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<<   作成日時 : 2010/04/29 14:20   >>

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ビー・イタリアン
 待望の新作「ITALIA」が撮影開始目前の世界的な映画監督グイド。
 ところが、脚本は未だ完成せず、頭の中も白紙状態。それでも周囲では準備が着々と進み、制作発表の記者会見はどうにか乗り切ったものの、いよいよプレッシャーは限界を超えてしまう。
 愛する女性たちに慰めを求めるも、罪悪感でさらに追いつめられ、ついには混乱の中で幻想の世界に逃避してしまうグイドだったが。(「allcinema」より)

NINE - goo 映画

 アカデミー賞受賞作「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が、豪華俳優陣を起用して、再びミュージカルに挑んだ作品。

 ロブ・マーシャル監督がまたミュージカルを作ったぐらいにしか予備知識はなかったのだが、後から調べてみると、本作はイタリアの巨匠と呼ばれたフェデリコ・フェリーニの「8 1/2」がミュージカルになり、更にそれを映画化した作品だということらしい。

 フェリーニ作品は「ボイス・オブ・ムーン」ぐらいしか観たことがなく、「8 1/2」は観たことがない。

 そんなわけで全くのオリジナルかと思っていたが、登場人物やストーリーは「8 1/2」に添っているようだ。

 まあオリジナルとなった「8 1/2」を観てなくても充分に楽しめる作品であったし、正直主人公である、ダニエル・デイ=ルイス演じる映画監督のグイドの悩める姿を長々と見せられるだけのストーリーではあるのだが、それ以上に豪華女優陣の披露する演技やパフォーマンスに堪能させられた。

 アカデミー賞を受賞したペネロペ・クルスから始まり、ニコール・キッドマンまで、それぞれの女優にパート分けのように見せ場がある。

 マリオン・コティヤールは、アカデミー主演女優賞を受けた「エディット・ピアフ 愛の讃歌」では歌は吹替だったらしいが、本作では生声。
 彼女だけは2度ほど歌うシーンがあったな。

 彼女たちの姿は魅力的だが、歌として印象に残るのは、予告でも使われていた、ファーギーが歌う「ビー・イタリアン」とケイト・ハドソンが歌う「シネマ・イタリアーノ」だったかな。

 メロウな曲が多い中で、ポップな「シネマ〜」とファーギーのパンチある歌声で聞かせる「ビー〜」は印象的である。
 それにミュージカルって、あまりメロウな曲ばかりだと、ちょっと飽きてしまうところがあるからな。
 その点、曲もバランス良かったかな。

 タイトルの「NINE」の意味が判らず、グイドに関わる女性が9人出てくるのか、と思ったりもしたが、実際は映画監督であるグイドが、9本目の作品を撮るにあたっての、その顛末を描いていることのようだった。

 こんなにも見た目ダメ男のグイドなのに、あれだけの女性が寄ってくるというのは羨ましいというか、魅力があるのだろうな。

 才能の他に、どのような魅力があるのか。そのあたりが計り知れなかったので、逆に惹き込まれる要因ともなったかな。

 終盤妻であるルイザが立ち会う中でのスクリーン・テストのシーン。
 あれはわざと妻に見せたのか? 本当に気が付かなかったのか? その後の展開を見ると、後者の確立の方が高そうではあるが、前者ならかなりの曲者というイメージだったな。

 豪華女優陣のパフォーマンスが話題で、その通り堪能できるのだが、イタリアが舞台となっている本作。
 その風景もかなり魅力的な作品ではあった。

 エンターテインメントとしては充分楽しめる1本である。

+/5

監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ファーギー
    ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン、リッキー・トニャッツィ、エリオ・ジェルマーノ
於:丸の内ピカデリー
Nine/O.S.T.
Geffen
2009-12-21
Various Artists

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