114「東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン」(日本)

いつか必ず来る日
 1960年代九州小倉に住んでいた〝ボク〟。自由気ままな〝オトン〟に愛想をつかした〝オカン〟はボクを連れて実家へと帰る。
 やがて成長したボクは大分の高校へ、そして東京の美大へと進学する。憧れの東京へやって来たボクは大学へも行かず、自堕落な生活を送り、オカンの仕送りで生活していた。
 卒業しても働かなかったボクは借金を作り、その返済のためようやく仕事を始める。やがてイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになってきたボク。しかし、オカンがガンのため手術、一応成功はしたものの完治はしなかった。
 ボクはそんなオカンを東京へ呼び寄せ、一緒に住むことにする。

 九州から東京へ出てきた一人の男が、実家のオカンに苦労をかけながら、やがて東京で一緒に暮らし、「いつかやって来る日」を迎える。
 
 地方から東京に出てきた男にとっては結構考えさせられ、身につまされるものがあるのではないか? 特に30、40歳ぐらいの、ある程度生活も安定して、学生時代や働き始めた頃を振り返る余裕のある男が。あの頃母親にどんな苦労をかけたのか? 母親はどんな気持ちだったのか?
 そんなことを感じながら観てしまう作品である。

 オダギリジョーのボクは、まあ普通の青年という感じだったが、樹木希林はいい感じでオカンを演じていた。

 それぞれに細かいエピソードは胸に響くようなものがあるし、笑いやユーモアもある。しかし、感動場面が小出し、小出しで全体的には大きな盛り上がりもなく、散発されてしまって〝ここ〟というシーンはなかった。だから号泣というまではいかなかったなぁ。

 そうすると、やっぱりありふれたストーリーということになってしまう。

/5

監督:松岡錠司
出演:オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、冨浦智嗣、田中祥平
    谷端奏人、渡辺美佐子、佐々木すみ江、原知佐子、結城美栄子、猫背椿、伊藤歩
    勝地涼、平山広行、荒川良々、辻修、寺島進、小島聖、吉本菜穂子、光石研
於:丸の内ピカデリー

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2枚組) [DVD]
VAP independent(VAP)(D)
2007-10-24

ユーザレビュー:
東京タワー見逃してた ...
親子の絆の素晴らしさ ...
自分のオカンを大切に ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年06月25日 10:39
CINECHANさん、こんにちは~♪
リリーさんの場合は、15で親と別居しているんですよね。そして、30で東京にお母さんを呼んで、そこから7年間一緒に暮らしましたね。
自分の家があったら、これは出来ないことですが・・。
離れて初めて親の良さが分かる、というのもありますよね。女手一つで育ててくれたお母さんを、いつも思い出していたからこそ、人より親孝行が出来たのかなあ、って思います。
男はやっぱり、早くに家から出るのがいいのかなあ、とも思いました。
いつまでも、家で脛をかじっていると、いいことはきっとないですね。
私も人のこと言えないんですが、ある程度大人になると、やっぱ人間て、親と離れて暮らした方が、親も息子・娘の遊ぶ姿を見てがっかりしなくて済むし、お互いのためにいいことなのかな、なんて思います。
リリーさんもたくさん遊んだわけですが、早くから自立してたのが良かったのかな、なんて。
CINECHAN
2007年06月26日 00:53
とらねこさん、コメントありがとうございます。
親孝行しなければ、と思いながら、
若い頃って気恥ずかしさが勝って、母親と一緒にいるのも避けてしまうんですよね。
今は一緒にいるということには恥ずかしさなど感じませんが。
ボクの凄いところは母親を東京へ呼んで、一緒に暮らしたことでしょう。
まあ実際実家があれば、離れるのも難しいでしょうが。

と言いつつも、やっぱり今も親不孝なんですけどね。
なかなか連絡取らないし。
この作品を観て、少しでも母親に孝行する人が増えたのかな?
2007年07月31日 07:24
おはようございます、CINECHANさん。
TBさせて頂きました。

