30「カンバセーションズ」(アメリカ)

私たちにハッピー・エンドはない
 マンハッタンのクラシックなホテル。ウェディング・パーティの行われているバンケット・ルームの片隅で煙草を喫おうとしている彼女。その彼女にシャンパン・グラスを差し出す彼。二人はぎこちなく会話を始める。彼女は花嫁の付添い人。彼は花嫁の兄。
 二人は久しぶりに再会した元カップルであった。見知らぬ二人のように会話を始めた二人だったが、やがてはお互い心を探りあい、時には本音、時にはかわしながら言葉を重ねていく。
 彼と彼女の都会の一夜が送られていく。

 恐らくは知り合いであろう男と女が偶然(?)に出会い、久しぶりの会話を重ねていく。過去と現在、嘘と本音。そんな二人の会話で綴られる一作。台詞が主となるので、ストーリーの展開があるわけではないのだが、話が進んでいくうちに色々と二人の現在の状況や過去の出来事が明らかにされ、惹き込まれる話ではある。なかなか台詞を聞いていると、勉強にもなるのではないかな。この手の台詞中心の作品としては長さも丁度いい。

 この作品のもう一つの特徴は、最初から最後まで画面が分割され、それぞれ彼と彼女を映し出している。それはそのまま二人の現在の表情だけでなく、時たま二人が考えていること、思い出していることを映し出している。なかなか凝った映像であるが、正直個人的には観辛い感じがした。どちらに目をやればいいのか困ってしまった。
 
 「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」 このキャッチがよく合っていると感じるラストである。
 それにしても、男ってダメダメだなぁ。

/5

監督:ハンス・カノーサ
出演:ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・エッカート、ノラ・ザヘットナー、エリック・アイデム
    セリナ・ヴィンセント、フィリップ・リトル、トーマス・レノン、オリビア・ワイルド
於:シネスイッチ銀座
Conversations(s)/カンバセーションズ [DVD]
松竹
2007-07-27

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この記事へのコメント

2007年02月23日 12:32
CINECHANさん、こんにちは^^
そうですね、私もちょこっとだけ、見づらかったかな、と思ってしまいましたが、でも、なかなかに、会話が素敵でしたよね!
このヘレナ・ボナム・カーターみたいな、小洒落た会話の出来る人になりたいな。
初めて会った振りして、会話をする、ってとこが随分とオサレでした(笑)
CINECHANさんには、忘れられない人っているのかナ~
CINECHAN
2007年02月24日 11:24
とらねこさん、コメントありがとうございます。
画面の方は功罪あるとして、内容はなかなか洒落てましたよね。
こういう雰囲気の作品は結構好きです。
アーロン・エッカードの方はちょっと情けない風にも感じましたが。

>CINECHANさんには、忘れられない人っているのかナ~
ははは・・・一杯いますよ~

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