19世紀ロンドン、底辺を生きる人々の犯罪サスペンス

33「オリバー・ツイスト」(フランス・イギリス・チェコ)
 チャールズ・ディケンズ原作の映画と言えば「クリスマス・キャロル」「大いなる遺産」を観たことがある。小説を読んだのは「クリスマス・キャロル」だけ。そういうわけでこの「オリバー・ツイスト」のストーリーは全く知らなかった。
 簡単に言ってしまえば、孤児である10歳のオリバー・ツイストが救貧院での辛い生活から逃げ出しロンドンへの110キロの道のりを歩いていく。ロンドンでは悪に引き入られそうになるが、純粋な心を失くさなかったオリバーは最後に幸せを手に入れる。

 予告編を観て思っていたストーリーとは少々違った。「未来を生きる全ての人に送る」という台詞が予告編にあり、未来に希望を抱かせるような感動作かと思ったが、そんなことはなかった。どちらかと言えば、19世紀ロンドンの底辺に生きる人々を絡ませた犯罪サスペンス風。一つ間違えばオリバーも犯罪に手を染めて生きていくことになったかも。そういう時代であったということはわかる。映像も全体的にアンダーだったし。
 
 オリバーが幸せになったのは〝運〟という気がする。もちろん純粋な心を持っていたからということもあるのだろうが。
 現代にはマッチしない作品かもしれないが、こういうことを夢想するような作品かもしれない。
 80億円をかけた製作費。19世紀のロンドンの街並みを再現したセットはまずまずだった。

 悪人ビルが連れていた犬の名が〝ブルズアイ〟。「デアデビル」でコリン・ファレルが演じていた悪人も〝ブルズ・アイ〟という名だった。

監督:ロマン・ポラスキー
出演:バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン
    ジェイミー・フォアマン、リアン・ロウ、エドワード・ハードウィック
於:日比谷スカラ座

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この記事へのコメント

2006年02月19日 21:10
CINECHANさん、こんばんわ。
終わり方が尻切れトンボで「未来」を予感させるものが無く「未来を生きる全ての人に送る」は、ちょっと違うように感じましたね。
私は単純に、アニメの「世界名作劇場」の実写版だぁ、と思って観ていました。葬儀屋でのいじめられっぷりや、窃盗団の面々、親切なブラウンロー氏など、アニメのキャラが浮かんできそうでした。
巨匠に対して超失礼ですが、私にとっては最後まで「世界名作劇場」でした。
CINECHAN
2006年02月20日 01:40
HIROMIC WORLDさん、コメントど~も。
確かに「世界名作劇場」。言い得て妙です。そういう風にも見えますね。葬儀屋の気の弱い旦那と気の強い奥さん。漫画のキャラクターにはまるな。それと意地悪な息子。
でもちょっと無残なシーンもあったしね。

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