後ろの正面だ~れ?

171「こわい童謡 表の章」(日本)
 東京郊外の名門校、聖蘭女学院。転校生の彩音は奇妙な幻聴に悩まされていた。その頃彩音が属する合唱部ではコンクール出場のための合唱練習が行われ、その曲は何曲かの童謡だった。
 そんな時彩音の寮のルームメイトで、同じ合唱部員の奈々香に悲劇が襲う。その直前に彼女は「かごめかごめ」を口ずさんでいた。それを皮切りに彩音の周囲で変死や失踪が相次ぐ。たった一人で真相を究明しようとする彩音は事件に童謡が絡み、更に20年前にも失踪や自殺が相次ぎ、それは合唱部が練習する音楽室にまつわる呪いだと耳にするが・・・

 童謡。その成立過程や歴史についても不明な点が多く、その歌詞には多義的な解釈があり、時に不穏な意味にも取れるという。
 確かに「とおりゃんせ」や「かごめかごめ」の歌詞をよく聞けば、こわい意味にも取れるものである。そんな童謡の恐怖をモチーフにした作品。

 作中には、「かごめかごめ」から「とおりゃんせ」「はないちもんめ」「ひらいたひらいた」「ずいずいずっころばし」などの童謡が登場する。そしてその曲1曲につき、事件がひとつ、またひとつ。
 ただ、その事件が曲とどのように繋がっているのか、わかりにくい。途中で彩音が「童謡綺談」なる書を手に取るので、そこから謎が解明されていくのか、と思いきや。

 事件の真相を類推させるシーンは多分にあるが、結局それは明かされないままになった感じがする。
 ホラーとすると、それ程恐怖を感じさせるシーンは少なかった。基本的にほとんど学校内のシーンだったので、そのシチュエーションはちょっと怖い雰囲気はあったが。

 「こわい童謡」には「裏の章」がある。3週間後に上映。「表の謎は裏で解く!」という謳い文句。つまりこの「表の章」は問題提起となる作品ということらしい。単体では評価の難しい作品である。

 作品内で合唱部の練習シーンが出てくるが、そこで歌われる童謡は、なかなか上手いと同時に、ちょっとした恐怖感も感じさせないではない。

/5

監督:福谷修
出演:多部未華子、近野成美、悠城早矢、秦みずほ、しほの涼、霧島れいか
於:テアトル新宿

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この記事へのコメント

2007年07月22日 21:47
こんばんわぁ。
合唱部の歌は吹き替えだったそうですよ。トークイベントで監督が言ってました。
でもこれ、「裏の章」で納得いく解明がされるのかなぁ。心配です。
CINECHAN
2007年07月23日 00:54
もじゃさん、コメントありがとうございます。
>合唱部の歌は吹き替えだったそうですよ。
何となくそんな感じがしてました。みんなあんなに歌が上手いとは思えないよなぁ。
この作品だけではスッキリしないので、ちゃんとした解明きたいしますね。

この記事へのトラックバック

  • 【 こわい童謡 表の章 】

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  • こわい童謡 表の章

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  • 【DVD】こわい童謡 表の章

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