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zoom RSS 13-383「Miss ZOMBIE」(日本)

<<   作成日時 : 2014/03/07 01:10   >>

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肉を与えると、凶暴化する可能性があります 
 ある日、平和な寺本家に届いた大きな荷物。様々な注意事項を記した取扱説明書と一緒に入っていたのは、寺本家の下僕用に手配された女のゾンビ“沙羅”だった。
 周囲が沙羅を無慈悲に扱う中、寺本の妻・志津子だけは尊厳をもって接し、その幼い息子・健一も買ってもらったばかりのポラロイドカメラで沙羅を撮ることに夢中になるなど彼女に懐いていた。
 そんなある日、健一が事故で溺死してしまい、半狂乱となった志津子は、沙羅に噛みつかせてゾンビとして甦らせてしまうのだったが。(「allcinema」より)


 SABU監督作品というのは、あまり意識したことはなかったが、これまで一応「蟹工船」「うさぎドロップ」と監督作品を観ていたようだ。

 そんなSABU監督の最新作。

 平和に暮らしていた寺本家に大きな荷物が届き、そこには一人(?)の女性ゾンビ、沙羅が入っていた。
 寺本家では沙羅を使用人として働かせることにするが、周囲の人々は沙羅に対して酷い扱いをする。
 しかし、寺本の妻、志津子は彼女を一人の人間として扱う。

 沙羅が何故、ゾンビになったのかは明かされず、全ての記憶をなくし、ただ言われたことを黙々と行うだけ。
 そして足を引き摺るようにのろりのろりと歩くのだが、子供たちには石を投げられ、更に若者にはナイフまで突き立てるものまでいる。

 そんなある日、事故が発生し、寺本の幼い息子、健一が溺死してしまい、狂乱した志津子は沙羅に甦らせるよう頼み込む。

 沙羅が健一の首筋に噛み付いたことから、沙羅の心、そして志津子の心に変化が起きてくる。


 ゾンビが主人公の作品であるが、そのゾンビは記憶も失い、感情もなく、人を襲うようなことはしない。

 そんなおとなしい彼女に、周囲の人々は酷い仕打ちをしていく。

 人間でありながら、人間ではないものに対する、人間たちの仕打ち。
 前半は、そんな変わった倫理観を示しながら、後半は二人の女性の感情に焦点を当てたようになっている。

 溺死した健一に噛み付き、甦らせたことによって、母性を取り戻していく沙羅。
 常に動きがのろりとしていた彼女が、一度だけ素早く動く。

 それは、彼女になついてきた、甦った健一のための行動。

 更に母性を取り戻し始めた彼女の魅力に、寺本を含む男たちは徐々に魅了されていく。

 逆に夫や健一を奪われるのではないかという不安から体調を崩していく志津子。

 そして志津子の精神は極限状態まで追い詰められ、ついには悲劇が起こってしまう。

 ホラー・テイストの人間ドラマというところかな。

 二人の女性を対比させたような感じでドラマは綴られ、なかなか興味深いストーリーではあった。
 二人の女性の行き着く先、更に健一が最終的にどうなるのかが気になってくる。

 多分、ゾンビである女性を主人公として、人が異形と思われるものに対する仕打ちなどを描き、ある意味倫理観を問うような作品となっているのだと思う。

 加えて、女性の感情というものを描き、果たして生きることとは何か、ということも描いているのかと。

 人間味を取り戻した女性と、狂気を孕み始めた女性。
 二人の行き着く先は悲しい結末であったな。

 通常のゾンビ作品とはテイストは全く違うので、純粋ホラーを望むと、ちょっとガッカリさせられるのかもしれない。

/5

監督:SABU
出演:小松彩夏、冨樫真、手塚とおる、大西利空、駿河太郎、芹澤興人、山内圭哉
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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2014-01-22


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