CINECHANの映画感想

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help リーダーに追加 RSS 闘う狗たち

<<   作成日時 : 2007/08/17 21:40   >>

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201「ドッグ・バイト・ドッグ」(香港)
 ある日船に乗って一人の男が香港にやって来る。男の名はパン。殺し屋である彼は高級レストランで仕事を果たす。殺人事件の捜査にやって来た刑事ワイは、犯人らしき男パンを発見し、追跡するが、目の前で同僚のリン刑事を殺されてしまう。その場から逃亡するパン。
 ワイは執拗な捜査を続け、パンがカンボジアの孤児であり、幼い頃から闘犬のように育てられたことを知る。そのワイもまた父親の取った行動により、常に苛まれていた。
 一方逃亡するパンは、ごみ埋立地の壊れかけた小屋で父親に暴行を受ける娘ユウに出会う。孤独な環境に育った二人は互いに惹かれ合う。
 そんな矢先、パンを追って来たワイが現れる。

 孤独を背負った二人の男が激突するバイオレンス・アクション。そこに正義は見えなかった。

 イメージとしてジェット・リー主演の 「ダニー・ザ・ドッグ」 のように、最初は感情を持たず、人を殺すことしか知らなかった男が、ある少女と出会うことによって心を開いていくストーリーなのかと思ったが・・・

 全編暴力描写である。ためらいもなく人を殺すパン。それを追うワンら刑事たちも、いつしか常軌を逸したような行動を取る。そこには善は無く、ただ相手に対する憎しみがあるのみ。

 激しい暴力描写に対し、彼らの心情はあまり多く描かれない。パンがミウに惹かれていく様子、ワイがそれほどまでにパンに執着する様子。そのあたりは深く描かれていなかったように感じる。
 しかし、これは男と男、と言うより狗対狗を描いた作品で、彼らの闘い、彼らが辿り着く先を描いたもので、その展開の妙で見せる作品である。
 そして決着を見たようなシーン。その後、タイだかカンボジアのシーンが映されるのだが、これは蛇足かな、と思っていたら、そこからが本当のクライマックスだった。
 面白いのは、そのクライマックスには冒頭と似たようなシーンが現れる。立場を変えて。そして心も入れ替わったような。

 なるほど。監督はバイオレンス描写で注目を集めたようである。
 個人的には好きな部類の作品である。

 あと興味深かったのが、争うシーンではBGMで、狗の唸り声のようなものが流れる。狗が闘っているというイメージであろう。

/5

監督:ソイ・チェン
出演:エディソン・チャン、サム・リー、ペイ・ペイ、ラム・シュー、チョン・シウファイ
於:新宿武蔵野館

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
TB&コメントありがとうございました。
そっか・・・CINECHANさんは結構好きな部類の映画だったのね。

私もね、バイオレンス映画だったから観たんです。もともとそういうの好きだしね。
でも・・・この作品は、その暴力描写になんの意味もドラマも感じられないんですよねえ。やたらめったらな感じで整合性も根拠もない。それがちょっと品がなく感じられて、不快な気持ちになりました(苦)。

でも、主演のエディソン・チャンくん、カッコよかったです(笑)。
睦月
2007/08/20 21:22
睦月さん、いらっしゃいませ。
まあ確かに闘う理由がそれ程描かれず、希薄でしたよね。
特にワイの執拗さがよくわからなかったですが。
そのあたりの心情にもっと触れていたら、4点にしたかも。
バイオレンス・シーンはまずまずでしたから。

エディソン・チャンは結構いろいろ出てますよ。
日本映画も出てたし、「呪怨」ではハリウッド作にも出てますしね。
これから香港映画を背負ってくんじゃないでしょうか。
CINECHAN
2007/08/21 01:14
わ、さすがに見てるんですね。
何か今更のTBですが、お邪魔します。
当初は鑑賞予定に入れていなかったんですけど、結果的には観に行って良かったと思いました。
バイオレンス描写に嫌悪感を覚えるのは当然のことだと思いますけど。
私は、この監督さんの演出が気に入った感じで。
CINECHANが挙げている狗の唸り声を挿入したり、全体的に黄色いムードが何故か気になりました。
監督1作目ということなので、今後にも期待したいと思いましたです。
となひょう
URL
2007/09/08 13:45
となひょうさん、いらっしゃいませ。
本作バイオレンス・シーンは嫌というほど楽しめたと思います。
もう少し人物の心情描写があれば、高評価になったかなぁなんて思ってます。
あの狗の唸り声が入ってくるのは印象的でした。
私は公開されると知った時点で観ようと思っいて、それなりに楽しめましたよ。
CINECHAN
2007/09/08 23:10

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