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zoom RSS 13-263「コズモポリス」(フランス・カナダ)

<<   作成日時 : 2013/11/09 02:12   >>

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資本主義の幽霊がとり憑く 
 ハイテク装備のリムジンをオフィス代わりに、国際情勢をチェックしては相場を的確に予見、若くして巨万の富を築き上げた青年、エリック・パッカー。
 ところが、そんなあらゆるものを手に入れた資本主義の申し子を、不穏な運命が待ち受けていた。
 その日、大統領のニューヨーク訪問を前に、街では大勢の市民がデモに繰り出し、床屋に向かったエリックのリムジンはなかなか目的地にたどり着けない。
 そんな中、人民元取引で壊滅的な損失を出したエリックの運命の歯車は大きく狂い始めるが。(「allcinema」より)


 「ヒストリー・オブ・バイオレンス 愛と暴力の対立」「イースタン・プロミス」のデイヴィッド・クローネンバーグ監督の作品。

 主演は「トワイライト・サーガ」シリーズや「ベラミ 愛を弄ぶ男」のロバート・パティンソンで、リムジンをオフィスとして巨万の富を築いた若き投資家エリック・パーカーを演じている。

 そのエリックが、大統領訪問を前にし、大勢のデモ市民が繰り出すニューヨークの街を、リムジンに乗って床屋へと向かおうとするが、なかなか目的地に着くことができない。

 人民元の投資で失敗し、膨大な損失を出し、更に自分を暗殺しようとする者の存在を知らされたエリックが、リムジンに乗ってニューヨークを彷徨い、様々な人物と会っては話す物語が展開される。

 およそ1日のエリックの行動を追った話になっているが、デモ市民のためになかなか進むことのできないリムジンの中で、エリックは何人かの人物をリムジンに乗せては話をする。

 ほとんどリムジンの中で物語は展開され、大部分が会話のやり取りに終始する会話劇のような雰囲気になっている。

 その会話は高尚と言えば高尚で、少々観念的とも言える会話が繰り広げられる。

 不穏な空気が流れるニューヨークの街中で、会話を繰り広げるエリック。

 命を狙っている者がいるという情報をセキュリティの人間から聞かされるが、必ずしも脅えているわけでもない。

 彼の向かう先は床屋。
 しかし、その床屋になかなかたどり着くことができず、果たして彼はニューヨークの喧騒の中、目的地にたどり着くことができるのか、それとも暗殺者に命を奪われてしまうのか。

 リムジンの中の会話の他にも、時折リムジンを降りては婚約者のエリーズに会ったり、不審者に顔にパイをぶつけられたりするシーンもある。

 ロバート・パティンソンの他に、ジュリエット・ビノジュやサマンサ・モートン、ポール・ジアマッティなども出演しており、会話劇でも結構その演技のお陰か、飽きることはなく観られたな。

 ただ、話している内容は、かなり小難しいものである。

 エリックの婚約者エリーズを演じたのは、デイヴィッド・クローネンバーグの息子、ブランドン・クローネンバーグが監督した「アンチヴァイラル」で、ハンナを演じていたサラ・ガドンだった。

 暗殺者の存在というのがサスペンス性を増してくれ、エリックの運命がどうなるのか気になるところであるが、繰り広げられる会話の内容にはちょっと入り込みづらいものがあった。

 その口から放たれる言葉と同様、エリックの行動にも何を目的としているのか判りづらいところもあったが、警備員に対しての行動などからすると、自ら破滅へと向かおうとしているのかな、という感もあったな。

 サスペンス的な面白さは感じられるが、全体的には把握しづらい作品である。

/5

監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ロバート・パティンソン、ジュリエット・ビノシュ、サラ・ガドン、マチュー・アマルリック
    サマンサ・モートン、ポール・ジアマッティ、ジェイ・バルシェル
    ケヴィン・デュランド、ケイナーン、エミリー・ハンプシャー、パトリシア・マッケンジー
於:新宿武蔵野館
Cosmopolis
Howe Records
2012-04-12
Various Artists


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