100「モンゴル」(ドイツ、ロシア、カザフスタン、モンゴル)

雷を恐れぬ男
 陰謀と裏切りが渦巻く12世紀のモンゴル。一部族の頭領イェスゲイの息子として生まれたテムジンは、9歳の時未来の花嫁としてボルテと将来を約束する。しかしその直後、父が敵対部族に毒殺されてしまう。父がいなくなり、テムジンは父の部下に裏切られ、命を狙われる身となる。
 ある時、凍てつく池に落ちたテムジンは少年ジャムカに助けられ、二人は兄弟の契りを交わす。やがて成人したテムジンはボルカを妻に迎えるが、家族の喜びも束の間、ボルテは仇敵メルキト族に略奪されてしまう。
 さらわれたボルカを救うため、テムジンはジャムカに助力を願い、メルキト族へと立ち向かう。

 ちょうど昨年の今頃、モンゴル建国800年を記念して、「蒼き狼 地果て海尽きるまで」が公開されていたが、同じような企画で他国でも製作、公開されていたのかな?
 こちらは4カ国合作、8カ国のスタッフが集まって作られた作品ということで、国際色豊か。浅野忠信が主演のテムジンを演じ、しかも今年度のアカデミー外国映画賞にノミネートされたということで、一躍日本でも注目された作品のようである。

 こちらものちのチンギス・ハーンとなるテムジンの、少年時代から国を統一しようとするまでを描いている。昨年「蒼き狼」を観たばかりなので、人物関係に関しては、すんなり理解することができた。微妙に話が違うところもあったが、色々言い伝えがあるからか、それともこの作品用に脚色されたのかはわからない。父が死ぬのが14歳の時と9歳の時という違いがあったり、中盤から後半に至る、タングートに囚われの身となる部分は、「蒼き狼」にはなかったかな。

 日本人の浅野忠信が主演と言えど、全編モンゴル語で話されているので、そのあたりはまだモンゴルの話だな、と納得がいく。それでも、日本映画のように感じる部分がある。もっと映像もどんよりして、アート色の強い作品かと思っていたが、大掛かりな戦いのシーンなど、意外とエンターテインメントのように感じる作品であった。
 通常時代、場所の説明や、解説などは原語の字幕が出たりして、そこに日本語の字幕が出るのだが、この作品は日本語の字幕しか出なかったな。これって日本公開用に編集されたのかな。

 どうしても「蒼き狼」と比較してしまうところがあるが、やたらと自分の出自や息子の出自について思い悩む前作のテムジンに対し、こちらは素直に全てを受け入れてるテムジン。何となく主演した反町隆史と浅野忠信のイメージの違いがそのまま表れているような気がする。思い悩むシーンが少なく、己が強く生きていくストーリーが続いていき、結構飽きることなく観ることはできたかな。

 こちらも壮大な風景のシーンが楽しめ、最後のジャムカの軍勢との対決シーンは、なかなかこちらも大掛かりで見ものであった。

/5

監督:セルゲイ・ボドロフ
出演:浅野忠信、スン・ホンレイ、アマデュ・ママダコフ、クーラン・チュラン
於:丸の内TOEI 
モンゴル [DVD]
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2008-10-21

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2008年04月26日 21:57
こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。
そうですね『蒼き狼』を先に見ていたから、登場人物などすんなりと入っていけましたよね。
合戦シーンのスケールの大きさには、魅せられましたね~
無事に公開されて、本当に良かったと思いました。
モンゴルの風景も併せて、劇場のスクリーンではなくビデオ鑑賞に留まると、魅力が半減してしまうんじゃないかと思った程です。

>何となく主演した反町隆史と浅野忠信のイメージの違いがそのまま表れているような気がする。

なるほどー。言われてみれば、そうかもしれないですねぇ。
なかなか興味深い一文でした♪
2008年04月27日 23:55
となひょうさん、コメントありがとうございます。
ちょうど「蒼き狼」が予習のようになった感じかな。
やっぱりアカデミー賞にノミネートされて注目されたから、
日本公開になったんですかね。
でも、確かに壮大なスケールは劇場で観た方がいいですよね。

まあ反町隆史と浅野忠信のイメージなんて、その演技に影響されている部分もあるんで、そのまま彼らの色が出てるのかもしれませんが。

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