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zoom RSS 11-07「白いリボン」(ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア)

<<   作成日時 : 2011/01/30 11:18   >>

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子供はいつでも難しい年頃 
 第一次世界大戦前夜、北ドイツの小さな田舎町。地主である男爵が支配するこの町で、ある日、帰宅途中のドクターが落馬して大けがを負う。道に張られていた細い針金が原因だった。
 その次には、男爵の製材所で女性の事故死が発生する。さらに、男爵のキャベツ畑が荒らされ、挙げ句に男爵の息子が行方不明になる。
 犯人がわからぬまま、敬虔な村人たちの間に不安と不信が拡がり、次第に村は重苦しく張り詰めた空気に覆われていく。(「allcinema」より)

白いリボン - goo 映画

 「ファニーゲーム」「隠された記憶」のミヒャエル・ハネケ監督が、2009年のカンヌ国際映画祭でパルムドール大賞を受賞した1作。

 第1次大戦が始まる前、北ドイツの小さな村で次々と起こる不可解な事故。
 それによって村の中で広がる不安と不信を描きながら、人間の心の裏にある悪意を描いたミステリー・ドラマ。

 「隠された記憶」のハネケ監督だから、ある程度覚悟を持って鑑賞したのだが、ストーリー展開自体はそれ程難しいものでもなかった。

 舞台は北ドイツの小さな村で、1913年に起こった不可解な事故に関して、教師が回顧しながらストーリーが進んでいく。

 全編モノクロの映像で、それが村の風景を美しく映し出していると共に、どことなく村の不穏な雰囲気も表している感じがする。

 ドクターの落馬事故から始まり、小さな事故、事件が次々と起こっていくが、その間に村の人々の様子を淡々と描いており、物語はゆったりと進んでいくが、ミステリアスな雰囲気はタップリであった。

 特に誰かが事故を進んで調査するということもなく、教師に関しても事故を調べていたわけでなく、その頃の村の不信や不安を語っていたという感じであった。

 純真で無垢な心≠表している白いリボンを腕に巻いた子供たちが、事故に関与していることは、途中で何となく仄めかされるのだが、ラストもこれといった解決もないままに作品は終わってしまう。

 スッキリとした解決を望む人には、大いに肩透かしのような結末で、2時間半の間物語を観てきて、これが結末と言われると、何だかな、という感じはするが、ここは覚悟していたとおりの部分だったな。

 出演している俳優たちが、今ひとつ知らない人ばかりというのもあったが、なかなか誰が誰とどう繋がっているのかが判りにくかった。

 てっきり神父と家令と呼ばれる人物は一緒だと、途中まで思っていたし、子供たちも誰が誰の子供なのか、よく判らなかった。

 しかも家令って呼び名も、これまであまり聞いたこともなく、大佐と呼ばれる人物によって施行された、何かしら村の法のようなものかと思ってしまった。

 そんなわけで、複雑な人物関係の中で起こる不可解な事故。
 それに関わっていたであろう子供たちの闇。村人たちの裏の顔。

 子供たちの心の闇、裏を描いたという点では「隠された記憶」と一緒かもしれないが、1913年という時代、その後ナチス・ヒトラーの世代となる子供たちの狂気は、何かしら時代と関連していたのかもしれないな。

 ミステリー的な雰囲気の物語は面白いが、やっぱりスッキリとした解決がないのは、肩透かしだし、予想通りでもあった作品である。

/5

監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ、ウルリッヒ・トゥクール、フィオン・ムーテルト
    ミヒャエル・クランツ、ブルクハルト・クラウスナー、ライナー・ボック、スザンヌ・ロタール、ウルシーナ・ラルディ
於:銀座テアトルシネマ
白いリボン [DVD]
紀伊國屋書店
2011-06-25


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