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zoom RSS 12-372「アシュラ」(日本)

<<   作成日時 : 2013/02/20 01:06   >>

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己の中のケダモノと闘うこと 
 15世紀中頃の京都。相次ぐ飢饉に、応仁の乱が重なり、世の中は死体と飢えに苦しむ人々であふれかえっていた。
 そんな時代に生を受けたアシュラ。
 一度は生みの親によって命を奪われかけた彼は、本能の赴くままにケダモノとして地獄の世界を生き延びていく。
 しかし美しい心を持った少女・若狭の愛、そして法師の教えに触れ、また次第に人間性と言葉を身につけ、喜怒哀楽の感情が芽生えていくアシュラだったが。(「allcinema」より)

アシュラ - goo 映画

 「浮浪雲」のジョージ秋山原作のコミックをアニメ化した作品。

 原作のコミックは、1970年に「少年マガジン」で連載されたが、発禁処分となってしまったらしい。

 その内容は10歳の少年アシュラが生きるために人を殺していくというもので、それが賛否両論だったらしいが、ただ殺すというだけでなく、食すということもする内容。

 確かに衝撃的な内容であるが、そこに描かれているものは、人間の業や愚かさなども描いており、人食という過激な内容だけで煽っているものでもない。

 15世紀中頃の京都を舞台に、大飢饉と応仁の乱によって人々が飢えてしまった時代、産みの親に殺されそうになった少年が、その後本能のまま、ケダモノのように人を襲い、食し、生き延びていく。

 道中出会った法師によってアシュラ≠ニ名付けられた少年は、若狭という女性と出会い、その優しさから次第に人間性と言葉を身につけていく。

 しかし、かつてアシュラが殺した少年の父親が復讐の念に燃え、更に飢えに苦しむ人々が、褒章目当てにアシュラの命を奪おうとする。

 アシュラが、若狭の愛情、そして法師の教えによって人間性というものを身につけていくが、時世は人々の心を狂わせ、それは正に狂気とも言える行動を起こす。

 果たして、どちらがアシュラ≠ネのかを問うているような展開だった。

 飢饉によって衰弱してしまった若狭に、アシュラは命がけで肉を調達するが、若狭はそれを食することを拒む。

 そこには、人間として生きるということがどういうことかを表していると共に、愚かさも多少感じる部分ではある。
 それは必死で食べ物を調達してきたアシュラに対する哀れみでもあったかな。

 法師や若狭に出会う前は、本能のままに人間を襲っていたアシュラであるが、人間性を身につけたことによって、己の言動に思い悩むようになる。

 人として生きることの難しさ、苦しさを描いた内容だったな。

 己の強欲のために、人間らしさを身につけたアシュラを狩ろうとする人々。
 そんな人々や若狭の言動を目の当たりにし、思い悩むアシュラの運命は果たしてどうなるのか。

 そして、若狭の運命と、アシュラとの関係がどうなるのか。

 アシュラは決して、世を救うようなヒーローではない。
 人として生きることがどのようなものかを表しているのだろう。

 描かれている衝撃的な内容と、話の展開に最後まで惹き込まれる作品であった。

/5

監督:さとうけいいち
声の出演:野沢雅子、林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、島田敏、山像かおり、山口勝平、水島裕、北大路欣也
於:シネマサンシャイン池袋
映画 アシュラ オリジナルサウンドトラック
EMIミュージックジャパン
2012-09-26
サントラ


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アシュラ
独特の絵柄です。秋山ジョージさん原作の漫画を脚色してアニメ化。お話の流れはだいぶ違う様子…。 狂女から産み落とされた赤ん坊、極限まで腹をすかせた母親が赤ん坊を食べようと火の中に落とすところから話ははじまる。8年後、少年となった人の子はケダモノのように人肉を喰う事で生きながらえていた。 しかし旅の法師は少年の中に阿修羅の姿を見、ケダモノではない、人なのだと諭し、そっと見守るのだった。 ...続きを見る
いやいやえん
2013/10/21 09:36

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