224「アクロス・ザ・ユニバース」(アメリカ)

愛こそが全て
 1960年代、イギリス・リバプールの造船所で働くジュードは、米兵だったという父に会うためアメリカへと渡る。東海岸のプリンストン大学で管理人として働く父に会うことはできたものの、父の戸惑う態度に失望する。
 そんな折、ひょんなことから学生のマックスと知り合う。その後彼の妹ルーシーと出会い、心惹かれるジュード。しかし、ジュードとマックスは共にニューヨークへと向かい、歌手のセディが住むグリニッジ・ビレッジのアパートに転がり込み、様々な若者たちと共同生活を始める。そしてベトナム戦争で恋人を亡くしたルーシーもニューヨークにやって来て、ジュードとルーシーは愛し合う。しかし、ルーシーは兄マックスへの召集令状を手にしていた。

アクロス・ザ・ユニバース - goo 映画

 ビートルズのナンバーばかりを使って作られたミュージカル。ビートルズ世代でもないし、洋楽をほとんど聴かなかったのだが、それでも半分くらいの曲は知っていたり、聴いたことはある曲ばかり。ミュージカルって、ストーリーの合間に挿入される歌うシーンで間延びした感じを受けたりするが、この作品では33曲もの歌が使われている。逆にほとんど歌のシーンばかりで、それに知っている曲も多数あるということで、飽きることはなかったかな。
 ただ実際のストーリに関連するシーンもあれば、何となく不思議空間へ誘われるようなシーンもあって、もうちょっと短くても良かったかな、という気はする。

 ストーリーはいわゆる〝ボーイ・ミーツ・ガール〟のお話。イギリスからアメリカへ渡ってきた青年ジュードが、アメリカで一人の女性ルーシーに出会い、恋に落ちる。加えて、個性を持った仲間たちとの出会い。やがて別れ、そして再会。青年の名前がジュードというのは〝Hey Jude〟から取っているんだろうなとは判ったが、ルーシーも〝Lucy In the Sky With Diamonds〟から取っていたんだと知った。曲は聴いたことあったけれど、ビートルズの曲とは知らなかった。ついでによくわからないキャラクターだったプルーデンスも〝Dear Prudence〟という曲があったから、作られたのかな。

 時代はちょうど1960年代、ベトナム戦争の頃。戦争に反対するテーマと悩める若者たち。どことなく1960~70年頃に作られた青春映画を思い出させるストーリーである。
 そのストーリーに全ての曲が合っていて、この作品のために曲が作られたのかという感じがするぐらいである。

 サルマ・ハエックが途中チラリと出演していたので、もしかすると他にもカメオ的な出演者がいるのかなと思っていたら、一応ジョー・コッカーやボノなどが出演していたらしい。洋楽を聴かないから、ボノと言われても、名前だけしか知らないから、正直よく判らなかった。

 ビートルズの曲を全部は知らなくても、それぞれの曲がストーリー中の出演者の心情によく合っており、ファンタジックな映像も挿入されたりして、なかなか楽しめる作品であった。やっぱり2時間越えという長さはビートルズでもちょっと辛いものはあったが。

/5

監督:ジュリー・テイモア
出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソン
    デイナ・ヒュークス、マーティン・ルーサー・マッコイ、T・V・カーピオ
    ジョー・コッカー、ボノ、エディ・イザード、サルマ・ハエック
於:シネカノン有楽町2丁目
アクロス・ザ・ユニバース デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2008-12-19

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この記事へのコメント

睦月
2008年09月05日 16:28
こんにちわ。

うーん、たしかにちょっと中だるみな感じはありましたよねー。ミュージカルというよりもミュージッククリップとかPVみたいな感じだったような気がします。だって、これ、舞台化出来ないっしょ(笑)。幻想映像みたいなのもちらほら出てくるし・・・。

キャラクター名の殆どがビートルズの曲名に由来があるってのも面白かったですね。彼らの曲を聞いているだけでも十分に楽しめる作品でしたー。

ナースなサルマ・ハエックはセクシーでしたね。この作品の監督の前作『フリーダ』つながりってことでのカメオ出演だったのかな?
2008年09月06日 12:24
睦月さん、コメントありがとうございます。
さすがに33曲もあると長いですよね。
それなりに知っている曲もあったので、飽きることもなかったですけど、
これが全てオリジナル曲だったらねぇ・・・
主人公二人にプルーデンス、その他の名前も曲に関係あったんですね?
それは気付かなかったなぁ・・・
セクシー・サルマは「フリーダ」繋がりでの出演らしいですね。
2009年01月14日 01:55
こんばんは、トラバ・エコーありがとうございました。

この映画は、登場人物と歌詞内容がマッチしていましたよね。それでは、本年もよろしくお願いいたします。
2009年01月16日 01:19
David Gilmourさん、コメントありがとうございます。
これだけのビートルズの曲を使いたっかたので、
ストーリーも登場人物も結構強引に作り上げたんじゃないですかね(苦笑)。
でも、よくマッチしていたと思います。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

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