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zoom RSS 14-084「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(アメリカ・イギリス・ドイツ)

<<   作成日時 : 2014/06/01 23:18   >>

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音楽業界の人間の血なんて
 デトロイトのアンダーグラウンド・ミュージック・シーンでカリスマ的な人気を誇る謎に包まれたミュージシャン、アダム。彼の正体は永遠の命を生きる吸血鬼だった。
 とはいえ、人を襲うようなことはなく、血液も病院で高品質なものを手に入れていた。
 そんなある日、モロッコのタンジールに暮らす吸血鬼イヴがアダムのもとにやって来る。2人は何世紀も愛し合う恋人同士。久々の再会を喜び、2人で親密な時間を過ごす。
 ところがそこへ、イヴの妹で問題児のエヴァが突然転がり込み、彼らの運命は静かに狂い出す。(「allcinema」より)


 「ブロークン・フラワーズ」「リミッツ・オブ・コントロール」などのジム・ジャームッシュ監督の最新作。

 21世紀に生きるヴァンパイアたちの姿を描いた作品。

 デトロイトに住み、音楽家として名を馳せているアダムはヴァンパイア。
 家にほとんど閉じこもり、厭世的な気分で日々を過ごしている。

 彼の恋人であり、妻であるイヴはモロッコのタンジールで暮らしていたが、近頃落ち込み気味のアダムを励まし、慰めるためにデトロイトへとやって来て、久々の再会を果たす。

 ヴァンパイアが主役の作品であるが、人間を襲うというような蛮行は犯さず、血液は病院の協力者に金を払い、密かに綺麗な血液を手に入れ、それを飲んでいる。

 芸術を愛し、美しいものを愛でるアダムとイヴ。

 やっぱり昼間は行動が出来ないようで、日が落ちるまでは眠っており、夜になると二人でドライヴなどに出かけ、デトロイトの街をぶらつく。

 ヴァンパイアではあるけれども、彼らが交わす会話や行動などは、普通の人間の恋人同士と変わらぬものであり、人間よりも高潔な存在として描かれている感じである。

 アダムはほとんど家に閉じこもっているが、唯一彼の家にやって来ては、色々な雑用をこなす青年、イアンの存在がある。
 アダムは彼のことをゾンビ≠ニ呼んだり、ゾンビどもが世界を壊滅に向かわせている≠ネどという言葉を吐く。

 アダムとイヴのように高潔に生きるヴァンパイアの他にも、蛮行を行うヴァンパイアたちもいるのかな、と思ったが、話が進んでいくうちに、アダムがゾンビと呼ぶのは人間のことだということが判る。

 何となく、現代という世界を生きることが難しい人間たちを、アダムやイヴに当てはめて、今の世界を嘆いているような話なのかな、という感じを受ける。

 事件らしい事件が起きるわけでもなく、ほとんどアダムとイヴの会話と愛し合う姿を描いており、ホラーというよりはラブ・ストーリーになっているようである。

 面白かったのは、アダムが語る話の中で、歴史上の音楽家たちと絡んだ話が出てくるところかな。

 イヴの妹で、ヴァンパイアのエヴァが二人の元に87年ぶりにやって来たことで、ことは少し変化を起こし、二人は危機を迎える。

 果たして、彼らはこの現代で生き延びることができるのか、というようなクライマックスとなる。

 イヴを演じたのは、「ブロークン・フラワーズ」「リミッツ・オブ・コントロール」にも出演していたティルダ・スウィントン。
 アダムを演じた俳優は、最後の最後まで判らなかったが、なんと「マイティ・ソー ダーク・ワールド」「アベンジャーズ」で敵役ロキを演じたトム・ヒドルストンだった。
 風貌が全く違うので判らなかったな。

 現代に生きるヴァンパイアの恋人同士を主役にしたラブ・ストーリー。
 苦手な雰囲気に近い作品ではあったが、退屈するまではいかず、意外とその存在と会話などには面白いところがある作品だった。

 世界を汚し、破滅に向かわせているという現代の人間たちの行動に警鐘を鳴らすようなところもある話だったな。

/5

監督:ジム・ジャームッシュ
出演:トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、ジョン・ハート
    ミア・ワシコウスカ、アントン・イェルチン、ジェフリー・ライト、スリマヌ・ダジ
於:新宿武蔵野館

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