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zoom RSS 14-005「ルートヴィヒ」(ドイツ)

<<   作成日時 : 2014/03/31 00:50   >>

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王は永遠に謎のままがいい 
 19世紀半ば、戦乱のヨーロッパ。15歳の時に観た歌劇『ローエングリン』に心奪われ、ワーグナーを崇拝するようになったルートヴィヒ2世。
 父の急死によってわずか18歳で王位に就く。
 すると、隣国との緊張状態が続く中、芸術こそが平和をもたらすと、周囲の反対を押し切ってワーグナーを宮廷に招き入れるルートヴィヒだったが。(「allcinema」より)


 19世紀半ばのバイエルンの国王であり、狂王と呼ばれたルートヴィヒ2世の若き日から、その最期までを描いた伝記ドラマ。

 過去に何度も映画化されていたようだが、それらの作品のことを全く知らず、ルートヴィヒ2世自身のことを知るのも初めてかもしれないな。
 もしかすると授業で習ったのかもしれないが、記憶に無し。

 作品自体は、ワーグナーの生誕200周年を記念して作られたようだが、ワーグナー自身を映画化するのでなく、彼を崇拝したルートヴィヒ2世を主題としたんだな。

 ルートヴィヒは、芸術を、特にワーグナーを愛する青年であったが、18歳の時に父が急死し、心構えもないまま王座に就くことになる。

 芸術が真の平和をもたらすと信じたルートヴィヒであるが、周囲の状況は彼に厳しく、やがて彼は王の執務を嫌い、隠遁するようになる。

 王としては微妙な人物であったな。

 最初は己が信念で政治を執り行っていくのかと思ったが、周囲からの圧力を受けると、逃げるように部屋に閉じこもり、国民の前に顔を出そうともしない。

 バイエルンの命運を決めようかという和平会議にも出席せず、ついには弟のオットーも狂気をきたしてしまう。

 最後の最後で、王として立ち上がるのかと思ったが、彼は完全に隠遁して、城造りに従事するようになる。

 おそらく、王家として生まれてきてしまったがために、孤高の人生を歩まざるを得なかったルートヴィヒ。
 時代と状況が彼を許さず、彼を狂王としてしまったようである。

 そんな彼が建築したとされる、ノイシュバンシュタイン城やリンダーホーフ城などで撮影が行われおり、その映像、そして周囲の風景などは見応えのあるものがあったな。

 そういう壮大な風景描写や名所観光地となっている城を撮影舞台とした映像には見応えがあり、またルートヴィヒという人物も、共感は得られずとも、興味深いものがあった。

 しかし、物語としては、スッキリしたものはなく、王として期待したような結果にはならなかったな。

 彼が懇意にしていた、オーストリア皇后エリザベートも有名な人物で、こちらも名前は耳にしたことはある。

 女性を忌み嫌っていたルートヴィヒが唯一懇意としていた女性がエリザベートであったようだが、本作ではそれ程二人の関係に多くを割いてはいなかったな。

 ルートヴィヒ2世と彼の業績に関しては勉強になる作品ではあった。

/5

監督:マリー・ノエル、ピーター・ゼア
出演:ザビン・タンブレア、セバスチャン・スキッパー、ハンナー・ヘルツシュプルング、エドガー・セルジュ
    トム・シリング、ポーラ・ビール、フリードリヒ・ミュッケ、ユストゥス・フォン・ドナーニー、ザムエル・フィンツィ
於:有楽町スバル座   

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ルートヴィヒ
【概略】 父の急死により18歳で王座に就いたルートヴィヒ。崇拝するワーグナーを宮廷に招いた彼は、戦争が迫る中、独自の理想を掲げ国費をワーグナーに貢ぐが…。 ドラマ ...続きを見る
いやいやえん
2014/09/16 09:44
映画評「ルートヴィヒ」
☆☆★(5点/10点満点中) 2012年ドイツ映画 監督マリー・ノエル、ペーター・ゼア ネタバレあり ...続きを見る
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