビッド伊東、諏訪太朗、安藤成子、松下幸司、大原かおり、HIRO
於:シネマート六本木
くれないの盃2 [DVD]
GPミュージアムソフト
2009-03-25

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