118「ブラッド・ダイヤモンド」(アメリカ)

これがアフリカだ!
 内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。メンデ族の漁師ソロモン・バンディーは、家族と共に穏やかに暮らしていたが、反政府軍RUFの襲撃を受け、家族と引き離されてしまう。彼が連れて行かれたのはRUFが資金源にしているダイヤの採掘場。そこでダイヤを掘り出す労働に就かされたバンディーは見たこともない大粒のピンクのダイヤを見つける。監視の目を盗み、そのダイヤを隠すバンディー。
 そしてそのダイヤの噂を聞き、バンディーに近づいてきたのはダイヤの密輸を行っているダニー・アーチャー。彼は、ダイヤの真相を探るアメリカ人ジャーナリスト、マディー・ボウエンの力を借り、RUFに連れ去られたであろうバンディーの息子ディアを見つけ出すことを条件に、ダイヤの隠し場所に案内するよう促す。
 3人はそれぞれの思惑と希望を胸に、ピンク・ダイヤモンドへと向かって過酷な道を進んでいく。

 ダイヤが採掘されるということで、欧米先進国が群がるアフリカの小国。そして過酷な労働を強いられる現地住民たち。政府と反政府軍との内戦自体も欧米巨大企業が操っている。

 そんな状況下で1つのダイヤを見つけるために進んでいく3人。それぞれの思惑は違うものの何とか協力しながら進んでいく。しかし誰がいつ裏切るかわからない緊迫感。いつ争いに巻き込まれるかわからない状況。
 ダイヤを探す行程はなかなかの緊張感があって面白い。特に反政府軍や政府軍の襲撃のもとでの動きは緊迫感が募る。

 家族を救うためにダイヤを探す漁師バンディーを演じたジャイモン・フインスーは説得力ある演技を見せている。
 あまり好きではなかったディカプリオ。眉間のしわが気になって仕方なかったのだが、 「ディパーテッド」でも好演し、今回もかなりいい感じに見えた。ちょっとラストの方ではいい役過ぎる気もしないではなかったが。

 今でも200万もの少年兵がいるアフリカの惨状を見せながら、緊迫感に溢れた作品だった。一応ラストは感動させているのかな?

 作品中アーチャーらが「TIA(THIS IS AFRIKA)」と口にしている。「これがアフリカなんだよ」というようなことだが、これは当然侵入してきた先進国の人間らが言っていることで、現地の人間からすれば、先進国の人間が今のアフリカにしてしまったんだ、と言いたいだろう。

/5

監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン
    アーノルド・ボスロー、カギソ・クイパーズ、アンソニー・コールマン、ベヌ・マブヒナ
於:サロンパス ルーブル丸の内
オリジナル・サウンドトラック「ブラッド・ダイヤモンド」
ジェネオン エンタテインメント
2007-03-28
サントラ

ユーザレビュー:
いいですが…一曲一曲 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年05月14日 01:24
こんにちは。いつもTB&コメントありがとうございます。
戦闘シーンはかなり衝撃的でした。
てっきりアクション主体の娯楽作品かと思っていたので(汗
ボンドがデカブリオでボンドガールがジェニファー・コネリーみたいなw
オスカーのノミネートされただけあって、デカブリオは頑張ってましたね。
でも何か坊ちゃん臭さが抜けないんだよなぁw
睦月
2007年05月14日 01:35
TB&コメントありがとうございました。

≫現地の人間からすれば、先進国の人間が今のアフリカにしてしまったんだ、と言いたいだろう。

たしかにそうですね。アフリカの現状を単なる映画ネタとして捉えている人もいれば、真剣に取り組みたい、改善したいと願ってメッセージを放っている人もいるでしょうし・・・そこにはいろんな思惑があるんだろうなあなんてことも考えてしまいます。

ところで。私的なことですが。
15日~21日まで旅に出ます。TB&コメント閉鎖していく予定です。
戻ったらまたお相手いただければと思いますのでよろしくお願いいたします!
2007年05月14日 21:37
こんばんは。見てこられたんですね~「ブラッド・ダイヤモンド」!!
>現地の人間からすれば、先進国の人間が今のアフリカにしてしまったんだ、と言いたいだろう。
・なるほど~私はここまで考えなかったので、ちょっとビックリしながら読ませて頂きましたm(__)m。
CINECHAN
2007年05月15日 00:49
もじゃさん、いらっしゃいませ。
ディカプリオに関しては、以前は子供っぽい印象は拭えなかったです。
マイケル・J・フォックスとまではいかなくても、ハードな役は厳しいんじゃないかと。
でも「ディパーテッド」や本作を観ていると、なかなか男らしい雰囲気も出していて良かったんじゃないかな。

