86「ペネロピ」(イギリス)

呪いは自分の心にある
 イギリスの名家ウィルハーン家の一人娘として生まれてきたペネロピ。ウィルハーン家に古くから言い伝えられてきた恐ろしい呪い、それが現実としてペネロピに降りかかり、彼女の耳と鼻は豚のようだった。娘を守りたい一心で、両親はペネロピを死んだことにし、以来ペネロピは屋敷から外へ出ることなく、成長してきた。
 彼女の呪いを解く方法はただ一つ。ウィルハーン家と同じ名家の青年に愛されること。こうして18歳になったペネロピはお見合いを繰り返すが、彼女の顔を見た男たちは逃げ出してしまうのだった。
 そんな時、ペネロピの秘密は外部に漏れ、記者レモンはその証拠を掴もうと、名家の落ちぶれた青年マックスをウィルハーン家に送り込むのだった。

 先祖にかけられた呪いのためにブタの鼻を持って生まれてきた女の子のお話。コミカルな要素を盛り込んだロマンティック・ファンタジーというところか。

 呪いを解くには、名家の男性にありのままの自分を愛されること。よくあるお伽話の設定と同じかな。彼女とウィルハーン家の秘密を世間に暴露しようとする記者レモンと名家の子息エドワード。二人の設定も雰囲気的には悪役。
 そういうわけで、ペネロピの呪いを解くために登場するのはジェームズ・マカヴォイ演じるマックスというわけだが、実は彼にもある過去があった。そのためギャンブル漬けの生活を送るようになったのだが、彼の過去に関してはあまり触れられておらず、ストーリー的にも後半はそんなに絡むような役柄ではなかったな。

 てっきりマックスがペネロピの呪いを解くのだと思っていたが、彼女の呪いを解くのは全く別のことだった。
 なるほど、確かに自分が自分を好きにならなければ、他の人に好きになってもらえるはずがない。どうせ自分はダメだからだと閉じこもってばかりではダメで、思い切って外に出てみなければ。そんなことを言っている作品のようである。

 テーマはよくわかるが、個人的にはやっぱり彼女の鼻など関係なく、彼女を愛する男性が現れ、それで呪いが解けるというような話の方が気持ちすっきりしたかな。
 笑いも満載で、先の展開も興味深く観られたのだが、クライマックスからラストのシーンまでがちょっと失速気味に感じてしまった。

 外に出たペネロピの友人となるアニー役でリース・ウィザースプーンが出演していたが、あまり活躍せず。こんな役でいいのか? と思っていたら、彼女はこの作品の製作の一人だったんだな。

/5

監督:マーク・パランスキー
出演:クリスティーナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ、リース・ウィザースプーン、キャサリン・オハラ
    リチャード・E・グラント、ピーター・ディンクレイジ、サイモン・ウッズ、ロニ・アンコーナ
於:新宿テアトルタイムズスクエア
ペネロピ
シネマ・タプート

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2008年04月13日 11:56
こんにちは♪CINECHANさん
うわー、かわいいテンプレですね!
CINECHANさんはすごく真面目にいつも記事を書かれているのに、なぜかいつもテンプレだけは遊んでて、机からズリ落ちそうになったり、思わず楽しい気分にさせられて面白いです♪

自分一人の力でどうにか自分を好きになろうとする、自立というものをしてから、初めて相手と向き合う・・確かにそんなお話でしたが、
CINECHANさんのおっしゃるように、誰かの愛で自分に自信がつく、というのも、もうちょっとあっても良かったですよね♪
睦月
2008年04月14日 22:59
こんばんわ。

ありきたりな設定でありながら、物語のオチそのものはひねりがきいていて、個人的にはかなり好きな1作となりました。
王子様に呪いを解いてもらう・・・非常に愛も夢もあって理想的だけれど、それじゃぁ、ありきたりなおとぎ話になっちゃうんですよねえ。そことの差別化が出来ている点ではとっても好感度が持てる映画でしたです。

最終的には他力本願はいかんぜよ!ってところでしょうか(笑)?
2008年04月16日 01:25
とらねこさん、いらっしゃいませ。
テンプレ気に入ってもらえて嬉しいです。
画像を入れられない分、せっかくなのでテンプレは考えてます。
前も言ったかもしれませんが、一応作品の雰囲気に近いものか、
時候のものにしてるんですけどね。

仰るとおり、誰かの愛によって自信がつくというのもあって良かったか、
と思います。というかせっかくマックスという王子(?)が登場してるんだから、彼にももう少し活躍を、という気がしました。
2008年04月17日 01:08
睦月さん、いらっしゃいませ。
確かにありきたりの話では終わっていないのが、
いいのかもしれませんね。
確かに他力本願だけではなく、今の時代自分の力で
切り開いていくのも大切なことかも、
とちょっと大袈裟に書いてみました(苦笑)。

この記事へのトラックバック

  • ペネロピ

    Excerpt:  『好きになりたい。 豚の鼻を持って 生まれてきた私は 夢見ていた── 恋することを。』  コチラの「ペネロピ」は、先祖にかけられた呪いのせいで豚の鼻と耳を持って生まれてしまった女の子を描いた3.. Weblog: ☆彡映画鑑賞日記☆彡 racked: 2008-04-06 17:28
  • 『ペネロピ』

    Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ペネロピ」□監督 マーク・パランスキー □脚本 レスリー・ケイヴニー □キャスト クリスティーナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ、キャサリン・オハラ、ピーター・ディンクレイ.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2008-04-07 08:08
  • ペネロピ を観ました。

    Excerpt: 時間がぴったりだったのと、観るのなら軽いのがいいなぁって… Weblog: My Favorite Things racked: 2008-04-08 09:06
  • 「ペネロピ」

    Excerpt: 「ペネロピ」試写会 テアトルタイムズスクエアで鑑賞。 全然知らなかったんですが、リーズ・ウィザースプーンが、いきなり画面に個性の強い脇役で登場したので、一体これは何事か…と思ったら、彼女プロデュ.. Weblog: てんびんthe LIFE racked: 2008-04-12 22:14
  • ペネロピ/クリスティナ・リッチ

    Excerpt: 予告編からして面白そうな予感アリアリだったけど、ヒロインの豚鼻は呪いの魔法によるというファンタジーだと知ってさらに期待値さらにアップしちゃって優先順位も繰り上げちゃいました。 出演はその他に、ジ.. Weblog: カノンな日々 racked: 2008-04-12 22:20
  • 38●ペネロピ

    Excerpt: もともと、こういう雰囲気の大人の童話的なファンタジーが大好きなので、これは絶対見よう!と随分と前から決めていた作品。思ったより、ずっとコメディタッチ。なかなか楽しめた。クリスティーナ・リッチ、ブタッ鼻.. Weblog: レザボアCATs racked: 2008-04-13 11:51
  • ペネロピ(映画館)

    Excerpt: 豚の鼻を持って 生まれてきた私は 夢見てた――― 恋することを。 Weblog: ひるめし。 racked: 2008-04-13 14:35
  • ペネロピ

    Excerpt: 【映画的カリスマ指数】★★★★☆  ブタ鼻姫直伝!コンプレックス打開法♪   Weblog: カリスマ映画論 racked: 2008-04-14 01:52
  • ★「ペネロピ」

    Excerpt: 今週の平日休みは「109シネマズ川崎」で2本。 その1本目。 熱烈?なペネロペ・クルスのファンのひらりんとしては、とっても気になるタイトル。 もちろん彼女とは全く関係ない作品で・・・ 怪演技が.. Weblog: ひらりん的映画ブログ racked: 2008-04-14 02:22
  • 『ペネロピ』

    Excerpt: 新宿のタカシマヤテアトルタイムズスクエアで『ペネロピ』を観てきました。 お話は先祖がかけられた呪いによってブタの鼻と耳をもって生まれた名家の女の子がヒロイン。 自分の娘が異形であることにショッ.. Weblog: cinema!cinema!~ミーハー映画・DVDレビュー racked: 2008-04-19 00:23
  • ペネロピ(^0_0^)女は顔じゃないよ!ハートだよ!!

    Excerpt:   顔じゃないよ だよ でも第一印象で決めるのはやっぱり・・・・。顔が綺麗可愛いっていうのがありなのかも世の女性の皆さん、これを観てどう思われるでしょうか?何か勇気が持てそうな感じが???? 5.. Weblog: 銅版画制作の日々 racked: 2008-05-10 17:08
  • ペネロピ

    Excerpt: 【PENELOPE】2008/03/01公開製作国:イギリス/アメリカ監督:マーク・パランスキー出演:クリスティナ・リッチ、ジェームズ・マカヴォイ、キャサリン・オハラ、ピーター・ディンクレイジ、リ.. Weblog: 映画鑑賞★日記・・・ racked: 2008-09-25 11:17
  • 「ペネロピ」 呪いを作るのは僕たちの心だ

    Excerpt: 一族にかけられた呪いによって名家の娘ペネロピ(クリスティーナ・リッチ)は豚の鼻と Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2008-09-28 16:58
  • ブルーベリー豚

    Excerpt: 「ペネロピ」 「マイ・ブルーベリー・ナイツ」  Weblog: Akira's VOICE racked: 2008-10-27 12:10
  • むかしむかしあるところに

    Excerpt: 「ウォンテッド」を観て「つぐない」を観た。ジェームズ・マカヴォイ祭りを続行するならば、これを観なければならないと云うことで「ペネロピ」を観た。 「つぐない」については近く記事を更新するつもり。 名.. Weblog: MESCALINE DRIVE racked: 2008-11-04 00:07
  • 映画評「ペネロピ」

    Excerpt: ☆☆☆(6点/10点満点中) 2007年イギリス=アメリカ映画 監督マーク・パランスキー ネタバレあり Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] racked: 2009-02-18 15:19
  • 『ペネロピ』'06・英・米

    Excerpt: あらすじ魔女に呪いをかけられ、豚の鼻と耳を持って生まれた裕福な名家の娘ペネロピ(クリスティナ・リッチ)。マスコミと大衆の目から身を守るため、屋敷の中だけで生きてきた彼女は、永遠の愛を誓って呪いを解いて.. Weblog: 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ racked: 2009-02-22 01:15