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zoom RSS 13-129「舟を編む」(日本)

<<   作成日時 : 2013/07/09 01:11   >>

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言葉の海を渡る舟 
 1995年。玄武書房に勤める青年・馬締光也は、真面目すぎる性格ゆえに営業部で浮いた存在。
 そんなある日、彼は言葉に対するセンスを買われて辞書編集部に異動となる。迎えたのは、定年間近のベテラン編集者・荒木やお調子者の西岡ら個性あふれる面々。
 辞書編集部では現在、新しい辞書『大渡海』の編纂に取り組んでいた。馬締は彼らを通して辞書の世界の奥深さに触れ、辞書作りに没頭していく。
 そんな馬締がある夜、下宿先の大家と同居することになった板前修行中の孫娘・林香具矢と出会い、一目惚れしてしまう。
 言葉を扱う仕事をしていながら、彼女にうまく自分の思いを伝えられず苦悶する馬締だったが。(「allcinema」より)


 「大辞林」「広辞苑」などの辞書を作るという作業の果てしなさを感じる。

 元来の真面目で不器用な男、馬締光也が出版社の辞書編集部に異動となり、中型辞書「大渡海」の編纂の仕事に携わる。

 全編を通じて、馬締光也と他の編集部員たちとの辞書作りの過程を描いている。

 そんな中で、言葉に対するセンスが抜群であるが、人に思いを伝えるのが苦手な馬締が、編集仲間、更に一目惚れした女性に対して気持ちを伝えるよう努力する姿が同時に描かれる。

 馬締光也は本当に真面目というか、人に思いを伝えるのが苦手なようだが、その言動にちょっとおかしさを感じる。

 一目惚れした林香具矢に対して思いを伝えるときに手紙を書くのだが、それが毛筆。
 しかも達筆すぎて読めない。

 他にも、言葉に精通していながら、言葉を上手く使えない馬締の、ちょっと面白い言動、立ち居振る舞いにクスリとさせられる。

 もちろん、「大渡海」発行に向けての困難な道のりも描いている。

 企画立案から発行まで15年。
 時代としては1995年から2010年までというと、急速に携帯電話やネットが発展し、新しい言葉もどんどん出てきた時代。

 そのあたりの急速な言葉の変化などで、辞書編纂の難しさを描くのかと思ったが、そのあたりはすんなりと進んでいったな。

 正直おかしさを感じたのは前半ぐらいで、後半は時が一気に12年経ち、いよいよ辞書編纂も大詰めを迎えるというところで、以後は編纂の仕事を進めていく部分が大半。

 逆に一つのことを成し遂げるために多くの人間が労力を使っているということ。
 そして、「大渡海」の完成を待ち望む人たちが多くいるところを映し、達成感を感じさせる。

 一つのプロジェクトを描くものとしては、地味なところは否めなかったかな。

 個人的には仕事に近いところもあるので、後半の展開、シーンにはちょっと共感というか、大変さが判る部分も無いことは無かったが。

 でも、言葉というものの魅力を教えられ、言葉というものを大切にしなければいけないな、と感じさせてくれる作品だった。

 馬締光也を演じたのは松田龍平であるが、その真面目さ、不器用さを見事に表していたな。
 結構その話しぶりには、最初の方はハッキリしろよ、と感じる部分もあり、それが上手かったな。

 香具矢を演じたのは宮アあおい。
 もうちょっと彼女と馬締との深い絡みがあるかなと思っていたが、それが特に後半少なかったのが残念だった。

/5

監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮アあおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子
    八千草薫、小林薫、加藤剛、宇野祥平、又吉直樹、波岡一喜、森岡龍、斎藤嘉樹、麻生久美子
於:池袋シネマ・ロサ
映画 舟を編む オリジナル・サウンドトラック
リトル・モア
2013-04-03
渡邊崇


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2014/01/07 09:17

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私もこの作品を観ました。辞書を作るのにこんなに時間と労力を必要とするとは驚きました。最近、辞書をひかないで、安易にインターネットで調べていることに反省させられました。
けんちゃん
2013/07/09 23:48
けんちゃんさん、コメントありがとうございます。

ネットで調べる方が楽なんですけどね。
辞書も味わいがあっていいものです。
しかし、辞書作りがこれだけ大変だというのは、
初めて知りました。
CINECHAN
2013/07/10 01:38

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