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zoom RSS 13-399「リアル  〜完全なる首長竜の日〜」(日本)

<<   作成日時 : 2014/03/21 01:52   >>

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いつも意識下にキミがいたような気がする 
 1年前に自殺を図り、昏睡状態に陥った漫画家の淳美。幼なじみで恋人の浩市は、“センシング”という最新医療で彼女の意識とコンタクトを図り、自殺の真相を探ろうとする。
 こうして淳美の意識に潜り込み対話を重ねる浩市だったが、彼女は“首長竜の絵を探してほしい”と頼むばかり。
 やがて、首長竜の絵を探しながら何度も“センシング”を繰り返す浩市の前に、見覚えのない少年の幻覚が現われるようになっていく。(「allcinema」より)


 「このミステリーがすごい」大賞を受賞した乾緑郎の小説を、「LOFT ロフト」「叫(さけび)」の黒沢清が監督、映画化したSFラブ・ロマンス。

 自殺を図り、昏睡状態となってしまった恋人、淳美に対し、自殺の理由を探り、意識を取り戻すよう働きかけるために、センシング≠ニいう医療技術で、彼女の意識下に入り込み、彼女の意識とコンタクトを図っていく浩市。

 淳美が昏睡状態という設定ではあるが、淳美の意識化で、淳美と浩市は会話していく。

 意識下というのは現実の世界ではないので、ちょっと現実ではあり得ないことが起こったり、淳美の意識の中での感情によって、その世界は変わった状況となったりする。

 浩市が何度も淳美の意識にコンタクトし、彼女の自殺の原因を探ろうとするのだが、どうも淳美の言うことはあやふやなもので、いつも首長竜の絵を探してほしい≠ニ言う。

 この物語がどのような方向へ向かうのか、ちょっと読めないものがあったが、設定はなかなか面白いものがあった。

 しかし、途中で思わぬ事実が明らかになり、それまで浩市の視点でストーリーが進んでいくのだが、そこからは淳美の視点で展開するようになる。

 何となく二人の関係や、相手を助けようと奮闘する恋人の姿、そしてその二人の思わぬ関係が、設定は違うが、先日鑑賞したアニメ「ハル HAL」に似ていなくもなかったな。

 一応ミステリーということで、二人の幼い頃に起こった出来事が、現在の二人に大きく影響しているような感じであるが、それでも首長竜というのが、一体何だったのかは、今ひとつハッキリしなかったな。

 現実と非現実がハッキリしない、どこかあやふやな世界での起こる出来事は、何となく「LOFT ロフト」に近いようなものを感じなくもなかったが、まどろっこしいものも感じたな。

 淳美を演じたのは「おっぱいバレー」「映画 ひみつのアッコちゃん」の綾瀬はるかで、浩市を演じたのは「BECK」「るろうに剣心」の佐藤健であるが、それ以上に存在感を感じたのは、二人のセンシングを担当する医師、相原を演じた中谷美紀。

 相原が眠っている浩市に話しかけるシーンは、何か怖いものがあって、もしかすると彼女が何か悪いことをやっているのではないのだろうか、と思わされる程だった。

/5

監督:黒沢清
出演:佐藤健、綾瀬はるか、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子、中谷美紀、浜野謙太
於:新宿ピカデリー
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