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zoom RSS 76「パフューム ある人殺しの物語」(ドイツ)

<<   作成日時 : 2007/03/29 01:46   >>

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その香りは愛を喚起する?
 18世紀パリ。悪臭たちこめる魚市場で一人の子供が産み落とされる。名はジャン=パティスト・グルヌイユ。親の愛さえ知らぬ彼には類稀なる才能が与えられた。あらゆるものの匂いを嗅ぎ分ける驚異的な嗅覚だった。
 成長したグルヌイユは、ある時街で偶然出会った女性の芳しい体臭にとり憑かれる。その香りを手に入れるため香水調合師バルディーニに弟子入りする。非凡な才能から数々の香水を生み出すが、それはグルヌイユの求める香りではなかった。
 彼は職人の街グラースに移り、そこで匂いを抽出する方法を学ぶ。更に赤毛の美女ローラの放つ運命の香りと出会う。
 遂にグルヌイユは命あるものの匂いを取り出す技術を見つけ出し、禁断の香水作りに着手する。

 魚市場で産み落とされたグルヌイユ。親の愛を知らず、更に嗅覚による奇行から周囲からも疎まれた彼は、表情にあまり感情を表さない。
 そんな彼がとり憑かれるのが女性の香り。グルヌイユはそれを取り出そうと考え、やがて恐ろしき犯罪を犯す。サブタイトルにもある通り、グルヌイユは香りを取り出すため、美しき女性を殺して匂いを抽出する。
 女性を殺して匂いを抽出するということが、何とも禁断の香りがして、物語に惹き込まれていく。
 グルヌイユの最終目的は赤毛の美女ローラ。果たしてグルヌイユは目的を達することができるのか? この行方も注目してたが、ああいう結果になるとは個人的には意外だった。

 映画の冒頭でグルヌイユは殺人罪で捕まっており、判決を言い渡される。クライマックスは処刑を執行する広場のシーンだが、この展開は何となく予想されたものだったが、思っていた以上のものだった。ラスト自体はちょっと微妙だったが、広場のシーンは結構満足する感じはあった。元々女性の匂いを取り出すということが非現実的だからな。

 それにしても18世紀のパリは悪臭に満ちた街であったらしい。それが画面からも感じられた。食べ物さえも匂ってきそうだった。

 グルヌイユが関わり、別れた人たち。母親、孤児院のマダム、なめし職人の親方、調合師バルディーニなどの運命が同じである。これは何か示唆するものがあったのかな?

 さすがに話題となった原作本の映画化だけにストーリーは興味深く、惹き込まれるものだった。ラストはちょっと捉え難かったが。

/5

監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー、アラン・リックマン、レイチェル・ハード=ウッド、ダスティン・ホフマン
於:サロンパス ルーブル丸の内
映画「パフューム ある人殺しの物語」オリジナル・サウンドトラック
EMIミュージック・ジャパン
2007-02-07
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
トラバありがとう・・・
くっさい臭いから、とろけるような香りまで・・・
いろんな匂いが、漂ってきそうな映像でしたねっ。
ひらりん
URL
2007/03/30 03:43
ひらりんさん、コメントありがとうございます。
本当に画面から匂いが漂ってきそうな作品でした。
大半は悪臭って感じですが・・(苦笑)
CINECHAN
2007/03/31 11:22
こんばんわ。
TB&コメントありがとうございます。

おおおお!!4つスライム!すっげええ!
かなり賛否に分かれやすい作品だとは思いますが、個人的には大傑作だと
思いました。

まあ・・・結局は好みの問題でしょうけれどね(苦笑)。

変態的要素と芸術美の境界線ギリギリのところで均衡を保っているといった
作品だった気がしますね。非常に巧い作りだったと思います。
睦月
URL
2007/03/31 23:36
睦月さん、コメントありがとうございます。
好みの問題はありますよね。一般受けする作品という感じでもなかったし。
変態的な部分もありましたが、一種芸術的な部分もありました。
究極の香水を作るというのは芸術の一つではないかな? その手段があまりにも人非人でありましたが。
こういう作品も結構好きです。
CINECHAN
2007/04/01 01:41

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