戦闘シーンは緊迫感あって凄かったですね。
CINECHAN
2007年05月15日 00:55
睦月さん、いらっしゃいませ。
お、旅行ですか? もしかしてパリ?
いずれにしても気をつけて行ってきて下さい。

ここのところのアフリカを舞台にした映画ブームは凄いものですが(テレビでも取り上げてました)、確かにネタとしては色々あるんでしょうが、それを伝える気持ちはも色々でしょう。でも、それぞれに真剣にメッセージは込められているのだとは思いたいですね。

本作のディカプリオの役は一応アフリカ生まれだったんですね。
「TIA」はアフリカ生まれのディカプリオだからこそ言える台詞かもしれませんが、原住民たちはそんな台詞は発しないだろうなとも思います。
CINECHAN
2007年05月15日 00:57
マキサさん、コメントありがとうございます。
上のコメントでも書きましたが、「TIA」という台詞、原住民では言うことのない台詞だと思ってます。どこか皮肉というか諦めというか、そんなものが込められてますからね。
2007年05月15日 13:15
こんにちわ。
訪問ありがとうございました。
私は、本作では断然ソロモン寄りの鑑賞でした。レオさんもとても良かったのですが、本編中のジェニファー・コネリーのセリフの数々にもドキッとしてしまいました。
「募金したって、何も変わらない」といったセリフが、一番突き刺さったかな。
CINECHAN
2007年05月16日 01:29
隣の評論家さん、コメントありがとうございます。
「これで変わるのか?」と問われて「多分変わらない」と答えたのは印象に残ってます。となひょうさんが指摘したところと同じなのかな?
ラストのシーンでソロモンが発言することにより、少しは変わるのでしょうか? 変わっていったのでしょうか? アフリカの未来に希望を見い出せるシーンであると良いのですが。
2007年05月18日 00:56
CINECHANさん、こんばんは☆
そうですね、“TIA”は確かに、「先進国から見たアフリカの現実」という意味合いが含まれていたと思いますね。

ラストは、ソロモンの発言で変わっていったと、思いたいですよね。
メッセージも十分にあって、真摯に取り組んだ、良い作品でしたね。
CINECHAN
2007年05月19日 01:49
とらねこさん、いらっしゃいませ。
アフリカの現状を描き出しながら、娯楽性にも富んだ良作でした。
「これが~なんだ」という台詞って、どうも傲慢さが感じられるんですよね。別の意味で現地のアフリカ人が使うこともあるかもしれませんが、本作ではアフリカを利益の対象として見ている先進国の傲慢な台詞と感じられました。
ラストの発言シーンから、少しは変わっていったのだと期待したいですね。

この記事へのトラックバック

  • ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt: 石言葉は「永遠の絆・純潔」 Weblog: Akira's VOICE racked: 2007-05-13 16:04
  • 真・映画日記『ブラッド・ダイヤモンド』

    Excerpt: 4月12日(木)◆409日目◆ 終業後、有楽町の「サロンパス・ルーブル丸ノ内」で『ブラッド・ダイヤモンド』を見る。 主演はレオナルド・ディカプリオ。 他、ジェニファー・コネリーにジャ.. Weblog:            racked: 2007-05-13 17:48
  • ブラッド・ダイヤモンド 見てきました

    Excerpt:  社会派映画なのに、異例(?)の大ヒット作、ブラッド・ダイヤモンドを見てきました。 Weblog: よしなしごと racked: 2007-05-14 01:17
  • 【 ブラッド・ダイヤモンド 】

    Excerpt: '90年代後半のアフリカを舞台に、激しい内戦とダイヤモンドを巡る争いを描いた社会派アクション。 内線でのゲリラの戦闘シーン、女子供かまわず無差別に殺戮を行う様子は衝撃的、ゲリラにいる年端も行かな.. Weblog: もじゃ映画メモメモ racked: 2007-05-14 01:20
  • 「ブッラッド・ダイヤモンド」映画感想

    Excerpt: 各所で骨太ドラマと評判の良い映画「ブッラッド・ダイヤモンド」(原題 BLOOD Weblog: Wilderlandwandar racked: 2007-05-14 01:34
  • 「ブラッド・ダイヤモンド」 いつか理想郷になることを願う

    Excerpt: モノの価値というのは、人々がそれに価値があると信じるから生じるのであって、そのモ Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2007-05-14 07:20
  • ブラッド・ダイヤモンド/レオナルド・ディカプリオ

    Excerpt: 話題の大作という事で言えば「ディパーテッド」より断然この作品ッ。近年、アフリカを舞台にした社会派系の話題作が数多く公開されてますが、この作品もそんな中の1つとして位置付けることは出来るでしょう。方向性.. Weblog: カノンな日々 racked: 2007-05-14 10:07
  • 「ブラッド・ダイヤモンド」

    Excerpt: 「ブラッド・ダイヤモンド」東京厚生年金会館で鑑賞 レオくんが主演賞にノミネートされて話題が先行してしまった模様。悪い作品とは思わないし、レオくんもノミネートされるほどにがんばっていたと思うけど、.. Weblog: てんびんthe LIFE racked: 2007-05-14 22:30
  • ブラッド・ダイヤモンド(試写会)

    Excerpt: 【映画的カリスマ指数】 ★★★★★ 血塗られたその輝きが明かすもの  Weblog: カリスマ映画論 racked: 2007-05-15 00:17
  • ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt: というわけで、本年度劇場観賞80本目は、待ちに待ったブラッド・ダイヤモンドが公開です!もちろんカウントダウン上映で0時スタート(まるでウインドウズの発売開始みたいだなっ!) Weblog: 八ちゃんの日常空間 racked: 2007-05-15 06:21
  • ブラッド・ダイヤモンド(試写会)

    Excerpt: [自由][家族][真実]―彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た Weblog: ひるめし。 racked: 2007-05-15 11:50
  • ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt: 「ブラッド・ダイヤモンド」 BLOOD DIAMOND/製作:2006年、アメリ Weblog: 映画通の部屋 racked: 2007-05-15 13:12
  • 映画「ブラッド・ダイヤモンド」

    Excerpt: 映画「ブラッド・ダイヤモンド」に関するトラックバックを募集しています。 Weblog: 映画専用トラックバックセンター racked: 2007-05-15 21:29
  • 映画「ブラッド・ダイヤモンド」

    Excerpt: 2007年34本目の劇場鑑賞です。「戦火の勇気」「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック監督作品。内戦の続くアフリカ奥地を舞台に、隠された巨大なピンク・ダイヤモンドをめぐって3人の男女の運命が交錯.. Weblog: しょうちゃんの映画ブログ racked: 2007-05-15 21:30
  • #68.ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt: これなんですよ、これなんですよ、ハリウッドの良さって、こういった作品なんだと思う。ちょっと早いけど、今年のハリウッドの作品で、これが自分では一番好きかも!くらいの勢い。これ、硬い映画のイメージがあるの.. Weblog: レザボアCATs racked: 2007-05-18 00:50
  • 【2007-48】ブラッド・ダイヤモンド(BLOOD DIAMOND)

    Excerpt: 地球の奥で生まれた── 幻のダイヤ それは人を狂わせる ダイヤの価値を決める“4つのC”── color(色) cut(カット) clarity(透明度) carat(カラット) .. Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! racked: 2007-05-20 22:24
  • ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt: 舞台は内戦の真っ只中にある1999年の南アフリカ。最愛の家族と平穏に暮らしていた Weblog: 大発狂!マッドシネマ-映画天国- racked: 2007-06-16 23:31
  • ブラッド・ダイヤモンド

    Excerpt:  『ダイヤの価値を決める“4つのC”── color 色 cut カット clarity 透明度 carat カラット しかし、実は5つめのC<conflict 争い>が存在することを、あなたは知.. Weblog: ☆彡映画鑑賞日記☆彡 racked: 2007-08-15 22:48
  • 『ブラッド・ダイヤモンド』'06・米

    Excerpt: あらすじ元傭兵のダイヤ密売人アーチャー(ディカプリオ)反政府軍RUFの襲撃によって家族と引き裂かれたソロモン(フンスー)、そして、紛争ダイヤモンドの真実を暴こうとするジャーナリストのマディー(コネリー.. Weblog: 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ racked: 2007-11-24 23:15
  • ダイヤの価値を決める“4つのC”──color(色)cut(カット)clarity(透明度)carat(カラット)しかし、実は5つめのC<conflict>が存在することを、あなたは知る──「ブ...

    Excerpt: Weblog: Addict allcinema おすすめ映画レビュー racked: 2011-10-31 01:25
  • 【映画】ブラッド・ダイアモンド

    Excerpt: <ブラッド・ダイアモンド を観ました> 原題:Blood Diamond 製作:2006年アメリカ 昔BSでやっていたのを録画して、それを今頃観ました。 レンタルDVDを全部見終わっちゃった.. Weblog: ★紅茶屋ロンド★ racked: 2011-11-28 22:11