夜に彷徨い、愛にさ迷う

93「情痴 アヴァンチュール」(フランス・ベルギー)
 同じ歳のジュリアンとセシルの二人はパリのアパルトマンに引っ越してくる。昼間働くセシルと夜働くジュリアンはすれ違いの生活を送るものの暮らしに不満はなかった。
 ある夜仕事から帰ってきたジュリアンは、アパルトマンの入り口で、ガラス越しに彼を見つめる裸足の女性に気付く。思わず彼は彼女を追いかけようとするが、彼女はふらふらと夜の闇に消えてしまう。
 数日後、昼間に買い物に出かけたジュリアンは、子供を連れた彼女を見かける。しかし、彼には全く気付かぬ様子。彼女の後を付けたジュリアンは彼女が、向かいのアパルトマンに住むガブリエルだと知り、ルイという愛人がいることも知る。
 再び夜に彼女を見つけるジュリアン。そしてガブリエルがスリープウォーカー(夢遊病者)であることを知る。彼女に興味を持ち、何とか助けようと思うジュリアン。
 しかし、これがジュリアン、ガブリエル、ルイ、セシルの関係に微妙な波を立てていく。

 夢遊病の女と彼女を助けたいと思う男が辿り着いた果て。

 冒頭で何か事件が起こったようなシーンが映し出される。警察が集まっている所へ駆け寄るセシルの姿。そしてセシルのナレーションで物語が始まる。
 ナレーションがセシルというのが今ひとつ腑に落ちなかったが、考えてみれば冒頭のシーンからある予測を立てるとなると、彼女がナレーションである必要はあるのだろう。

 夢遊病の女。それはどこかミステリアスな雰囲気もあり、物語もミステリアスに展開していく。結局はガブリエルが〝運命の女〟的な要素で、彼女に惹かれるジュリアン、彼女の愛人ルイの運命の行方が描かれたということのようである。なかなか物語が進展しないので、少々退屈感は免れなかった。
 冒頭に映された事件。ラストでその事件が表されるが、特別驚くようなものでもなかった。
 
 良くも悪くも、フランス映画だなぁ、という感想である。

 夢遊病で夜に彷徨うガブリエルだが、夜に働くジュリアン。昼間もよく出かけていて、一体いつ寝ているのだろう、と気になった。不眠症なのか?

/5

監督:グザヴィエ・ジャノリ
出演:リュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・ディヴォシェル、ブリュノ・トデスキーニ
    フロランス・ロワレ=カイユ、アントワーヌ・ドゥ・プレケル、エステル・ヴァンサン
於:新宿シネマスクエアとうきゅう

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この記事へのコメント

睦月
2007年04月16日 17:34
こんにちわ。
TB&コメントありがとうございました。

この作品、いかにもフランス映画らしかったでしょう?
CINECHANさん、フランス映画不得意じゃなかたっけ(苦笑)?

キャストの2人も魅力的だったし、やっぱり私はこういうフランス映画
が大好きなので、結構楽しめましたよ♪
CINECHAN
2007年04月17日 01:24
睦月さん、いらっしゃいませ。
言いましたっけ? フランス映画苦手なの。
最近はアクションやコメディも多く、「あるいは裏切りという名の犬」などは最高で、苦手じゃないと勘違いしてたかも(苦笑)。
はい、いかにもフランス映画という作品でした。

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