CINECHANが観た映画について

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zoom RSS 204「太陽の傷」(日本)

<<   作成日時 : 2006/10/01 00:25   >>

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殺人のライセンス
 片山俊樹は会社からの帰り道、浮浪者への暴行を働く少年達を止めようとして、リーダーの神木の恨みを買う。そして娘の彩香が神木によって殺される。
 神木は警察に連行されるが、マスコミは神木に暴力を振るった片山にも事件の遠因があると報道、世間からの好奇と冷たい視線に妻は耐え切れなくなり、自殺してしまう。
 3年後、神木が仮釈放になったことを知った片山は、神木が本当に更生しているか確かめようとするが、少年法や保護更生プランが壁になり、会うこともできなかった。

 「あなた、まだ子供でしょ! そんなもの捨てなさい!」
 この台詞ほど、この作品においてそぐわない台詞はなかった。それ程にこの作品に登場する少年たちは現実離れしているほど、狂気に満ちた存在である。
 近年犯罪の低年齢化が進み、少年法の改正などの動きも出ているが、それに一石投じる作品にしたかったのだろうか。確かに少年犯罪を描いているが、少年法などについて何らか語るものではない感じである。問題提起はしたのだろうが。

 どちらかと言えば、娘を殺された父親の悲しみと、やり場のない怒り、思いもしなかった暴力の連鎖、そんなものが描かれているハードなサスペンスに惹かれた。暴力シーンもなかなか激しいものである。

 犯罪を犯す少年たちの声がいかにも子供らしい声で、下手にドスを効かせた声よりも怖い。
 メッセージ性はちょっと弱いかもしれないが、現実を考えさせられる作品ではある。ラストも、必ずしもすっきりとした感じはしない作品である。

監督:三池崇史
出演:哀川翔、佐藤藍子、森本慧、吉岡美穂、勝野洋、小木茂光、宅間伸、風間トオル
    松重豊、本宮泰風、平泉成、遠藤憲一、夏山千景、冨浦智嗣、佐々木麻緒
於:渋谷ユーロスペース
太陽の傷 [DVD]
東映ビデオ
2007-01-21

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タイトル (本文) ブログ名/日時
太陽の傷
「太陽の傷」製作:2006年、日本 117分 R-15指定 監督:三池崇史 出演 ...続きを見る
映画通の部屋
2006/10/01 17:44
92.太陽の傷(舞台挨拶つき)
三池 崇史監督、今年4本目の上映作品となる今作。哀川翔とは、『ゼブラーマン』以来のタッグとなる。 舞台挨拶つき、三池崇史監督、哀川翔、森本慧、佐藤藍子の4人が来た 三池さんに会えた至上の喜びが、ヘビーな映画の内容にズドーンと粉砕されることになった・・・ ...続きを見る
レザボアCATs
2006/10/02 02:23
太陽の傷(舞台挨拶付き)
【映画的カリスマ指数】★★★★☆ ...続きを見る
カリスマ映画論
2006/10/03 22:29
[ 太陽の傷 ]三池監督×哀川アニキが手がけた秀作
[ 太陽の傷 ]@渋谷で鑑賞 ...続きを見る
アロハ坊主の日がな一日
2006/10/05 00:55
『太陽の傷』
※映画の核に触れる部分もあります。 鑑賞ご予定の方は、素通りしてください。 逆にアンチ三池崇史監督の方たちにお読みいただきたいです。 もしかしたら観に行きたくなるかもです。 ...続きを見る
ラムの大通り
2006/10/05 09:57
少年法と「目には目を…」
(関連する記事を書いたので、「少年法」つながりでトラックバックさせてくださいね。)最近、人間の世の中(日本)では、少年の犯罪が多いみたい。 ...続きを見る
猫画像ブログ「オッドアイ」
2007/01/15 00:46

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもです。TB&コメントありがとうございました。
>「あなた、まだ子供でしょ! そんなもの捨てなさい!」
確かに、佐藤藍子の役は、かなり現実離れしている本作に於いては浮いてましたよね。私は、現実離れしていながらも起こらないとは言い切れないこの世界に率直に嫌悪感を覚えたので。佐藤藍子のキャラクターは好きでした。あの少年達にも、彼女のような正義感が少しでも芽生えてくれるといいのに。と、かなりこの作品に入り込みました。自分の記事を読み返してみても、エライ熱くなっているので何か恥かしいです。いつもの事ながらCINECHANは冷静に見てますね。ここでまた、やっぱり女って感情的なイキモノなのね〜んとか思ってしまうんですねー(恥)。
隣の評論家
URL
2006/10/01 17:50
こんばんわ!TB&コメントありがとうございました!

三池監督自身が「この映画はエンターテインメントです」と言っていました。確かに、メッセージ性をあからさまに全面に押し出すというよりも、あらゆる問題を映画という枠の中で上手く消化して映像化していたなあという印象も受けますよね。

まあ・・・こういった形でも、私は多くの問題提起とメッセージを痛烈に受け取りましたよ。レイトショー上映はもったいない作品と思います。
睦月
2006/10/02 00:56
隣の評論家さん、いらっしゃいませ。コメントありがとうです。
う=ん・・・ちょっとこの作品についての感情って、なかなか表しづらいものがありますが。
個人的には、愛する者を奪われた男の復習劇というイメージで観にいったので、この内容は少々戸惑いましたね。
これは現実であってほしくない話ですが、確かにそうとも言い切れない話で、余計に重くなるんでしょう。

「紀子の食卓」は鑑賞予定ですよ〜。20日までは上映しているようなので、何とか観にいきたいと思ってま〜す。
CINECHAN
2006/10/02 01:16
睦月さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るとおり、メッセージを前面に押し出す作品ではないですが、エンターテインメントとも取りづらいですね。そこのところが、やっぱり重〜く圧し掛かってきます・・・
密かなる問題提起作ですね。
CINECHAN
2006/10/02 01:20
こんばんは!TBありがとうございました。
>「あなた、まだ子供でしょ! そんなもの捨てなさい!」この台詞ほど、この作品においてそぐわない台詞はなかった
この言葉、本当にその通りでしたよね!すごく当たり前のセリフなのに、白々しさを感じてしまう辺り・・・それがゾっとして怖かったです。
この映画のエンターテイメント性・・うまく表現出来ているかはわからないのですが、『殺し屋1』とか『隣人13号』に通じる部分かな、と・・・思いました。
とらねこ
URL
2006/10/02 02:22
とらねこさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に子供、少年達に対する大人の対応を考えさせる作品でした。世の中は変わってきてしまってるんですね・・・
エンターテインメントと断言するのは難しいですが、まずまずそこもよく表れていたのではないでしょうか。
CINECHAN
2006/10/03 00:50

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