CINECHANが観た映画について

アクセスカウンタ

zoom RSS 09-261「湖のほとりで」(イタリア)

<<   作成日時 : 2009/10/06 11:21   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 8 / コメント 0

見知らぬ男の視線
 北イタリアの小さな村。ある日、湖のほとりでこの村の少女、アンナの他殺体が発見される。遺体の状況から顔見知りの犯行と推測され、村に越してきたばかりの刑事サンツィオは、アンナの周辺に範囲を絞り次々と事情聴取を開始する。
 やがて、どの家庭も何らかの問題を抱え、誰もが愛する家族にさえ打ち明けられない痛みに苦しんでいる現実が暴かれていく。
 そしてサンツィオ刑事もまた、愛する妻が若年性認知症に冒されているという現実にうまく向き合えず、そのことで一人娘との関係もこじれてしまっていたのだが。(「allcinema」より)

湖のほとりで - goo 映画

 イタリア・アカデミー賞で史上最多の10部門で受賞したという作品。

 ヨーロッパ映画は敬遠しがちであるが、どうも殺人事件を発端とするストーリーで、ミステリーのような感じだったので、鑑賞することに。

 上映開始当初は満員御礼が続いたということで、なかなか足を運ぼうという気にならなかったが、ここにきてようやく鑑賞。
 ノルウェーの作家、カリン・フォックスの原作を、舞台をノルウェーから北イタリアに移しての作品のようだ。

 冒頭小学生ぐらいの女の子が登場してきて、帰る途中に、男に誘われて車に乗るので、てっきりこの子が被害に遭うのかと思ったが、この子はいわゆる発見者ということになる。

 死体で発見されるのは女子高生のアンナ。争った跡もなく、顔見知りの犯行と推測され、捜査にあたるサンツィオ刑事が、村の人々に話を聞いていく。

 殺人事件の捜査のストーリーであるが、必ずしもそれが主ストーリーになっているわけでもない。手掛かりを見つけて、それを元に犯人を追い詰めていくということはなく、基本は話を聞く、証言を得ることに終始している。

 ミステリーではあるが、サスペンスということでもなく、どちらかと言えば、ヒューマン・ドラマに近い雰囲気かな。
 サンツィオが関係者に話を聞いていく度に、そこにそれまで家族が持っていた悩みや、問題が少しづつ顕わになっていくという展開。

 特に、アンナがベビーシッターをしていたアンジェロという子供とその両親。湖の近くに住むマリオという青年とその父親。そしてサンツィオ刑事とその奥さん。
 これらの話が少なからず繋がっているような感じである。
 
 サンツィオ刑事の奥さんが若年性認知症で、家族のことを忘れ、しかも同じ療養所の男性に恋をしているという設定は「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」を思い出させる設定だった。
 そんなサンツィオ刑事を演じたトニ・セルヴィッロがかなりいい味を出しており、家族のことで苦悩する姿と、事件を捜査する冷徹そうな姿が印象的である。

 もちろん最終的には犯人が判って、事件は解決するわけだが、この犯人逮捕が本作の目的という感じではなかったな。
 日常生活の中で、人が抱える悩みというものを映し出すことの方に重点が置かれていたようである。

 話を聞いていくだけの展開でも、結構ミステリー性は保たれて、犯人は誰か? という興味は抱かさせてくれるし、結構それぞれの村人の話というのも興味深いものであった。

 90分足らずという長さのおかげもあってか、飽きることもなく観ることができた。

 また舞台となった場所の風景がなかなか美しく、作品の雰囲気を高めていたかな。

/5
 
監督:アンドレア・モライヨーリ
出演:トニ・セルヴィッロ、ヴァレリア・ゴリーノ、オメロ・アントヌッティ、ファブリツィオ・ジフーニ
    ネッロ・マーシャ、マルコ・バリアーニ、アンナ・ボナイウート、アレッシア・ピオヴァン
於:銀座テアトルシネマ
湖のほとりで [DVD]
ジーダス
2009-12-25


Amazonアソシエイト by 湖のほとりで [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(8件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
湖のほとりで
 『真実は深く、 そして美しく 眠っている』  コチラの「湖のほとりで」は、「ニュー・シネマ・パラダイス」、「ライフ・イズ・ビューティフル」といったイタリア映画の名だたる傑作ですら達成しえなかったイタリアのアカデミー賞ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で史.... ...続きを見る
☆彡映画鑑賞日記☆彡
2009/10/06 11:36
湖のほとりで
北イタリアの小さな村を舞台に、ある殺人事件の捜査の中で、村人たちが 持つ心の葛藤や痛みや哀しみを描いたヒューマンミステリー。 イタリアのアカデミー賞にあたる“ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞”で 史上最多の10部門の独占した話題作。北イタリアの小さな村にある.. ...続きを見る
だらだら無気力ブログ
2009/10/07 01:03
湖のほとりで
北イタリアの小さな村のはずれにある湖のほとりで若くて美しい女アンナ(アレッシア・ ...続きを見る
大発狂!マッドシネマ-映画天国-
2009/10/12 15:37
「湖のほとりで」(イタリア 2007年)
静かな村の湖のほとりで発見された美少女の遺体。 ...続きを見る
三毛猫《sannkeneko》の飼い主の...
2009/11/13 19:03
「湖のほとりで」
絵的にとても美しい作品でした ...続きを見る
心の栄養♪映画と英語のジョーク
2010/02/24 14:22
DVD:湖のほとりで じわじわとに高まる緊張感に、いつの間にズブズブと足を取られる。
さすが、インディペンテッド系。 ...続きを見る
日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF ...
2010/02/27 22:02
映画評「湖のほとりで」
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2007年イタリア映画 監督アンドレア・モライヨーリ ネタバレあり ...続きを見る
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2010/09/14 17:06
『湖のほとりで』
眠るように隠された、美しくも切ない真実は、 湖面を描く、相似形の渦の中を回り続ける。 最も身近な者への、愛のベクトルを指南しながら。 ...続きを見る
シネマな時間に考察を。
2011/02/24 12:23

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
09-261「湖のほとりで」(イタリア) CINECHANが観た映画について/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる