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zoom RSS 88「マリアの受難」(ドイツ)

<<   作成日時 : 2007/04/10 00:23   >>

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過去の呪縛からの解放
 穴蔵のような風通しの悪い部屋で暮らすマリア。夫のハインツ、そして寝たきりの実父と一緒である。彼女が身を置く秘密めいた世界は外界から完全に遮断されていた。彼女は出す当てのない手紙をしたためては、家具の隙間に入れていた。
 ある朝、電話が鳴る。相手は向かいの部屋に住む住人だった。アリアはいつも窓から彼が出て行く姿を見ていた。故障した暖房に関して苦情を申し立てることを話す彼の部屋を訪れるマリア。二人はすぐにお互いの本質を見抜き、恋に落ちる。そしてマリアはずっと封印していた自分の過去を取り戻そうとする。

 「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督のデビュー作。

 雰囲気は「パフューム」によく似ていた。匂いを感じるというわけではないが、全体的に何か汚れた雰囲気のする作品である。背徳だろうか?
 
 閉じ込められた生活のマリア。冒頭は彼女の現在の生活が映し出される。そんな彼女が、ある男性と出会い、やがて封印していた過去を解き放っていく。中盤からはマリアの過去、少女時代を映し出す。
 
 冒頭は犠牲者であるかのようなマリアだが、特殊な才能もあり(嗅覚ではない)、変わったものを収集している。そして終盤にマリアが起こす行動は、自らを過去の呪縛から解放しようとするもの。
 
 主となるストーリーはわかりやすいものであり、結末もある程度予測のつくものである。しかし単純にマリアが今の生活から脱しようとするだけの話ではない。マリアの孤独と妄想が絡み合う狂気の話でもある。

 マリアが収集しているものは気持ちが悪いが、その分類法を聞いていると、ちょっと笑えてしまった。

 「聖母マリア」を題材とした作品らしいが、この作品からは聖母≠ニいうイメージは皆無である。

/5

監督:トム・ティクヴァ
出演:ニナ・ペトリ、ペーター・フランケ、ヨーゼフ・ビアビヒラー
    ヨアヒム・クロル、カティヤ・シュトゥット
於:渋谷シアター・イメージフォーラム
マリアの受難 [DVD]
ブロードウェイ
2007-09-07


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2007/05/23 11:41
マリアの受難(3/24公開)
 4/19、シアターイメージフォーラムにて鑑賞。4.0点。  本国ドイツでの製作は93年だというからすでに十数年前の作品だが、監督トム・ティクヴァの新作『パフューム』にあわせ、国内初公開された。原案から脚本、製作、音楽にまで名を連ねるトム・ティクヴァの長編映画監督デビュー作だ。  夫からの暴力と、寝たきり老人の父の介護とに日々を追われる主婦マリア。その日常生活と鬱屈した精神世界を描く……という筋立てを聞けばわかるように、テーマ論的には限りなく辛気くさいお話であり、それを監督らしい才気走った演出で... ...続きを見る
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