318「ロンリーハート」(アメリカ)

愛しているなら、殺して!
 新聞の恋人募集欄〝ロンリーハート・クラブ〟の情報を元に中年女性から財産を騙し取る結婚詐欺師レイモンド・フェルナンデス。ある日新たな獲物であるマーサ・ベックに近づくが、資産が少ないことを知り、彼女から去ろうとする。しかし、その後ピンチをマーサに助けられ、二人は強い絆で結ばれ、詐欺の共犯者として行動を共にするようになる。
 ある日、自殺と思しき女性の死体が発見され、現場へ駆けつけるエルマー・C・ロビンソン刑事。彼は自殺の背後に事件の匂いを嗅ぎ取り、相棒のチャールズ・ヒルダーブランド刑事と捜査を開始するのだった。

 1940年代にアメリカを震撼させたレイとマーサの殺人カップル。それは〝ロンリーハート〟事件として有名らしい。最初はケチな結婚詐欺だったが、やがて殺人にまで手を染めていった二人。その二人を追うエルマー・C・ロビンソン刑事。ストーリーはレイとエルマーのカップルを追うと共にロビンソン刑事の視点でも描かれていく。しかもナレーションはロビンソンの相棒チャールズ・ヒルダーブランド。

 レイとマーサについては過去2度映画化されているらしく、その両作とも殺人カップルに焦点が当てられた作品らしいが、本作はプラス刑事の視点。逆にそれがこの作品の焦点をぼやかせる要因となってしまったかな。特にエルマーに関しては、妻に自殺された苦しさから、書類仕事ばかりやるようになっていた。しかし女性の自殺現場を見てから、この事件にのめり込むようになるのだが、そのあたりの描き方が浅かったかな。

 そうなるとやっぱりレイとエルマーのカップルを中心に描く方が面白くなったかもしれないな。愛と嫉妬に苛まれ、ついには殺人にまで手を出してしまうマーサ。その愛に呼応するかのように同じく殺人を犯すレイ。なかなかその過程が興味深かっただけに、もっと二人の描写に時間を割いてほしかった。

 ジョン・トラボルタやサルマ・ハエック、ジャレッド・レトなどに加えてジェームズ・ガンドルフィーニ、ローラ・ダーンなど魅力的なキャストが集まっていただけに、ちょっともったいない作りのような気のする作品であった。

 ちなみに監督のトッド・ロビンソンは主人公となったエルマー・C・ロビンソンの孫らしい。そういうわけでエルマーも描きたかったというのもしょうがなかったのかな。

/5

監督:トッド・ロビンソン
出演:ジョン・トラボルタ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ジャレッド・レト
    サルマ・ハエック、スコット・カーン、ローラ・ダーン
於:新宿武蔵野館
ロンリーハート [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2008-04-09

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