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zoom RSS 345「永遠のこどもたち」(スペイン・メキシコ)

<<   作成日時 : 2008/12/29 23:50   >>

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きっと生きていると信じている
 海辺に建つ古い孤児院で他の孤児たちと楽しく暮らしていた少女ラウラ。やがて彼女は里親に引き取られ、孤児院を後にする。
 30年後、医師である夫カルロスと7歳の息子シモンと共に、再びこの地に戻ってきたラウラ。彼女は閉鎖されていた孤児院を買取り、障害を持つ子どもたちのための施設として再建するため、開園準備を進めていた。そんな中、シモンが空想上の友達を相手に楽しげに遊ぶようになり、かすかな不安を感じ始めるラウラ。
 そして、施設の開園を祝うパーティが催された日、シモンが忽然と姿を消してしまう。警察も加わっての懸命の捜索も実を結ばず、その一方でオカルトめいた言動をエスカレートさせるラウラは次第に周囲から孤立していく。それでも必死にシモンの行方を追う中で、いつしか孤児院に秘められた恐ろしい秘密へと近づいていくラウラだった。

永遠のこどもたち - goo 映画

 ギレルモ・デル・トロが製作に携わったスペイン発のサスペンス・スリラー。
 ホラーでもあり、サスペンスでもあり、母と子のヒューマン・ドラマでもある。予告だけだと、ホラー要素よりもどこかスピリチュアルな要素の強い作品かなという印象であったが。

 冒頭はホラーの雰囲気で物語が進んでいく。かつて自分が育った孤児院を買い取り、子供たちのホームにしたいと考えるラウラ。その養子である息子・シモンが、空想上の友達と話す。それは単なる子供の空想なのか、抱えている病気のせいなのか? それとも子供の霊がいるためか?
 そしてある時、シモンが家の中から忽然と消える。ラウラは見えない子供たちに連れて行かれたのではないかと信じるようになる。

 純粋にホラーという感じではないが、ところどころ驚かされるシーンがある。ホラーらしくいかにも何か出そうなシーンがあって、何も出てこないという緊張させるシーンはあるが、実際驚かされるシーンは、ストーリーが落ち着いている時にいきなりやって来る。普通のサスペンス、ドラマの雰囲気となっているところで、いきなり驚かされるから、その驚き度も倍増してしまう。

 特に驚いたのは、ラウラが街で偶然、一度家を訪ねてきた謎の老女・ベニグナを見かけて、声をかけた時。そこから二連続で驚かされるシーンが続いて、これは結構ひっくり返りそうになったな。

 母親が消えてしまった子供を必死で探すという話はこれまでも結構あったが、本作では、かつての孤児院で子供たちに起こった事件などが明るみになってきて、事件的なことがらから、霊媒師が家にやって来て霊と遭遇するというホラー的な展開もあって、話としても面白かった。

 結局息子のシモンの失踪に関する結末は、現実的ではあったな。振り返るとホラー的要素な現象の中に伏線があったりして、結構感心してしまったりした。

 サスペンスとホラー、そしてヒューマン・ドラマがほどよく融合されて、驚かされながらも、面白い作品だった。結末はなかなか綺麗にまとまっていたな。

 それにしても、本作といい、「ダークネス」「デビルズ・バックボーン」など、スペインのホラーは子供たちの過去にまつわる話が多いなという印象。

/5

監督:J.A.バヨナ
出演:ベレン・ルエダ、ジェラルディン・チャップリン、フェルナンド・カヨ、ロジャー・プリンセブ
    マベル・リベラ、モンセラット・カルージャ、アンドレス・ヘルトルディクス、エドガール・ビバル
於:シネカノン有楽町1丁目

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永遠のこどもたち
海辺の孤児院で育ったラウラは、長い間閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちの施設として再建するために、夫の医師カルロスと幼い息子シモンと共に移り住む。 空想の友だちを作って遊んでいたシモンは、施設のオープンの日に忽然と姿を消してしまう。 不思議な感覚にとらわれたラウラは必死に行方を捜すのだが…。 ダークファンタジー。 ...続きを見る
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