CINECHANの映画感想

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<<   作成日時 : 2007/11/08 00:00   >>

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282「グッド・シェパード」(アメリカ)
 1961年、キューバ、カストロの政権転覆を目論んだピッグス湾侵攻作戦がCIA内部の情報漏れで失敗し、指揮を執ったベテラン諜報員エドワード・ウィルソンは窮地に立たされる。
 第二次世界大戦前、イェール大学在学中に秘密結社スカル&ボーンズ≠ノ勧誘されたエドワードは、それをきっかけに諜報員としての道を歩むことになる。戦中、戦後と優秀な諜報員として暗躍してきたエドワードは、クローバーと結婚、息子エドワードJr.を授かるが、ほとんどの時間を海外で過ごす彼の陰で、妻と息子は孤独な生活を強いられることとなる。

 「私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」

 諜報機関CIA。その始まりとなる冷戦時代のスパイ活動にまつわる話と、スパイマスターとして動いた一人の男の半生を描いた作品。
 組織、祖国のために働くエドワードは、その仕事柄家族と共に過ごす時間がほとんどない。それ故家族は淋しさ、不安を抱えながら過ごすこととなる。
 祖国か家族か? エドワードはあまり葛藤する感情を表に出すようなことはなかったが、自らの行動には信念を持っているようであった。

 作品としては、そういう感情よりも諜報合戦の方がなかなか興味深く、面白かった。キューバ、カストロ政権転覆を目論む作戦。盗聴、監視、潜入。相手のスパイを発見したときの贈りもの。諜報に関わる者は常に監視されているという恐怖。盗撮された写真を送られてくるが、技術も格段に進歩した現代は、こういう監視はさらに安易になっているのだろうな。

 スパイは頭を使って、相手を追い詰めていくのだが、裏では暴力を行使することもある。しかし、マザー≠ニ呼ばれるエドワードとソ連側のマスターであるユリシーズ≠ヘ何度も顔を会わせるが、面と向かった場面では暴力行使は取らない。二人のやり取りも面白いものであった。

 2時間半越えの長い作品だったが、ほとんどエドワードの諜報活動を描いており、意外と家族とのやり取りを描く時間は短かったかな。
 登場したときは奔放、情熱的な雰囲気を持っていたアンジェリーナ・ジョリー演じるクローバー。結構耐える役柄であった。
 冷静なスパイマスター役のマット・デイモンも正に冷静沈着なスパイであったが、あれだけ成長した子供がいるようには見えなかった。もう少しメイクを工夫したら良かったのでは。

 ラストはそんなエドワードも、決断を迫られる。彼の選択は家族をも愛し、祖国をも愛す決断だったんだろうが、結果的には祖国を選んだことになるのだろう。ここは見所であった。

/5

監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン
    ウィリアム・ハート、マイケル・ガンボン
於:日劇PLEX

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
コメトラ有難うございました。
渋い作りでしたが興味ある世界なので楽しめました。
マザーとユリシーズのやり取りも面白かったです、腹の探り合いが絶妙でした。暴力の犠牲になるのは下っ端なんですよね。
アンジーの役所は重要なのかどうなおか微妙な立ち位置でした。
マット君に老けメイクは似合わないってことでしょうか?
親父に見えませんでした。
くまんちゅう
URL
2007/11/14 22:01
くまんちゅうさん、コメントありがとうございます。
マザーとユリシーズの駆け引きは面白かったですね。
確かに犠牲になるのは下っ端のようです。
マット・デイモン、もう少し老けさせても良かったのに。
最初息子が出てきた時はびっくりしてしまいました。
アンジェリーナ・ジョリーはちょっと物足りない役柄でした。
CINECHAN
2007/11/16 00:20
こちらにもー。
見応えありましたねぇ。
私は、1度見ただけでは登場人物と人間関係を把握しきれませんでした。
3回は観ないとダメかもです。
でも、何か引き込まれました。
これはCIAのお話ですけど『ゴッドファーザー』みたいなスケール感だなぁと思いました。
DVD化したら、買おうかな・・・
となひょう
URL
2007/11/16 20:42
となひょうさん、コメントありがとうございます。
まあ作品も長くて、描かれた期間も長かったので、色んな人物登場しましたよね。スパイに関わってくる人物たちも多くて相関関係わかり辛い部分もありましたね。
確かに「ゴッドファーザー」のような感じのする作品かも。
CINECHAN
2007/11/17 11:44
TBありがとう。
なかなか日本にいると、諜報(インテリジェンス)活動の実態はわかんないところありますけどね。なんでもかんでも外務省みたいなところがあって・・・。
kimion20002000
URL
2008/05/31 16:35
kimion20002000さん、コメントありがとうございます。
日本での諜報活動のイメージって、あまり湧かないですね。
FBIの日本支社とかいう設定の映画や小説がありましたが、
ちょっと違和感を感じました。
CINECHAN
2008/06/03 00:03
TBありがとうございました.
CIAは嫌いです.アメリカのエリートも嫌い.
という下地で見たので,この映画あまり好きにはなれませんでした.
すいません,好き嫌いでコメントしているもので.
でも,重厚な骨太の映画でしたね.
ほんやら堂
URL
2008/06/28 22:53
ほんやら堂さん、コメントありがとうございました。
確かに映画で描かれるCIAって、何かしら謀略を図っていたり、
エリートについても、鼻持ちならない風に描かれること多いですよね。
こういうの見れば、嫌いになっていくかも。
この作品としては、なかなか重みのある作品でした。
CINECHAN
2008/06/30 01:31

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