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zoom RSS 11-65「アレクサンドリア」(スペイン)

<<   作成日時 : 2011/04/01 01:05   >>

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宇宙を解明して、幸せに息絶えたい 
 ローマ帝国崩壊寸前の4世紀末。東西交易の要衝として文化的な発展を遂げたエジプトの中心都市アレクサンドリアにも徐々に混乱の足音が迫りつつあった。
 そんな中、美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者ヒュパティアは、学問に生涯を捧げ宇宙の真理を解明することに情熱を傾けていた。誰でも分け隔てなく弟子として受入れたヒュパティアだったが、少なからぬ教え子たちが抱いたであろう彼女への恋心が実ることは決してなかった。
 一方街では、急速に台頭してきたキリスト教徒と、古代の神々を信じてきた科学者たちの対立が激化し、ついには人類の叡智が詰まる図書館が両者の争いの犠牲となる。
 やがて、教え子の多くがキリスト教に改宗し出世を遂げる中、変わらず研究に没頭していたヒュパティアだったが。(「allcinema」より)

アレクサンドリア - goo 映画

 学生時代、歴史の授業は結構好きで、大学も史学地理学科へ入学したのだが、歴史の授業というと、最初はやっぱり古代ギリシャ・ローマ時代から始まるので、最初の方だけは結構真面目に勉強するし、恥ずかしながら二度ほど多く人より勉強したので、古代ローマ時代のことはよく憶えている方だと思っている。

 しかし、本作の主人公となる女性天文学者・ヒュパティアという名前に関しては、聞き覚えがなかったな。

 4世紀、ローマ帝国崩壊寸前の時代、類稀なる美貌と明晰な頭脳を持つ天文学者であったヒュパティアは、弟子たちに慕われていた。

 しかし、科学を否定するキリスト教徒たちがローマ、アレクサンドリアで勢力を拡大するにつれ、キリスト教徒たちと科学者の間で激しい対立が起きる中で、ヒュパティアは学問に没頭するが、その対立は彼女の運命までも変えてしまうこととなってしまう。

 史実を描いた作品ではあるが、ヒュパティアのことは全く知らなかったので、どのような人生を辿っていくのか興味が湧いた。

 彼女が解明しようとする宇宙の謎というのは、当然今では解き明かされていることではあるが、彼女の情熱が伝わるものであった。

 それと同時に、キリスト教徒が台頭してきたアレクサンドリアで、長官であるオレステスを始め、有力者たちが彼女を慕うがゆえに、多大な影響を与えていることを知り、彼女への攻撃が始まろうとする。

 以前「ヴェニスの商人」を観た時にも思ったことだが、キリスト教の傲慢というものが感じられる内容だったな。
 
 そして宗教による諍いも絶えず、それによって人が死んでいくというのも宗教という概念からはどうも考えにくいものであったが、現在でも宗教を基に戦争している地域があるのだからな。

 科学に没頭し、自らの信念を信じながら、それが故にキリスト教によって迫害されてしまうヒュパティア。
 女性が故に、という部分もあり、魔女扱いまでされてしまう。
 
 ラストはあまり後味がいいとは言えぬ結末だったな。

 ヒュパティアの家で奴隷として働いていたが、キリスト教の修道兵士となったダオスも、ヒュパティアに密かに想いを寄せており、最後に彼がとった行動は、正にヒュパティアのためのものだったんだろうな。

 アレクサンドリアにあったという図書館が破壊された史実と、実在したヒュパティアという女性天文学者を主人公とし、宗教の不寛容によって学問が遠ざけられてしまうという悲劇を描いているが、これっておそらく現代にも当てはまることなんだろうな。

 無宗教の人が多い日本では、ちょっと判り辛い作品だったかもしれないな。

 歴史モノとしても面白かったが、如何せん後味の悪い感じのするストーリーではあった。

/5

監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:レイチェル・ワイズ、マックス・ミンゲラ、オスカー・アイザック、マイケル・ロンズデール、サミ・サミール
    アシュラフ・バルフム、ルパート・エヴァンス、ホマユン・エルシャディ、オシュリ・コーエン
於:新宿ピカデリー
Agora
Wea Spain
2009-10-06
B.S.O.


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アレクサンドリア
「オープン・ユア・アイズ」「海を飛ぶ夢」のアレハンドロ・アメナーバル監督が、 4世紀のエジプト、アレクサンドリアに実在した伝説の女性天文学者 ヒュパティアの悲劇の物語を壮大なスケールで映画化した歴史スペクタクル 巨編。主演は「ナイロビの蜂」「ハムナプトラ… ...続きを見る
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2012/04/02 19:28
アレクサンドリア
2009年 スペイン 127分 監督:アレハンドロ・アメナーバル 出演:レイチェル・ワイズ マックス・ミンゲラ オスカー・アイザック マイケル・ロンズデール サミ・サミール アシュラフ・バルフム  「海を飛ぶ夢」の実力派監督アメナーバルが、紀元4世紀のエジプトに実在した伝説の女性天文学者ヒュパティアを見舞った悲劇の運命を、当時世界文化の中心都市として栄華を誇ったアレクサンドリアの崩壊と重ね合わせながら、壮大なスケールで描写。本国スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞... ...続きを見る
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2012/04/28 13:16

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