21「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(アメリカ)

至高の髭剃り体験を
 19世紀ロンドン。フリート街で理髪店を営んでいたベンジャミン・バーカーは愛する妻と娘と幸せに暮らしていた。しかし、美しい妻に横恋慕したターピン判事の陰謀で、無実の罪を着せられ、投獄されてしまう。
 15年後、バーカーはスウィーニー・トッドと名前を変え、フリート街に戻ってくる。しかしそこで聞かされたのは、妻と娘の悲惨な運命。彼は、パイ店の店主、ミセス・ラベットの協力を得て、再びフリート街で理髪店を開く。そしてタービン判事への復讐を開始する。

 大英帝国に実在したという殺人鬼「スウィーニー・トッド」。彼を題材とした舞台や映画は過去に作られているが、今回はティム・バートンとジョニー・デップが作り上げる。
 正直この二人が作り上げる作品だから、そんなにハズレということはないだろうと思っていた。そしてそれは裏切られることはなかったとは思う。
 ティム・バートンが描く19世紀のロンドンの街並みは正に退廃した雰囲気で、いかにもこの狂気の話にピッタリであったし、スウィーニー・トッドを演じたジョニー・デップも、愛憎入り混じり、復讐に燃える男を熱演。ゴールデン・グローブ主演男優賞を獲ったようだし、アカデミー主演男優賞候補にもなっている。
 こういうとてもクセのある役柄をやらせると、ジョニー・デップは抜群だと思う。歌声もなかなかだったし。

 ストーリーも単純なドロドロした復讐劇にとどまらず、スウィーニー・トッドから周囲の人間を含めた恋愛劇となっている。しかもちょっとコミカルな要素も入っている。
 ラストはなかなか思いも寄らぬ展開で、驚かされた。

 これだけ賞賛した本作だが、どうしても高得点とはいかない部分がある。それはミュージカル仕立ての作品だということである。別にミュージカルがダメとは言わないが、やっぱり苦手なところがあり、正直前半は我慢の連続だった。
 後半、スウィーニー・トッドが目覚めてからの展開には文句なしなのだが。

 ちなみに自分で髭を剃るのは面倒くさくてしょうがないのだが、人に剃ってもらうのは非常に気持ちいいものである。

/5

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール
    サシャ・バロン・コーエン、ローラ・ミシェル・ケリー、ジェイン・ワイズナー
於:丸の内ピカデリー
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
Warner Music Japan =music=
2008-01-16
オリジナル・サウンドトラック


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この記事へのコメント

2008年02月02日 14:31
こんにちは、CINECHANさん。
へえー☆CINECHANさんはヒゲ剃るのが面倒くさくて仕方がない人なんですね~。
でもやっぱり、自分で毎日剃るんでしょうか?
私の友達は女の子なんですが、顔を自分で剃るのが好きで、毎日剃っている、って人がいるんですよ。
私はうぶげは結構ほったらかす方です。

この作品ですが、血ミドロドロな具合が楽しくて仕方がなかったですね!
CINECHANさんもそのタイプだとお見受けしましたよ~。♪
それになかなかコミカルなジョニデの演技と、哀しかったり一瞬怖かったりするジョニデの演技、そういう意味でも面白かったです。
2008年02月02日 21:35
こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。
かなり奇抜で楽しめる作品でしたね。
ミュージカルはイマイチ苦手でしたか?
ミュージカルとして考えると『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のように異色な感じがします。
個人的には、アラン・リックマンの歌声も聞けたのは嬉しかったです。
この人ってコスプレが似合うと思いませんか・・・
私は、とにかくラストが印象的でした。
トッドの話が終わったというよりは、新しいチャプターの始まりみたいで怖かったです。
意外と、ドラマ部分に最も惹かれたのですが。
全体的に楽しめた作品でした。
2008年02月03日 11:33
とらねこさん、いらっしゃいませ。
そうなんです。髭剃るの、面倒くさいんですよ。
床屋なんかで剃ってもらうのは気持ちいいですよ。

私もなかなか楽しめました。
ややミュージカルという部分でちょっと後退でしたが、
ジョニー・デップもさすがの演技で。
血みどろは観ていても、然程気になりませんでした。
ということはオッケー!?
2008年02月03日 11:41
となひょうさん、コメントありがとうございます。
ミュージカルは、はまるか、ダメかのどっちかですね。
「レント」や「ヘアスプレー」なんかは楽しめたんですが、
「オペラ座の怪人」などはダメですね。本作も「オペラ~」に近かったかな?
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は未見です(泣)。
でも、ストーリーや雰囲気も楽しめました。
「ヘアスプレー」のクリストファー・ウォーケンもそうですが、アラン・リックマンのように意外な人が歌うっていうのがいいですね。
2008年02月03日 17:28
こんばんわ!いつもありがとうございます!
誰になんと言われようが、おもしろくない、、、
睦月
2008年02月03日 22:14
こんばんわ。

私も実はこういう典型的なミュージカルは苦手です。ヘアスプレーとかレントみたいなアップテンポなミュージックがベースならいいんですけどね(苦笑)。でもこの作品に関しては、世界観が好みだったおかげとジョニーの演技力のおかげで最後まで存分に堪能することが出来ました♪

アカデミー賞の行方がすっごく気になりますなあ。
ジョニー、受賞できるかしら?
2008年02月03日 22:52
猫姫少佐現品限り殿、こんばんは。
誰が何と言っても、つまらなかったものはつまらないでしょう。
そんなに面白くなかったですかぁ?
2008年02月03日 23:31
睦月さん、いらっしゃいませ。
この作品がここまでミュージカルとは思いませんでしたね。
私も「レント」や「ヘアスプレー」のようなアップな感じなら
ノリノリなんですけど(苦笑)。
でも、映像も良かったし、ジョニー・デップの演技も良かったので、
その点は満足です。
こういう役って、アカデミー受けじゃなさそうですが、
充分可能性あると思うんですけど。
ダニエル・デイ・ルイスが強敵みたいですね。

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