164「恋愛睡眠のすすめ」(フランス・イタリア)

70歳になったら結婚してくれる?
 父親の死去によりメキシコから母親の住むパリに戻ってきたステファン。母親が大家をするアパートに住むことになり、就職先も見つけてもらう。しかし、イラストレイターとして雇われたと思っていた会社では冴えない製版係。落胆するステファン。
 あくる日彼の隣の部屋にも新しい住人が越してくる。クールで知的なステファニー。その友人のゾーイは快活でキュートな女の子。ステファンはステファニーに恋をする。
 元来シャイで、引っ込み思案のステファンは、眠っている間だけでも幸せな気分を味わえるよう、都合のいい夢ばかり見ている。そしてその夢の中ではステファンとステファニーの恋は完璧な形で進行していくのだったが・・・

 恋も仕事もなかなか理想どおりに進んでいかない内気な男が、いつも自分の都合のいい夢を見て、夢の中では幸せな気分に浸っている。誰もがそんなことを考えるのではないだろうか?
 
 退屈な仕事を押し付ける社長や同僚に対しては、夢の中で仕返し。そして恋に落ちたステファニーとは夢の中では素敵な時間を過ごす。

 夢の世界の映像は手作り感たっぷりのファンタジー映像。そんな夢を見るステファンは、天真爛漫というか子供っぽいというか、見ているとおかしくてしょうがない部分もある。話す台詞もちょっと現実離れしているようで、人を傷つけかねない危うさもある。
 ステファニーを想うあまり、やがて夢と現実の区別がつかなくなっていくが、それは観ている方も同じような感覚に囚われるだろう。

 何となく野性的なイメージのあるガエル・ガルシア・ベルナルが、今回は純真な役どころをコミカルな面も交えて演じている。夢と現実が区別つかなくなったりする感じは面白い。ステファニーたちとスキーへ行く夢を見て、目が覚めたときは・・・

 ステファニー役のシャルロット・ゲンズブール。彼女はいくつになったんだ? 「なまいきシャルロット」から何年? それでもこういう役はいまだにできるというのに感心してしまう。違和感はなかったかな。

 大人向けのファンタジーという感じの作品だが、その内容はかなりファンタジックな要素が強く、現実から外れることが大きいが、ステファンの魅力とその夢を楽しむことができるのではないか?

 ラストはハッピー・エンド? ちょっと図り辛いエンディングだったが、ここはフランス映画らしい終わりだったかな。

/5

監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、シャルロット・ゲンズブール
    アラン・シャバ、ミウ=ミウ
於:渋谷シネマライズ 
Science of Sleep
Astralwerks
2006-09-12
Various Artists


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この記事へのコメント

2007年07月06日 20:20
こんにちわ。TB&コメントありがとうございました。
おおお~っ、結構ノリノリなんですねん。
冷静沈着なイメージの強いCINECHANなので、意外な感想に思えた気が~。
私は、実を申しますと、既に記憶から抜け落ちてしまった本作でした。
ガエル君だから許されるんじゃないでしょーか。
CINECHAN
2007年07月07日 10:37
となひょうさん、コメントありがとうございます。
いやいや、そんなに良かった~とは言い辛かったですけど、
まあなかなか面白くは観られましたよ。
夢の中の映像がなかなかファンタジー過ぎるのが面白かったかな。
確かに印象には残り辛いかもしれませんね。
2007年07月08日 01:21
CINECHANさん、こんばんは~^^
あっ!このテンプレートが、なんだかラブラブで、この映画にぴったりですね~♪アハハ★

そうそう、この映画ですが、CINECHANさんがおっしゃる通り、このステファンの、夢の世界に逃避してしまっているせいで、
彼女の実際の現実の姿と、夢の中での関係まで混乱して、ちょっと変なことになってましたよね。
ステファニーを困らしてばっかりでした。
でも、そうした思い込みの激しさで、逆に相手に嫌われてしまう、不器用な人って、男の子にも居るんですよね・・・。
そう思うと、ここまで現実逃避しているとは言わずとも、ある程度、
相手の等身大の姿を、全て恋する人が見ているとも言えないというか・・
恋は盲目、なんて言葉がピッタリだな、って思いました★
CINECHAN
2007年07月08日 22:58
とらねこさん、いらっしゃいませ。
ステファンの夢の世界と現実がごっちゃになっていって、ステファンの奇妙な行動なりは面白かったです。結構笑えるシーンはありました。
ステファンには、もうちょっとしっかりせい! 
と言いたくないましたけどね(笑)。
でも、なかなか自分の思いをうまく伝えられず、現実に目を向けられない人もいるんですよね。
まあかなり夢の世界は手作り感もあって、楽しむことはできました。

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