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<<   作成日時 : 2008/06/07 11:55   >>

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143「長い長い殺人」(日本)
 刑事部・部長の響武史は、会社員・森本隆一の轢き逃げ事件の捜査をしていた。妻の法子は夫の死を悲しむ様子もなく、犯人かと疑ったが、彼女にはその日のアリバイがあった。その後森本隆一には2億8千万円もの保険金がかけられていたことが判明する。派手好き、遊び好きの法子には愛人がいるのではないかという噂があった。
 探偵・河野康平の元に、一人の女性・早苗が仕事の依頼に来る。夫・塚田和彦に殺されるかもしれないので、調べてくれと言う。一度は断った河野だったが、翌日再び現れた早苗に、仕事を引き受けることにする。かつて塚田が住んでいた仙台を訪ねた河野は、そこで驚くべき事実を発見する。それは塚田と森本法子のつながりであった。
 そして世間とマスコミの疑惑は塚田と法子へと向けられるのだったが。

 「答えは財布だけが知っているー。」
 こんな謳い文句から、一つの財布が事件の謎を解くキーアイテムであり、それが色々な人の手に巡り巡る、というようなストーリーを想像していた。

 保険金殺人疑惑を向けられた一組の男女。その証拠を見つけようとする刑事と探偵。宮部みゆき原作のミステリーである。

 物語は7つの章に分けられて、刑事、探偵、証人、目撃者らが登場する。そしてそれぞれの物語を語るのが、彼らの財布ということである。財布が神の声の役割を演じているのだが、この設定がこの作品に意味をなしているのかは疑問。普通のナレーションと違うのは、それぞれの財布が感情を持って語っているということぐらいか。

 世間を騒がせている事件を解決するための捜査過程を見せるだけの作品ではない。少なからず事件に関わりのある人物を各章に分けて描く、群像劇風になっている。事件に関わることによって、少なからず人生、感情の変化をもたらされた人々を描きながら、事件に関しても何やらの証拠、新たな展開をもたらす設定になっている。
 40人以上のキャストが出演し、事件の真相を徐々に明かしていく展開は面白い。ただ、純粋に事件とその捜査過程と解決の物語を期待していると、ちょっと冗長すぎると感じるかも。2時間超の作品であるが、実際事件だけを扱っていくと90分ぐらいで終わったかもしれないな。

 キャストの中では、やはり事件の中心となる3人、容疑者・塚田役の谷原章介、刑事役の長塚京三、探偵役の仲村トオルが印象的である。特に仲村トオルは、妻に死なれて生きる意欲も無くしたようであったが、事件に関わることにより再び活気づくといういかにもな探偵を格好良く演じている。
 仲村トオルを見るたびに、清水宏次朗を思い出してしまうな。

 純粋にミステリーを期待すると、ちょっと物足りない感じがする。しかもこれだけ時間をかけて、犯人はあっけなく明かされてしまうから。スピード感ある緊迫感というわけではないが、それぞれの人間模様を絡めながら、徐々に真相を明かす、あるいは新たな進展を見せる展開は、面白かったし、緊張感は煽られる。

/5
 
監督:麻生学
出演:長塚京三、仲村トオル、谷原章介、平山あや、大森南朋、酒井美紀、窪塚俊介、伊藤裕子、西田尚美
    床嶋佳子、吹越満、佐藤藍子、石井正則、佐藤めぐみ、田中幸太朗、上原美佐、金子賢、谷村美月
    小清水一揮、朝加真由美、前田健、井田國彦、街田しおん、田中実、藤井かほり、大島蓉子、小野寺昭
於:シネマート六本木

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タイトル (本文) ブログ名/日時
長い長い殺人
2007/11/04放送(11/12鑑賞)製作国:日本、WOWOW 監督:麻生学原作:宮部みゆき出演:長塚京三、朝加真由美、金子賢、伊藤裕子、谷原章介、西田尚美、仲村トオル、平山あや、窪塚俊介、酒井美紀、石井正則財布は知っている・・・ ...続きを見る
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