良いお話でした。
でも、尺が長いので、どうしても細切れに見せられてる感じがしましたね。もう少し濃密なら感想も違ったのでしょうけど、良いお話、で終わってしまったのが勿体ないです。
きっと一年経つと忘れてしまうタイプの映画ではないかなぁと。。。

ではまた。
CINECHAN
2007年08月01日 00:54
ミハイル暁さん、コメントありがとうございます。
そうなんですねぇ。盛り上がったかなぁ、と思ったら、次へ流れてというのが何回も続いて、結局ここという場面はなかった感じです。
感情こみ上げてくるかと思ったんですが、それ程でもなかったです。

この記事へのトラックバック

  • 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt: http://pub.ne.jp/tb.php/653825 Weblog: 八ちゃんの日常空間 racked: 2007-05-08 08:20
  • 東京タワー オカンとボクと、時々オトン/オダギリジョー

    Excerpt: 大泉洋くんのTVドラマスペシャル版、もこみち君の月9ドラマ版と見てきたところに、この映画版となるとさすがに商魂逞しさを感じるというか、原作が感動作なだけにちょっとしつこいんじゃないかと思うんだけど、で.. Weblog: カノンな日々 racked: 2007-05-08 10:36
  • 東京タワー オカンとボクと,時々,オトン

    Excerpt: 母と子,そして父の小さくて大きな物語。 Weblog: Akira's VOICE racked: 2007-05-08 10:46
  • 「東京タワー オカンとボクと,時々,オトン」

    Excerpt: 「東京タワー オカンとボクと,時々,オトン」イイノホールで鑑賞 読んだら誰でも泣くといわれた超ベストセラーを半年かけて読んだせいか、ちっとも泣けなくて、まさか映画をみて涙を流してしまうとは思って.. Weblog: てんびんthe LIFE racked: 2007-05-08 12:48
  • 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』舞台挨拶@丸の内ピカデリー1

    Excerpt: 『蟲師』舞台挨拶@新宿ミラノ1に続いての生オダジョー。あれはホント酷かった(爆)さて田中裕子・大泉洋による2時間ドラマ版、最終回だけ見たw倍賞美津子・速水もこみちによる連ドラ版、そして映画版『東京タワ.. Weblog: |あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο racked: 2007-05-13 09:31
  • 真・映画日記『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

    Excerpt: 4月26日(木)◆423日目◆ 終業後、有楽町のマリオンの9階で 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を見た。 う~~~ん、正直、微妙でしたなあ…… 原作が良かっただけに、.. Weblog:            racked: 2007-05-13 17:01
  • 【2007-52】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt: いつも笑っていた みんなが好きになった ずっと一緒だと思っていた これは、 ありふれた物語 けれど、 すべての人の物語 ボクの一番大切な人 たった一人の.. Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! racked: 2007-05-13 22:15
  • 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 観てきました

    Excerpt:  記事を書くのがだいぶ遅くなってしまいましたが、ゴールデンウイーク9日中(5/1,2は出勤日)最終日は東京タワー オカンとボクと、時々、オトンを観てきました。 Weblog: よしなしごと racked: 2007-05-17 04:08
  • 映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

    Excerpt: 親ってそうなんだよね・・なんの楽しみがあったのだろう、なんのために生きてきたのだろう、人生って一体なんだったのだろう、ただ子供のために生きて死ぬ・・ ボク(オダギリジョー)が幼い頃、.. Weblog: 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ racked: 2007-05-19 01:30
  • 東京タワー

    Excerpt: 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン    4月14日より公開  公式ホーム Weblog: いろいろと racked: 2007-05-19 23:32
  • 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt:  一昨年あたりから、母親・昭和30~40年代などをキーワードとした作品が目白押しです。  今回もまたかという感じでしたが、本作はなかなかよい。  一口にいうと、放蕩息子の親孝行話です。  恵まれない家.. Weblog: シネクリシェ racked: 2007-05-21 04:46
  • 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt: この作品、沢山映像化されてますが未見です。 本は読みました。 映画館客層は、意外にもかなり年齢層が高かったです。 1960年代。 3歳のボクは、遊び人のオトンを捨てたオカンに連れられ、 .. Weblog: 映画、言いたい放題! racked: 2007-05-29 17:12
  • [ 東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン ]東京にもあったんだ

