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zoom RSS 16-280「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」(イギリス)

<<   作成日時 : 2017/01/02 00:00   >>

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コーヒーとビスケットを手に見たものは恐ろしいものだ、起こり得たものはもっと恐ろしいものだ
 ロンドン。英国軍のキャサリン・パウエル大佐は国防相のフランク・ベンソン中将と協力して、英米合同テロリスト捕獲作戦の指揮に当たっていた。
 米国軍の最新鋭ドローン偵察機がケニアのナイロビで凶悪なテロリストたちのアジトを突き止めるが、彼らがまさに自爆テロを決行しようとしていることが発覚、パウエル大佐は即座にドローンのミサイル攻撃によるテロリスト殺害作戦の決行を決断する。その指示を受け、米国ネバダ州では、新人のドローン・パイロット、スティーブ・ワッツがミサイルの発射準備に入る。するとその時、アジトの真横でパンを売る少女の姿が発見される。
 民間人の少女が巻き添えになる可能性が明らかとなり、ロンドンの会議室では軍人や政治家たちの議論が紛糾し、結論が先延ばしされていく。大規模な自爆テロの決行が目前に迫っている以上、少女を犠牲にしてでもテロリストを攻撃すべきと訴えるパウエル大佐だったが。(「allcinema」より)


 「ドローン・オブ・ウォー」では、遠隔地からドローンで爆撃する操縦士の苦悩を描いていたが、本作もドローンによる爆撃を実行しようとする様子が描かれる。

 しかし、本作は、一つの作戦に関して、イギリス軍とアメリカ軍が協力。
 更に現地ではケニア軍も作戦に従事する。

 そして、爆撃をするか否かで、軍、政治家たちの議論が紛糾していく。

 様々な要素を見せているが、一番の要点は、一人を犠牲にして、予想される80人ほどの犠牲者を出さないようにするのかということ。

 パウエル大佐やベンソン中将は強行することを訴えるが、最終的に決断するのは、ロンドンでことの成り行きを見守っている政治家たち。

 しかし、その場にいる政治家たちは、自分の決断で少女を巻き添えにしてしまうことを半ば恐れ、決断をその場に不在の外相、あるいは首相に委ねようとする。

 ようやく連絡の取れた外相の言葉など、政治家の間で決断がたらい回しになっていく様は、ちょっと滑稽でもあったな。

 ドローンの操縦士は、米軍基地にいるが、普段は偵察任務だけをしているようで、爆撃に関しては初めての様子。

 指令があっても、民間人の少女がいることで、再考を促すような発言をする。


 それぞれの思惑が絡み合う中、現地ではテロが実行されようとしており、少女の存在も含めて、どんどん緊張感が高まっていく。

 物語の展開としては、非常に面白い作品だった。

 表されるものとしては、非常に考えさせられる話だったな。


 作戦では、爆撃できるドローンとは別に、鳥型や昆虫型の偵察機のようなものも登場し、何か一昔前のスパイ映画を思い出させるようなものだったが、現在はこんなものも実際に使用されているのかな。

 途中、アメリカ側から助言らしきものがあるが、それは有無を言わせぬ作戦実行。
 お国柄なのか、最終的な責任が無いからなのか。


 この作品が投げかけていることは、対テロ戦争において様々な局面で見られるようなものであるが、その作戦を現地から遠く離れた場所で、危険もなく見ているというのが、現代の戦争の現状ということを際立たせているようである。

 
 色々な面から、惹き込まれ、考えさせる作品であった。

/5

監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン、バーカッド・アブディ、ジェレミー・ノーサム
    フィービー・フォックス、イアン・グレン、バボー・シーセイ、ギャヴィン・フッド、リチャード・マッケーブ
於:TOHOシネマズ シャンテ
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「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」
安全な場所でする戦争。今や世界的にドローンを利用した攻撃が「戦争」に欠かせないらしい。イーサン・ホーク主演の「ドローン・オブ・ウォー」を観た時にもこの「安全な場所でする戦争」がテーマであることを感じた。だが、「ドローン・オブ・ウォー」では、ドローンの操縦士の一兵卒が、上からの無体な命令に苦悩する話であったが、この「アイ・イン・ザ・スカイ」では、その命令を下す上部組織の逡巡をも描いたものである。上部組織の逡巡と言っても…。サラリーマン=一兵卒となぞらえてみると、こんな風に上部組織で事が(ぐだぐだに... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2017/01/10 12:15
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
ケニア・ナイロビ上空6,000メートルを飛ぶ無人偵察機が、今まさに自爆テロが行われようとしていることを突き止めた。 英米合同軍事作戦を指揮するのは、イギリス・ロンドンにいる英軍諜報機関のキャサリン・パウエル大佐で、アメリカ・ネバダ州の米軍基地では、新人ドローン・パイロットのスティーブ・ワッツが強力なヘルファイアミサイルの発射準備に入った。 しかし、殺傷圏内に民間人の幼い少女がいることが判明する…。 軍事サスペンス。 ...続きを見る
象のロケット
2017/01/12 09:58
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
【EYE IN THE SKY】 2016/12/23公開 イギリス 102分監督:ギャヴィン・フッド出演:ヘレン・ミレン、アーロン・ポール、アラン・リックマン、バーカッド・アブディ、ジェレミー・ノーサム、フィービー・フォックス、イアン・グレン 現代の戦争衝撃の実態 STORY:イギリス... ...続きを見る
★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★
2017/01/14 22:04
[映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』を観た]
☆・・・傑作でした。 私は、このような切れ味良く、「世界」を包括している作品に惹かれる。 超ハイテク化された対テロ戦は、それ故に、一つの作戦行動において、それぞれの担当者が、それぞれ分散した他国に居ながらにしてネットワークで迅速に繋がっている。 だが、... ...続きを見る
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッド...
2017/01/27 00:38

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