196「LOFT ロフト」(日本)

「どこへ行くんだ?」「地獄へ」「世界の果てへ」
 スランプに陥り、気分転換のため担当編集者木島の勧める、東京郊外の洋館に引っ越した女性作家・春名礼子。彼女は向かいの建物に出入りするひとりの男を目撃。男は吉岡誠という大学教授で、千年前に沼に落ち、ミイラ化した女性を極秘に保管していた。
 二人が出会ってから、彼女の周囲では不思議な現象が多発する。やがて洋館の以前の居住者のこと、その秘密。木島、吉岡の不可解な行動。それらが幾重にも絡み、恐るべき事件が明らかになる。

 まずストーリーは別として、とても怖い作品だった。芯から震えさせてくれる。それは千年前に死んだ女性、最近死んだかもしれない者、そして生きている者。これらが皆恐怖を与えてくる。サスペンスであり、ホラーであり、ミステリーでもある作品。

 何と言っても、黒い服を着た女性。木の影に体半分隠して覗いている。そして室内でも、向こうの部屋におぼろげに立っている映像。これが本当に怖い。しかも何故彼女がそこにいるのか? この恐怖感はうまく表されていると思う。

 現実と妄想が錯綜したストーリーは正直スッキリしない、わかり辛いストーリーである。ミイラの呪いについて冒頭に語られているが、果たしてそれは本当に女性にかけられたのか? 実は男性?

「どこへ行くんだ?」「地獄に」

「どこへ行くんだ?」「世界の果てに」

 本当に全体的に怖い、という印象。ストーリーも二重三重と絡み合ったものであるが、よくわからんなという作品ではある。

監督:黒沢清
出演:中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊、安達祐実、鈴木砂羽、加藤晴彦、大杉漣
於:シネ・リーブル池袋

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この記事へのコメント

2006年09月23日 19:18
そして、こちらにもー。
うーん、難解でしたねー。
>果たしてそれは本当に女性にかけられたのか? 実は男性?
両方ですかねー。うーむ、断言できませぬ。本作を見た方で、なかなか深く解釈している方もいらっしゃいました。かなり感服したのですが、それでも自分自身にはスーッと入ってこない作品です。
そうは言っても。私も、恐怖は上手い事伝わってきましたよー。血みどろじゃない方が怖いという部分もあるんですねー。
あ、CINECHAN。
ホラーと言えば、『オトシモノ』が意外に怖かったです。意外だなんて失礼だなぁ。観る前は、結構軽く構えておったので、謝罪しないといかんとです。もし、興味があるなら、観てもいーかも。
CINECHAN
2006年09月24日 15:34
隣の評論家さん、こちらもサンキュー。
難しいです。雰囲気を味わう作品という感じです。
怖さという点では、かなり怖かったんですが。
「オトシモノ」は怖かったですか? これは鑑賞予定に入っているので、観たらまた感想を伝えます。
睦月
2006年09月25日 02:34
こんばんわ!TB&コメントありがとうございました。

うーん・・・この作品はなかなかに難解な印象が強かったです。確かに怖くて、私が観たときは劇場で大声で悲鳴を上げている男性がいました。私はそっちの声にビビってしまいましたけれど・・・。
監督自身が実験的な要素が強いホラーと言っているだけあって、なかなかに新感覚なジャパニーズホラーを観た!という感じがします。
CINECHAN
2006年09月26日 00:38
睦月さん、コメントありがとうございます。
いや、悲鳴を上げる気持ちもわからないではないですねぇ。
振り返るとそこに・・というシーンは私も驚きました。
実験的要素が強いホラーですか?
それまたよくわからないような気もしますが、確かにちょっと目新しいホラーでした。
2006年10月20日 23:30
判り辛いというか、要約しがたいストーリーでしたね。

好きな作品なのに、要約できないので、人に勧めづらいので困ってます(笑)。

てなわけで、TBありがとうございました。
CINECHAN
2006年10月21日 11:31
にらさん、コメントありがとうございます。
安達祐実がとても怖かったです。しかし、ストーリーは難解でしたね。
私もこの手の作品は嫌いではないのですが、人には勧め辛いですねぇ・・
2007年02月15日 12:55
こんにちは!いつもありがとうございます!
わからない映画は、無理に理解しようと努力したくない。
よって、全然怖くなかったです、、、
CINECHAN
2007年02月15日 21:49
猫姫少佐現品限り殿、コメントありがとうございます。
もしかしたら、こういう雰囲気を味わう作品なのかもしれません。
雰囲気だけなら、私はまだ好きな方かな。
でも、全然わかりませんでしたけど。

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