88「魔法にかけられて」(アメリカ)
夢見る場所ではなくとも
魔法の王国アンダレーシアに暮らす、心優しい娘ジゼル。彼女はある日、エドワード王子と運命的な出逢いを果たし、晴れて結婚することになる。しかし、彼らの結婚により王位を手放すことになるナリッサ女王はある一計を案じる。その正体が魔女である彼女は、結婚式当日老婆に化け、ジゼルを井戸へ突き落としてしまう。
ジゼルが行き着いた場所、それは現実の世界、現代のニューヨークであった。見知らぬ土地で、周囲に助けを求めるものの誰も手を差し伸べてくれない。途方に暮れていると、バツイチの離婚弁護士ロバートとその娘モーガンに救われる。
アニメのお伽話の世界が、現実の世界へ。プリンセスに王子様、プリンセスの友達のリス、果ては魔女まで現実の世界へやって来て大騒動を起こすファンタジック・コメディ。
ディズニーの作品だが、今回はアイデアの勝利という感じの作品である。
お伽話の世界に住んでいたプリンセスが、現実のニューヨークにやって来ると、全てがおとぎの世界と大違い。それでも彼女はマイ・ペースで過ごしていく。そんなちょっとズレた感覚が面白かったし、同じように現実の世界へやって来たエドワード王子のちょっとボケぶりも面白かった。
更にアニメの世界ではよくあるミュージカル・シーンが現実の世界で再現され、これは正にディズニー・ランドのアトラクションのようであった。
一番面白かったのはリスのピップだったかもしれないな。女王が送り込んだナサニエルの秘密を知ったピップが必死でそれを王子に伝えようとするシーンには笑えてしまった。
アニメの世界の森に住んでいた頃には森の動物たちが友達だったが、現代のニューヨークでは、ネズミ、ハエ、ゴキブリ。これは少々気持ち悪かったかな。
バスの運転手の頭の形があのキャラクターに似ていたり、ジゼルとロバートのダンス・シーンがあの名作のダンス・シーンとそっくりだったりと、ディズニー作品のファンを楽しませる部分もチラホラ。
正直ジゼルを演じたエイミー・アダムスとエドワード王子を演じたジェームズ・マースデンの二人は、ちょっと役柄からしたら年齢が上のような気はする。
まあ現実の世界の話とはいえ、現実的ではない。舞台はどうあれ、ファンタジーとして楽しむ一作だろう。


/5
監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン
レイチェル・カヴィ、ティモシー・スポール、イディナ・メンゼル、サマンサ・アイヴァース
於:日劇PLEX
魔法の王国アンダレーシアに暮らす、心優しい娘ジゼル。彼女はある日、エドワード王子と運命的な出逢いを果たし、晴れて結婚することになる。しかし、彼らの結婚により王位を手放すことになるナリッサ女王はある一計を案じる。その正体が魔女である彼女は、結婚式当日老婆に化け、ジゼルを井戸へ突き落としてしまう。
ジゼルが行き着いた場所、それは現実の世界、現代のニューヨークであった。見知らぬ土地で、周囲に助けを求めるものの誰も手を差し伸べてくれない。途方に暮れていると、バツイチの離婚弁護士ロバートとその娘モーガンに救われる。
アニメのお伽話の世界が、現実の世界へ。プリンセスに王子様、プリンセスの友達のリス、果ては魔女まで現実の世界へやって来て大騒動を起こすファンタジック・コメディ。
ディズニーの作品だが、今回はアイデアの勝利という感じの作品である。
お伽話の世界に住んでいたプリンセスが、現実のニューヨークにやって来ると、全てがおとぎの世界と大違い。それでも彼女はマイ・ペースで過ごしていく。そんなちょっとズレた感覚が面白かったし、同じように現実の世界へやって来たエドワード王子のちょっとボケぶりも面白かった。
更にアニメの世界ではよくあるミュージカル・シーンが現実の世界で再現され、これは正にディズニー・ランドのアトラクションのようであった。
一番面白かったのはリスのピップだったかもしれないな。女王が送り込んだナサニエルの秘密を知ったピップが必死でそれを王子に伝えようとするシーンには笑えてしまった。
アニメの世界の森に住んでいた頃には森の動物たちが友達だったが、現代のニューヨークでは、ネズミ、ハエ、ゴキブリ。これは少々気持ち悪かったかな。
バスの運転手の頭の形があのキャラクターに似ていたり、ジゼルとロバートのダンス・シーンがあの名作のダンス・シーンとそっくりだったりと、ディズニー作品のファンを楽しませる部分もチラホラ。
正直ジゼルを演じたエイミー・アダムスとエドワード王子を演じたジェームズ・マースデンの二人は、ちょっと役柄からしたら年齢が上のような気はする。
まあ現実の世界の話とはいえ、現実的ではない。舞台はどうあれ、ファンタジーとして楽しむ一作だろう。



監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー、スーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン
レイチェル・カヴィ、ティモシー・スポール、イディナ・メンゼル、サマンサ・アイヴァース
於:日劇PLEX
この記事へのコメント
確かに、私もリスのピップのところが、すごーく好きでした★
ピザ屋でピップを釜に放り投げるシーンは、ナサニエルを思わず本気で睨んでしまいました。
まあ、助かって良かったですが。。。
何喋ってるか分からないリスを、監督が吹替えやってるところが、『リトル・レッド』と同じでしたね~♪
あの作品も楽しかったですけど、やっぱこういうカワイイの作る監督さんは、オチャメなんですね!
そしてどっちも早口・・違うか。
春ですねぇ。春らしいテンプレでしょ?
リスのピップは本当に楽しかったですね。
あの一人(一匹?)芝居は笑えました。
監督が吹替えやってたんですか?
確かに「リトル・レッド」のリスと一緒ですなぁ。