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<<   作成日時 : 2009/11/24 00:33   >>

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やってるか? やってるぞ!
 敗戦直後、身体の弱い青年・利助は、人里離れた結核療養所“健康道場”に入所する。そこでは風変わりな治療法が実践され、患者も看護婦もアダ名で呼び合うなど独特の慣習も数多く存在した。自称“新しい男”の利助もさっそく“ひばり”と名付けられ、この奇妙な日常に馴染んでいく。
 そんなある日、結核が完治し退所したつくしと入り替わりで新しい看護婦長の竹さんがやって来る。そんな年上の竹さんや、つくしを恋しがる陽気な看護婦マア坊との他愛のない日々の出来事をつくし宛の手紙にしたためるひばりだったが。(「allcinema」より)

パンドラの匣 - goo 映画

 今年は太宰治の生誕100年ということで、その記念として太宰作品を原作とした映画化作品が、この秋から来年にかけて立て続けに公開される。

 ちょっと早過ぎた公開作「斜陽」を外せば、その先陣となる一作が本作。

 太宰治と言えば、「人間失格」「走れメロス」というあたりが思い出されるが、正直本作の存在は知らなかったし、読んだこともなかった。

 宣伝では太宰治の一番ポップな青春小説、ということであるが。

 期間限定で本作の前に「メイキング映像」が6分ほど流されたが、ほとんど撮影シーンを繋ぎ合わせただけのような映像で、正直個人的にはあまり必要なかったかな、という感想。

 それに対し、本作のほうは、思った以上に面白い作品だった。

 主人公のひばりは結核を患っており、その療養所である健康道場≠ヨと入所するのだが、結核療養所を舞台にしてはいるが、ほとんど暗い雰囲気は無く、正しくポップで明るい雰囲気の作品であった。

 舞台は戦後すぐの頃であるが、そういう年代設定とは関係なく、作品自体にレトロ感を感じさせるものがあり、それは台詞の言い回しであったり、後で知ったのだが、台詞は全てオール・アフレコだったということらしい。

 それが要因かはよく判らないが、音声自体にもどこか特徴があったように感じた。

 文芸作品よろしく、ストーリーは主人公である染谷将太演じるひばりの、療養所を出所した窪塚洋介演じるつくしに宛てられた、独白のような手紙を中心にして展開される。

 そのひばりの、陽気で現代的な仲里依紗演じるマア坊や、年上で落ち着きある看護婦長・竹さんへのほのかな想いを綴り、同じく結核を患っている入所仲間との触れ合いなどを描いて、「新しい男」になると豪語していたつくしの成長譚を描いている。

 作品内での、ひばりや入所仲間たちとのやり取りや、つくしとのやり取りも面白いエピソードが多かったし、ひばりのマア坊や竹さんに対する甘い想いの行方など、気になるところも多かった。

 道場内では、看護婦が「やってるか?」と聞くと、患者が「やっとるぞ!」と答え、その後看護婦が「がんばれよ!」と言うと、患者は「よ〜し、きた!」と答える。
 そのやり取りも面白かったが、竹さんの「紀州の殿様、お通〜り〜」も面白かった。

 竹さんを演じた川上未映子が、とても雰囲気があって良かったのだが、見たことない女優だな、と思っていたら、映画初出演の芥川賞作家だったんだ。
 いわゆる素人ということだが、全くそんなこと感じさせない演技だったな。

 オープニングとエンディングに流れるスキャットのような音楽も、昭和後半の深夜番組を彷彿させる感じだったが、印象に残るものだった。

 文芸作品の映画化だったが、文芸作品にありがちなちょっと退屈させるようなところのほとんどない作品だった。

/5

監督:冨永昌敬
出演:染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう
    小田豊、杉山彦々、KIKI、洞口依子、ミッキー・カーチス
於:テアトル新宿
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「パンドラの匣」気がつけば、新しい男に生まれ変わったのだ
「パンドラの匣 」★★★ 染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介主演 冨永昌敬監督、94分 、公開日:2009-11-28(名古屋公開)、2009年 ...続きを見る
soramove
2009/12/02 19:55
映画『パンドラの匣
太宰治原作の映画化。 当時の青春ってこんな感じなのかなぁ? 自分にはちょっと合わなかったです。 結核ってこういう風に治療したんですね&... ...続きを見る
単館系
2009/12/15 01:32
パンドラの匣/染谷将太、川上未映、仲里依紗
太宰治の生誕100年を記念していくつかの作品が映画化されましたが、これもその一つです。同名小説を原作に『パビリオン山椒魚』のの冨永昌敬さんが監督を務め主人公の少年・ひばりを若手俳優・染谷将太さんが演じひばりが思いを寄せる看護婦長を芥川賞作家の川上未映子さんの... ...続きを見る
カノンな日々
2010/10/06 09:14
映画評「パンドラの匣」
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