CINECHANの映画感想

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<<   作成日時 : 2008/04/29 00:07   >>

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105「ちいさな恋のものがたり」(日本)
 母親を亡くし、記憶にない父親を一枚の写真を頼りに東京へ探しにきた小笠原有希。しかし、大事な写真とお金の入った封筒を落としてしまい、途方に暮れる。そんな彼女に手を差し伸べたのは、バンド・デビューを目指しながら、行き詰まりと気まずさを抱える良太と美紗だった。良太たちは有希を助けるため、かつて同じバンド・メンバーで、今は喧嘩別れをし、社会人として生きることで割り切ろうとする修を紹介する。
 その頃卒業を控え、将来への漠然とした不安を抱えている女子高生清花は、東京駅で拾った写真とお金の持ち主を探して東京をさ迷っていた。
 それぞれに現実の壁に当たっていた彼らは、やがて人生の選択を迫られる時がやって来るのだった。

 東京、渋谷の街を中心に舞台にした青春ストーリー。
 それぞれに夢を持ちながら、行き詰まりを覚え、さ迷う若者たちを描いている。

 音楽に夢を持つ青春ストーリーというのは、意外によくある設定だと思う。今回もそのバンド・メンバーである良太と美紗、かつて仲間であったが、メンバーから外れ、社会人として生きることにした修が登場する。今ひとつわだかまりや悩みを解消できない彼ら。そこに父親を探して上京してきた有希が現れ、彼らの周囲は変化を起こし始める。
 
 タイトルにあるように「恋のものがたり」だから、もちろん恋愛もある。と言うか、音楽への情熱よりも恋物語の方が比重は大きかったかな。そして良太、美紗よりも有希、修の方がメインだったようだ。
 一度は夢を諦めようとしていた修が、有希と出会うことによって、気持ちが変わっていくというのが主線かな。ただ、それ程物語的には劇的というところはない。ラストは一応ステージの場面で終わるのだが、そこまでに音楽に関する伏線らしきものもないから、やや物足りなさを感じるところがある。
 まあ変な説教臭いシーンや、わざとらしいシーンも少なかったので、それはそれで良いが。

 渋谷を中心とした見慣れた風景の中で、あるかもしれない青春の悩みを描いているということで、何となく自分をダブらせて見る人もいるかもしれrないし、かつての自分を見る人もいるかもしれない。嫌いなテイストの作品ではない。もう少し、盛り上がりがあれば、感動したかもしれないな。
 有希が探しにきた父親に関しても、その結末はよくわからなかった。てっきり金澤というヤクザが父親かと思っていたのだが。
 それにしても可哀相なのは、宮地真緒演じた美紗だな。ヤクザには脅され、好きな男には気付いてもらえず、最後には・・・

 全編に流れる音楽は、これからを期待されるアーティストたちの楽曲ということだったが、どれも知らなかったな。まあこれからを、だからこれから知るようになるのかな。

/5

監督:萩原将司
出演:小野真弓、田中幸太朗、宮地真緒、波岡一喜、三原じゅん子
於:シアターN渋谷

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