CINECHANの映画感想

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help リーダーに追加 RSS 黄金の一族に巡る毒

<<   作成日時 : 2008/04/28 23:38   >>

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104「王妃の紋章」(中国)
 唐王朝滅亡後、五代十国の時代。絶対権力を欲しいままにする国王を頂点とする黄金の一族≠ェいた。
 王と王妃の間は冷え切っており、王妃は継子の皇太子・祥と不義の関係を続けていた。王は病気がちの王妃のために特別の薬を調合し、毎日決められてた時間に王妃に飲ませていた。その薬に不審を抱いていた王妃は密偵を放ち、薬の中身を突き止める。それは恐ろしい毒の調合された薬であった。
 菊の節句≠ニも言われる9月9日の重陽節が近づき、遠征に出ていた王と、外地に赴いていた次男・傑が王宮に帰ってくる。家族が揃ったそのめでたさとは裏腹に、王宮内では陰謀が渦巻いていた。
 それぞれの思惑を胸に内に秘め、重陽説の夜がやって来る。数万本の菊の花に埋め尽くされた荘厳華麗な宴の中、国をも揺るがす惨事が起こる。

 「HERO」 「LOVERS」のチャン・イーモウ監督の作品。これらから推測して、またワイヤー・アクションをふんだんに取り入れた作品だろうかと想像するのだが。

 時代は唐滅亡後の五大十国時代のある王国ということだが、はっきりした国名は言われなかったような。実在の国なのか、この架空の国なのかはよくわからない。しかし、限りない贅を尽くした国で、その王宮や衣装は豪華に飾り立てられ、黄金に囲まれている。衣装については、アカデミー賞にもノミネートされたらしい。
 これらのセットも注目であるが、どちらかと言えば、王宮に仕える人の多さに驚く。クライマックスとなる戦闘シーンもなかなかの圧巻である。これらの人数の多さを見て、さすが中国、という感想を持ってしまった。

 そんな黄金の王宮に住まう王家の一族。国王、王妃、そして三人の王子。威厳を保つ国王、気品を保つ王妃。しかしその裏側では闇が広がっている。王妃に毒を飲ませ続ける国王。それと知りながら、その毒を飲み続ける王妃。物語は王妃が復讐のため、重陽節に何かしらの謀を企て、それに三人の王子が巻き込まれていくことで進んでいく。
 それぞれを演じたキャストが、見事なまでにその心情などを表現しているが、特に長男・祥を演じたリウ・イェの演技は見事。苦しみと弱さを見事に表現していたと思う。

 それぞれの表現力が、ストーリー展開、緊迫感を盛り上げていたが、この物語の主幹となる王妃の復讐の理由がはっきり明かされなかったような気がする。単純に毒を盛られていることに対する復讐には思えなかったのだが。
 しかし、物語の行き着いた先は、黄金の一族の悲劇である。国王は全てを失くしてしまったようだ。

 先に述べたワイヤー・アクションであるが、それ程多用していなかったという印象である。ほどよいところで使用していて、戦いのシーンも現実的に描き、物語のうまいスパイスになっている感じである。

/5

監督:チャン・イーモウ
出演:チョウ・ユンファ、コン・リー、ジェイ・チョウ、リウ・イェ
    リー・マン、ニー・ターホン、チェン・ジン、チン・ジュンジエ
於:新宿武蔵野館

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。
すみませんね、お返しが遅くなってしまって・・・
さて、CINECHANは今頃、黄金週間を映画で満喫しているところかと思います。
私にとっては、5月は10日公開の作品が気になるものが多いです。24日公開のラインナップも、なかなか魅力的ですね。
という訳で、GWは映画三昧という感じにもならないかもしれません。
まぁ、最低でも2本は見ようと思っています。

さて、本作ですが。
美術やら衣装やら、とにかく豪勢で凄かったですね。
黄金の甲冑が眩しく、一面に並べられた菊の黄色も鮮やかで。
アクション・シーンは意外と少な目だった気もしたけど、大きいスクリーンで堪能してナンボの作品という感じがしました。
となひょう
URL
2008/05/02 21:07
となひょうさん、いらっしゃいませ。
はい、黄金週間満喫させていただいております。
と言ってもG.W.映画の大作系はまだ観れてないんですよね。
5月も気になる作品ありますが、その前にG.W.映画を観逃さないようにしなければ。

この作品は確かに大スクリーンで観た方がいいでしょうね。
そんなわけで、武蔵野館よりも東劇で観た方が良かったな、
とちょっと後悔気味です。
CINECHAN
2008/05/03 11:44

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