    Excerpt: [ 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン ]を歌舞伎町で鑑賞。 しっかりと作りこまれたパンフレット。邦画のパンフレット(時代劇を除く)としては、[ 空中庭園 ]以来じゃなかろうか。装丁も美し.. Weblog: アロハ坊主の日がな一日 racked: 2007-06-03 08:06
  • 映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 試写会にて

    Excerpt: 監督:松岡錠司 原作:リリー・フランキー 脚本:松尾スズキ 出演:オダギリジョー、樹木希林 、 内田也哉子、松たか子、小林薫 公式サイト ママの評価:☆☆☆☆★ もう最近は一人.. Weblog: 渋谷でママ気mama徒然日記 racked: 2007-06-05 14:15
  • #88.東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt: 去年の2006年、ベストセラーになっていた、リリー・フランキーの同タイトル本の映画化。でも、こんな長い副題は、当然ながらウロ覚えで、エト・・・『オカンとオトンと時々、ヤカン』??・・・だったっけ?なん.. Weblog: レザボアCATs racked: 2007-06-25 10:32
  • 映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(5/22)

    Excerpt: 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 2007年日本/142分 【監督】松岡錠司 【脚本】松尾スズキ 【原作】リリー・フランキー 【出演】オダギリジョー/樹木希林/内田也哉子/松たか子/小林.. Weblog: 「暁に、死す!!」PBM修羅道日記・出張版 racked: 2007-07-30 07:29
  • 東京タワー オカンとボクと、時々オトン

    Excerpt:  『オカン、ありがとうね。』  コチラの「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」は、リリー・フランキーさんの大ヒットベストセラー同名自伝小説をオダギリジョー&樹木希林共演で映画化した4/14公.. Weblog: ☆彡映画鑑賞日記☆彡 racked: 2007-08-21 01:02
  • mini review 07078「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」★★★★★★☆☆☆☆

    Excerpt: リリー・フランキーが亡き母への思いをつづって、200万部を超える大ベストセラーとなった同名の自伝小説の映画化。監督を『さよなら、クロ』の松岡錠司、脚本をリリーと同郷の松尾スズキが担当し、社会現象的なブ.. Weblog: サーカスな日々 racked: 2007-11-04 16:04
  • 映画評「東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン」(地上波放映版)

    Excerpt: ☆☆☆(6点/10点満点中) 2007年日本映画 監督・松岡錠司 ネタバレあり Weblog: プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] racked: 2009-05-12 15:04
  • 『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』'07・日

    Excerpt: あらすじ1960年代。3歳のボク(オダギリジョー)は真夜中に玄関の戸を蹴破って帰ってきた酔っぱらいのオトン(小林薫)にいきなり焼き鳥の串を食べさせられてしまう。オトンに手を焼いたオカン(樹木希林)はボ.. Weblog: 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ racked: 2009-05-17 08:37
  • 東京タワー(感想122作目)&疾風伝&メイド刑事

    Excerpt: 東京タワー オカンとボクと、時々オトンは映画Ch鑑賞で 結論はドラマSP大泉&映画オダギリ&連ドラ速水の順番だ 内容は主人公が病気のオカンと酒飲みのオトンとの親子で 主人公が3歳から大学に.. Weblog: 別館ヒガシ日記 racked: 2009-07-11 14:23
  • 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

    Excerpt: オカン、ありがとうね。 Weblog: Addict allcinema 映画レビュー racked: 2009-07-30 23:18
  • 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

    Excerpt: 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 進学の為、故郷の炭鉱町を出た青年が 自堕落な生活を送るが、 母の病床を切欠に真っ当な生活に... ... Weblog: 『映画な日々』 cinema-days racked: 2010-06-13 01:33