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155「セルラー・シンドローム」(タイ) 携帯電話の修理人をしているケンは、顧客から預かった携帯の動画を盗み取っては、仲間に見せ、その仲間はそれらの動画をサイトにアップしていた。そんな日々に退屈していたケンは、ある日店にやって来た絵画を専攻する大学生ミーナと出会う。何かに怯えたような表情を見せるミーナにケンは次第に心惹かれ、徐々に二人の関係は近づいていく。 その頃、ケンの周囲ではプライベート動画の流出をきっかけに死に至るという事件が起こっていた。やがてミーナの着替えやシャワー・シーンの動画がケンに届き始める。 シネマート六本木で「タイ式 シネマ☆パラダイス」という特集上映が連日行われている。コメディやロマンス作品が上映されている中、唯一のホラー作品である本作。 プライベート動画が流出し、それが原因で死んでいく。果たして誰が撮ったのか? 犯人の目的は? ホラーという触れ込みであったが、実際はホラーではないかな? それではどのジャンル? と訊かれると困ってしまうような内容ではあるが、社会派サスペンスかな。 盗撮≠竍流出≠ネどの問題は万国共通の事件のようで、タイでも同じような問題が大きいようである。このような社会問題に取り組んだ作品であるが、これがホラーというのはちょっと違うかな? 一応プライベート動画が流出すれば死ぬ、という設定になっているが、それが=ホラー要素とはならないだろう。 流出した動画もプライベートなものではあるが、恐ろしい画というわけでもないし、死んでいく理由も理不尽なものではない。確かにプライベート画像が流出する恐怖というものはあるが、そこに理解を超えた恐怖というものがあるわけではない。そうするとそれに怯える人物も少ないわけで、そうするとホラーの恐怖感もない。 作品全編を観ても、ホラーとして感じるような怖さもなかったな。その動画を撮った犯人探しの要素の方が強い。 盗撮の魔の手は主人公の二人にも迫ってくるわけだが、何となく犯人は読めてくるかな。ただ最後のシーンとその台詞「最大の悲しみは、最愛に人を失くすこと」。これが最初から計画されたものなら、、ここだけはなかなか考えられたものだなと感心する。 携帯とパソコンの違いはあれど、修理に出して画像が流出するというのは、先日スキャンダルとなった香港映画界の事件を思い出すな。ホラー的な恐怖は無いが、そのあたりの社会的な恐怖は感じる作品であった。 ![]() /5監督:パークプーム・ウォンチンダー 出演:パウポン・テープハサディン・ナ・アユタヤー、ガームシリ・アーシラルートシリ、ナッタポン・テーンカセーム ワロット・ピタカーノン、スモンラット・ワッタナーセーラーラット 於:シネマート六本木 |
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