7「チャプター27」(カナダ)
僕はジョン・レノンを殺す
1980年12月、ハワイからニューヨークにやって来た青年マーク・デイヴィッド・チャップマンは、空港に降り立つと、ジョン・レノンが住んでいるダコタ・ハウスに直行した。レノンのファンである彼は、最新のLPを購入し、レノンに会い、サインを貰おうとしていた。しかし、彼にはもう一つ別の目的があった。
チャップマンは待ち続ける間に二人の人物と知り合う。一人は熱烈なレノン・ファンの女性ジュード。もう一人はパパラッチのポールであった。彼らの前で、やや入れ込みすぎる姿を見せるチャップマン。
そうしてダコタ・ハウスの前での時間が過ぎていき・・・
1980年12月8日、ジョン・レノンが殺害される。犯人はマーク・デイヴィッド・チャップマン。彼がニューヨークに降り立ってから、殺害に至るまでの3日間を描き出した一作。
当時ジョン・レノンが殺害された事件を知ったとき、犯人は自分がジョン・レノンだと思い込んで、偽者を殺したというよなことを聞いていたような気がする。本作では本当の動機が明らかになるのだろうと期待して鑑賞した。
チャップマンは拳銃を携帯してニューヨークに来ていたようだ。すでにジョン・レノン殺害の意志を持っていたようだが、実際に手を下すまでに狂気とも思える葛藤を繰り広げていたようだ。なかなか興味深い話ではあったが、正直はっきりとした動機というものがわかりにくかった。
現場にいた時に手にしていた「ライ麦畑でつかまえて」も、主人公がニューヨークを3日間放浪するような話で、どこかチャップマンの行動に似通ったところがあるようだ。この小説は26章で終わっており、本作のタイトル「チャプター27」は〝あってはならない27章目〟という意味らしい。
この作品で特筆すべきはチャップマンを演じたジャレッド・レトだろう。体重を30キロも増やし、特殊メイクで熱演。チャップマンの映像も見て、役になりきっていたようで、チャップマンの狂気と葛藤のさまを演じ、惹きつけていた。
動機という点では不明確な感じもするが、チャップマンという人物に関しては、かなり興味深く描かれた一作であった。


/5
監督:J・P・シェファー
出演:ジャレッド・レト、リンジー・ローハン、ジュダ・フリードランダー
アーシュラ・アボット、ジャンヌ・フルニエ
於:渋谷シネクイント
1980年12月、ハワイからニューヨークにやって来た青年マーク・デイヴィッド・チャップマンは、空港に降り立つと、ジョン・レノンが住んでいるダコタ・ハウスに直行した。レノンのファンである彼は、最新のLPを購入し、レノンに会い、サインを貰おうとしていた。しかし、彼にはもう一つ別の目的があった。
チャップマンは待ち続ける間に二人の人物と知り合う。一人は熱烈なレノン・ファンの女性ジュード。もう一人はパパラッチのポールであった。彼らの前で、やや入れ込みすぎる姿を見せるチャップマン。
そうしてダコタ・ハウスの前での時間が過ぎていき・・・
1980年12月8日、ジョン・レノンが殺害される。犯人はマーク・デイヴィッド・チャップマン。彼がニューヨークに降り立ってから、殺害に至るまでの3日間を描き出した一作。
当時ジョン・レノンが殺害された事件を知ったとき、犯人は自分がジョン・レノンだと思い込んで、偽者を殺したというよなことを聞いていたような気がする。本作では本当の動機が明らかになるのだろうと期待して鑑賞した。
チャップマンは拳銃を携帯してニューヨークに来ていたようだ。すでにジョン・レノン殺害の意志を持っていたようだが、実際に手を下すまでに狂気とも思える葛藤を繰り広げていたようだ。なかなか興味深い話ではあったが、正直はっきりとした動機というものがわかりにくかった。
現場にいた時に手にしていた「ライ麦畑でつかまえて」も、主人公がニューヨークを3日間放浪するような話で、どこかチャップマンの行動に似通ったところがあるようだ。この小説は26章で終わっており、本作のタイトル「チャプター27」は〝あってはならない27章目〟という意味らしい。
この作品で特筆すべきはチャップマンを演じたジャレッド・レトだろう。体重を30キロも増やし、特殊メイクで熱演。チャップマンの映像も見て、役になりきっていたようで、チャップマンの狂気と葛藤のさまを演じ、惹きつけていた。
動機という点では不明確な感じもするが、チャップマンという人物に関しては、かなり興味深く描かれた一作であった。



監督:J・P・シェファー
出演:ジャレッド・レト、リンジー・ローハン、ジュダ・フリードランダー
アーシュラ・アボット、ジャンヌ・フルニエ
於:渋谷シネクイント
この記事へのコメント
TB&コメントありがとうございます。
取り組みとしては、とても興味深い部分がありますが。
何とも曖昧模糊といった印象で終わってしまった感じですよねぇ
もう訳がわからなかったので、チャップマンの記憶が既に曖昧でグチャグチャなのかなぁと納得することにしました。
作品全体の内容よりも、やはりジャレット・レトの役作りが驚きでしたよね。痩せるよりも太るというアプローチの方が、実は大変なんじゃないかと思ったりー(後で戻すのも大変だろうし)俳優さんって凄い職業だなぁなんて。
感想を書くのが難しい作品でした。
個人的には、何故ジョン・レノンを殺したのか?
が解明されるのかと思ってたんですが、そういう感じではなかったですね。
チャップマンも頭の中は、現実と妄想を行ったり来たりしてたんでしょう。
ジャレッド・レトは凄かったですね。確かに痩せるより太る方が大変な気がしますが、周囲ほ人はそうでもないですねぇ(苦笑)。
ただいまです!
この作品、自分には正直、辛かったです。
ジョン・レノンのファンに、猛烈な抗議があったそうですが、『ライ麦~』が自分の好きな本のベスト5に入る、自分のような人達にとっても、かなり辛い作品となりました。
おかえりなさい。
辛かったですか。確かにお気に入りの本が、こういう風に関わってくるのは辛いですね。
「ライ麦~」は読んだことあるんですが、残念ながら内容はそれ程覚えていないんですが(汗)。