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234「22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語」(日本) 福岡市の商社勤める川野俊郎は1960年代生まれの44歳。社内には煮え切らない関係を続ける37歳の有美がいるが、お互いに一歩を踏み出す勇気がなかった。 ある日俊郎は松島専務より上海支店転勤の話を持ちかけられる。この話を受け入れれば、3年の後、東京本社への復帰もできるという。その夜俊郎はコンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴に出逢う。さらにコンビニを辞めた花鈴から「援交して」と言われ、俊郎は戸惑いながらも、何か不思議な縁を感じる。花鈴の身の上話を聞いているうちに衝撃を受ける俊郎。花鈴は22才の誕生日に別れた恋人、葉子の娘だったのだ。 尾道三部作の大林宣彦が、新たに作る大分三部作のその第2作。1作目の「なごり雪」は未見だが、これも歌からのモチーフで撮られた作品のようだ。 本作は伊勢正三の名作 「22才の別れ」 からインスパイアされたストーリー。この「22才の別れ」という曲は本当にいい曲だと思う。そこから作られたストーリーに、この曲が乗るのだから、これだけでも泣けてしまう。 俊郎が偶然出会った少女、花鈴はかつて彼が付き合っていた女性、葉子の娘であることを知る。葉子は花鈴を産んだ時に亡くなっていた。花鈴の誕生日、それは葉子の命日。 花鈴に葉子の面影を見ながら、かつてあと一歩の勇気が出ずに別れてしまった葉子の二の舞は踏まぬよう、そして侘びるかのように、花鈴と接する俊郎。 44歳の男と21歳の女。それは恋なのか、娘を思うような愛なのか。 現在の俊郎と花鈴の話と、若き頃の俊郎と葉子の物語が進行する。そして二つの22才の別れ≠サれは同じ別れでも、意味合いは全く違う。その別れを経験した俊郎の心も変わるのである。 出来すぎの話かもしれない。サスペンスかと思わせる、やや大げさな音楽と映像であるが、それ故にはまってしまう作品であった。 主人公の川野俊郎は1960年代生まれ。作中では1960年代生まれ症候群≠フようなことを言っていたが、正にピッタリの年代である私はなかなか納得させられるところもあった。 「晩婚、非婚、少子化。いざという時にはっきりしない。他人を慮るようで、実は自分が傷つくのを恐れている」 リコリス=曼珠沙華≠フエピソードも印象的である。そして舞台となる津久見や臼杵の街並みも風情があった。 爽やかという感じでもなく、そう言ってドロドロした内容でもない。正に劇的、というイメージを含ませたドラマである。 全ては「22才の別れ」という曲の雰囲気が大きいのであるが。 ![]() ![]() ![]() /5監督:大林宣彦 出演:筧利夫、鈴木聖奈、中村美玲、窪塚俊介、清水美砂、寺尾由布樹、細山田隆人 峰岸徹、三浦友和、村田雄浩、長門裕之、南田洋子、根岸季衣、岸部一徳 於:テアトル新宿 |
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【2007-118】22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語
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ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!... 2007/09/24 21:59 |
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